三宅日向
みやけひなた
「 大きいからね、ここは何もかも 」
CV:井口裕香
マリと報瀬の通う高校近くのコンビニでバイトしている、同い年の小柄な少女。
大衆の中で過ごすのが苦手で、あることをきっかけに高校を中退。高等学校卒業程度認定試験に合格し、バイトに励みながら大学受験に備えている。
客として来店していたマリと報瀬の計画を聞き、その熱量に感化されつつあったところへ、費用を稼ぐためにバイトの後輩として入ってきたマリに同行を申し出た。観測隊に混じって南極行き――という突飛な計画に乗ったのは、「受験の前に何か大きなことをしておきたい」という漠然とした目的意識から。
とはいえ、計画の内容が内容だっただけに、いろいろと無謀な報瀬を作戦のリーダーから解任するなど当初から積極的に意見を出して関わっていた。
メンバーの中では一番しっかりしている。何かと自作の名言っぽい言葉を言ってみんなに感心されるが、呆れられたりすることも。
性格は明るく、人懐っこい。場の空気を読んで、ギャグを言ったり、自分がいじられたりすることも厭わず和ませるなど、いろいろな気遣いが出来る。
高校在学中は陸上部に所属し、部内でもトップクラスの実力者だったが、引退する3年生を差し置いて大会への出場権を得ることには消極的だった。しかし友人達に「全力を出すことが礼儀」と口添えされ、実力を出し切り代表に選ばれる。
このことで3年生から顰蹙を買い、さらに友人達も自己保身のために態度を翻し、日向は部内どころか教室でも根も葉もない噂を流され、人間不信にも似た状態で退学を選んだ。
この経験から、他人に気を遣われると猜疑心を抱いてしまうようになり、比較的直截な物言いをする報瀬にさえ一線を引いて接するところも。
本人はどちらかと言えば他者の機微に聡く、空気を読んで行動するため、報瀬にはたびたび歯痒い思いをさせている。
新年に放送する昭和基地からの生中継番組のリハーサル中、自分宛のメッセージとして件の部員たちが画面に顔を出した際には激しく動揺し、怒りをぶち撒けていたが、それを見た報瀬の追及を受け、3人に上記の経緯を明かす。
憤懣を抑え込んで中継本番を待つ間、それでも最後の迷いを打ち明けたことで報瀬が奮起し、相手に啖呵を切って日向の悔しい思いを代わりにぶつけたことで、長きに渡る禍根を旧友との完全な絶縁という形で払拭した。
意外に涙脆く、パスポート紛失騒動の際は大事な100万円を使ってまで自身の連れて行こうとした報瀬の心意気に涙ぐんだり、旧友に対して報瀬が思いをぶつけた時は、抱えてきた憤りを涙で洗い流した。
スタイル(特にバスト)はメンバーの中でも抜群だが、身長は一番低く、ルックスは結月の母・民子に(結月の代役は務まらないという意味で)酷評されてしまった。
この件は結構気にしており、バイト中にマリが話を蒸し返すと半泣きになり、WEB予告でも悪気なく話に持ち出したマリに必殺パンチをお見舞いしている。