概要
永遠神剣シリーズに登場する武器。それぞれが意識を持ち、自ら所有者を選びマナの習得を強要し、マナを吸収し力を蓄える事で主に超絶的な力を与える武器。
第一位~第十位までの階位があり、数字が下がるほど意識が明確となり、引き出せる力も上がる。また、「剣」といっても形状は持ち主に合わせたものになるため、剣の形をとるとは限らない。持ち主が傷つくと血はマナ(万物を構成する根源)の霧になって散り、死亡した際もマナとなって周囲に霧散する。
神剣を使ってマナで構成されたものを斬りつけると、そのマナを吸収する。
本能的に一本の神剣に戻る事を望んでおり、神剣同士で破壊しあい相手を吸収しマナを蓄え、最終的に全世界のマナを吸収し一本の神剣になろうとしているらしい。
エターナル
第四位までの神剣は低位とされ、意思疎通こそ可能だが本能的な部分が強く、所有者に強制力を働かせて操ろうとする傾向がある。一方、第三位以上の神剣は上位神剣と呼ばれ、元の一本に戻る本能のまま所有者を支配し、世界を破壊してはマナとして回収する神剣と、自律を良しとし本能に逆らい、所有者と協力してそれを防ぐ神剣の二種類に分かれる。この上位神剣と契約を交わした者及び自律して活動している高位神剣の化身の総称を「エターナル」と呼ぶ。永遠者とも呼ばれる。世界の時間と切り離され、生命体としての寿命が無くなり、殺されない限り死ぬことは無い。エターナルになると体の成長が止まり、食事を必要としなくなる他、別世界や別の時間軸に移動することができるようになる。
別世界に移動することを「渡り」といい、渡りをした瞬間自分のいた痕跡がなくなる。これは自分が人間だった頃にした行動の結果が全てなくなることを意味する。力があまりにも強すぎるため、存在する世界のマナ量によって出せる力に制約がかかる。
力を分割し神剣本体を別の世界に置いておくことで、殺されたときに神剣さえ握っていれば、神剣のところで復活することができる。よって、事実上エターナルが死ぬことは殆ど無い。
時間樹
複数のパラレルワールド(分枝世界)を抱えている巨大な樹。神剣宇宙における世界のこと。
分岐そのものは無数にあるが、分岐の長さ(=世界の寿命)は有限であり、その寿命が尽きて滅ぶとその世界の時間軸そのものが消滅して、新たな分岐を生み出す材料となる。多くの枝を繋ぐためにある、エネルギーを運ぶ『精霊回廊』と呼ばれるものがあり、分枝世界を繋ぐ通路になる。世界のエネルギーはこれを通って流動する。加えて、精霊回廊の側に、根源回廊がある。これは、時間樹の根元、『根源』つまり時間樹発生の位置に存在する世界への通路、足場となるもの。
ここまでが時間樹宇宙であり、時間樹の内包する世界から出ただけでは時間樹外に出たことにならない。
エターナルは普段、時間樹外を活動範囲にしている。
天位・地位・鞘
第一位のさらに上にこれらの位があり、コズミックバランサーと呼ばれる。天位と地位は対立関係にあるが、戦えば世界が消えてなくなるので戦わない。
この二つを戦わせないように力を封じるのが鞘の役目である。ただ、現在は鞘の存在は確認されていない。
エターナル一覧
永遠のアセリア
剣の第三位永遠神剣「永遠」の所有者。
神剣とのシンクロ率は最高クラスであり、第三位ながら第二位にも匹敵する。
奥義「エタニティリムーバー」は時間と空間を削り取る究極の技。
これは天位「永劫」の力の一端であり、「永劫」の眠っている姿こそが「永遠」。
業火のントゥシトラ
王冠型の永遠神剣「炎帝」の所有者。
魔力と炎を操る。
現在判明している中ではエターナルでも貴重な人の姿を持たないエターナル。
それどころか理解できる言語を喋らない唯一のエターナル。
破滅の導きパウリコスカ
骨型の第三位永遠神剣「破壊」の所有者。
自身が触れてさえいればどんなものでも破壊できる。
時詠のトキミ
永遠神剣第三位「時詠」「時果」
第二位「時逆」
三本もの上位永遠神剣に選ばれた珍しい存在。
時間操作系の能力を持つ。
総べし聖剣シュン
剣の第二位永遠神剣「世界」の所有者。
「因果」「空虚」を砕いた(又は力を奪った)「求め」を「誓い」が取り込むことで「世界」が完成した。
星天のエト・カ・リファ
剣の第二位永遠神剣「星天」の所有者。
時間樹に姿を変えた。
「叢雲」を封じるための牢獄。「聖威」の眷属。
悟りの死猊
光背型の第二位永遠神剣「悟り」の所有者。
睨んだものを有機物無機物問わず素粒子に分解する力を持つ。
彼の眼には自我も命もマナという”物質”によって起こされた”現象”に見えるという。
輪廻の観測者ボー・ボー
半身型の第二位永遠神剣「無限」の所有者。
強力な時間、空間操作が可能(時間と空間を入れ替える、死んだ瞬間に過去に戻る、過去へ自分や相手を飛ばす)。
虚空の拡散トークォ
長柄斧型の第二位永遠神剣「虚空」の所有者。
ミューギィの弟。
空間操作の能力を持ち、空間に溶け込んで攻撃を無効化したり空間を断つことで全てを切断できる。
最後の聖母イャガ
短刀型の第二位永遠神剣「赦し」の所有者。
空間ごと相手を切り、捕まえる事が出来る。二位の中でも上級に位置するらしい。
一見殺傷力が殆どないように見えるが、どんなものでも切り裂き、その内部を損傷たらしめるという恐ろしい能力を備えている。
全ての運命を知る少年ローガス
剣の第一位永遠神剣「運命」の所有者。
右手に適当なものを持って闘うが、実は左利き。
温厚で真面目で明るく、いつも笑顔でいるが、それは喜怒哀楽の内「怒」「哀」が欠落しているせいでもある。
自分の運命を既に知っているらしい。
宿命に全てを奪われた少女ミューギィ
指輪型の第一位永遠神剣「宿命」の所有者。
所有者の「思った」事を現実に反映してしまう。
不用意に「思った」事が原因で、自分の住んでいた世界、そして宇宙までもを滅ぼしている。
あまりに強力な力を恐れたミューギィは自らの心を壊してしまい、「宿命」は悲しみに暮れ、ミューギィがいつか目覚めるその日まで守り続ける事を約束して、自らも眠りに付いている。
叢雲のノゾム
剣の第一位永遠神剣「叢雲」の所有者。
「叢雲」は地位神剣の眷属であり、ナル(マナを食らう負のマナ)を持つ突然変異体。