概要
姿形こそ変わっているが、かつてその名を馳せた「AV-98 イングラム」。第二小隊に一号機と二号機が配備されている。(三号機は回想にて登場)
【バビロンプロジェクトの停止】【レイバー技術の衰退】とそれによる【レイバー犯罪がなくなったこと】【レイバーの高い維持費】などの原因が重なり、部品の調達もままならない状態が続いた。 そのため、シゲさん達整備班が改修に改修を重ねてくれたためなんとかなったのだが、その代価として【メーカーサポート】が受けられなくなってしまった。
動くには動くのだが、稼働時間は非常に短く 動いたらどこかしらの部品も取れるという恐ろしいことが起きている。
外見こそほぼ一緒にはみえるが、パトライトの形状を初め、肩アーマーと防御用のシールドに番号やマーキングなされていないかったり 腰周りやナンバープレート、脚部の形状が大きく異なる。
装備
- リボルバーカノン:毎度おなじみ、専用の六連発回転式拳銃。
- スタンスティック:こちらもおなじみ、専用の電磁警棒。
- シールド:防御用のシールド。電磁警棒用マウントが装備されている。
何故、デザインが変更されたのか?
TNGパトレイバーの監督である押井守は『撮影のために実物大の全身モデルを製作して欲しい』と頼んでおり、デザインを変更した理由は『アニメに登場したデザインでそのまま実物大の全身モデルに起こしたとしても でっかいプラモにしか見えなくなってしまう』ものらしい。
そのため、デザインは【実際に歩行移動ができるイングラム】というものを優先したものになっている。
コンセプトデザインは多くのアニメ実写化で、キャラクターリファインをおこなっているイラストレーター寺田克也氏。
氏の提示したデザインをたたき台に、押井と「ちまみれマイ・らぶ」で組んだA-Lineの橋本英樹氏によって、立体化を前提にアニメ版に寄せる形でさらにディテールアップされた。
立体物
バンダイから1/48スケールのプラスチックモデルとして販売。 関節部はラバーパーツではなくビニールが付属し、これをプラ関節部にかぶせる形でシーリングの再現をしているので浸食される恐怖はなくなった。
- リボルバーカノンは格納状態と手持ち状態の二種類が付属し、スタンスティックも格納状態と展開状態の二種類が付属する。 (しかし、腰部のウインチは無可動)
- 胸部コクピットの展開ギミックがあり、操縦者のフィギュアも付属
- 可動範囲も良好で、腕部はリボルバーカノン取り出し用の伸縮ギミックがあり、大腿部はボールジョイントで脚はつま先も可動する。 リボルバーカノンの両手持ちの構えや膝立ちでの構えも難なく決めることができる
ちなみに
プラモのパッケージは、かつて販売された1/60スケール「98式AV イングラム」のものを意識したものになっている。
映画作品公開時は、実物大モデルを使用した【デッキアップイベント】なるものが行われていた。