日本八天狗
にほんはってんぐ
日本各地に棲んでいたという八天狗
概要
日本八天狗とは、日本の伝承に登場する天狗の中でも、相模大山・飯綱山・比良山・愛宕山・鞍馬山・大峰山・白峰山・英彦山の八山に住むという強い力を持つとされる八人の大天狗。八天狗とも。
- 大山伯耆坊 - 相模大山の天狗。元は伯耆大山の大天狗であったが、相模大山の相模坊が白峰へと移ったため、その後任として相模大山へと移った。
- 飯綱三郎 - 飯綱山の天狗。飯綱の法の祖とされ、管狐を使う。
- 比良山次郎坊 - 比良山の天狗。元は比叡山の大天狗であったが、法力の強い僧侶が占拠したため、比良山に移り住んだ。太郎坊と並ぶ大天狗。
- 愛宕山太郎坊 - 愛宕山の天狗。数多くの眷族を従え、火を司る日本一の大天狗。天狗の総大将として知られ、四十八天狗及び八天狗の一ともされる。
- 鞍馬山僧正坊 - 鞍馬山の天狗。牛若丸に呪法や兵法を教えた大天狗。鞍馬天狗として有名。
- 大峰前鬼坊 - 大峰山の天狗。後鬼とともに役小角に使役した大天狗。
- 白峰相模坊 - 白峰山の天狗。讃岐国に流刑となった崇徳院の御霊を鎮めるために相模から移った。
- 彦山豊前坊 - 英彦山の天狗。アメノオシホミミが天降ったもの、西海道(九州)を統括する大天狗。