霹靂封靈島
ぴーりーふうれいとう
作品解説
概要
天策真龍の暴走、魔佛波旬の登場といった大局の事件と、封靈島での因縁という個人の事情とが絡み合うシリーズ。波旬復活に必要な物と、封靈島の決闘の原因になった不老長生薬の製造に必要な物、そして関係者が重なっているために、人々が悪意なく妨害し合う、いつも通りと言えばいつも通りの展開。
主な登場人物
中原一の賢人。妖后に脅されるかたちで皆の前に姿を現す。
雲渡山の高僧。波旬に対抗する存在になる。
- 屈世途
天策王朝の元軍師。だれも明言しないがすっかり正体がバレている。
- 定風愁
正道を助ける来歴不明の青年。登場詩がある人物を想起させる。
- 炎熇兵燹
白い仮面の刀客。快楽殺人者。妖后にとって刀術の師に当たる。
- 箭翊
封靈島に封じられていた弓の名人。
- 橫千秋
封靈島に封じられていた槍使い。誅天の師。武林に復帰して後、牛魔王と呼ばれる。
- 冀小棠
封靈島で憶秋年と対決した女剣士。心臓に持病を抱えている。
- 雅瑟風流
花木の下で竪琴を奏でる風雅な青年。冀小棠の双子の兄。
- 鬼隱
胸元に棺を抱えた妖術使い。不老長寿の薬を狙って暗躍する。
- 妖后
妖刀界の女王。魔劍道勢力も自分の配下に取り込み、中原に手を伸ばすが、炎熇兵燹から思わぬ圧力をかけられる。
- 苦釋尊者、集釋尊者、滅釋尊者、道釋尊者
魔佛を信奉する欲界第六天の幹部。
- 波旬
封靈島に封印されている欲界第六天の主。女琊、迷達、閻達の3体に分かれている。
- 大慈化裟、大忍戒怒、大智照宇、大定藏海
欲界に対抗する須彌山の僧たち。一頁書に法力を伝授する。
- 大悲懺慧
大慈化裟らと同じ立場の僧。霊体になって武林を放浪している。
刀狂劍痴の通称で知られる侠客。大悲懺慧の探索を依頼される。
- 雜細郎
眼鏡の小物売り。裏切り者として欲界に狙われる。
- 劍中求
狂人を装って正道を助ける謎の老人。
- 舒石公
長眉白鬚のおとぼけ医師。封靈島で争った名人のひとり。
- 珠婆婆
舒石公の妻。珍品コレクター。
- 欲蒼穹
舒石公と義兄弟の契りを結んでいる刀法の達人。苗疆族の族長でもある。
- 風凌韻
酒楼「四海第一家」の支配人である美女。暗器使い。
- 名伶
風凌韻が経営する「四海大歌廳」の歌姫。その美声には秘密がある。
- 百丈逃禪
舒石公らの義兄弟である武術僧。波旬に対抗する武器のひとつを持っている。
- 川涼劍伕
川涼劍族の剣客。一族を炎熇兵燹に滅ぼされる。
- 天忌
金髪長耳の青年剣客。川涼劍族を滅ぼした犯人に間違われる。
- 黑衣劍少
黒衣の少年剣士。妖后の息子として立場に悩みつつ剣の修行に励む。
- 白衣劍少
白衣の少年剣士。黑衣劍少の兄として彼の身を案じる。
- 風之痕
両劍少の師。突き放して見えて最終的に頼りになる人物。