曖昧さ回避
1.実在する機関砲の形式。本項で解説
2.『機動警察パトレイバー』に登場する架空の銃器 ⇒ リボルバーカノン(機動警察パトレイバー)
3.『サクラ大戦』シリーズに登場する巴里華撃団の秘密兵器 ⇒ リボルバーカノン(サクラ大戦)
概要
拳銃のリボルバーのようにチャンバーが環状に複数並ぶシリンダーを持ち、これを回転させて各チャンバーで装填・発射・排莢を交互に連続して行うことで連射を行う機関砲。ガトリングガンを薬室だけ回転するようにしたものと考えてもいい。
回転部分が軽い分、ガトリングガンより立ち上がりが早いのが特徴。ただ発射レートはガトリングガンには及ばないものの、チェーンガンよりは高い。また多くは外部動力に頼らない自立駆動型(この場合不発や遅発のときに動作不良におちいる)だが、構造的には外部動力式も容易に開発でき、またチャンバーへの装填も前装型にも後装型にも設計できる(流石にどちらからも装填できる物は今のところ無いが)ので様々なレイアウトに出来るため、航空機関砲としてかなり優秀である。
ドイツのマウザー社が第二次世界大戦中に開発していた「MG213」が原型で、20㎜型と対重爆撃機用の30㎜型があり、どちらも同口径の機関砲に比べれば大型で重いが、それを補って余りある強力な性能を持っていた。「MG213」自体は戦争に間に合わなかったが、この技術を接収した英仏などで開発が続けられ、実用化された。
このためか欧州の戦闘機には、リボルバーカノンを積んでいるものが多い。戦後のマウザー社自身もリボルバーカノンを開発販売している。
またロシアでも採用例があるほか、アメリカでもM61ができるまでは使用していた。
ちなみに国家権力の人型作業機械の武器や凱旋門からせり出してくる炸薬式カタパルトとは関係ない、と思う。