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霹靂布袋戲

ぴりぷーたいしー

台湾の伝統的な人形劇。台湾で最も認知され、高い人気を誇る人形劇である。
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概要

 霹靂布袋戲とは、台湾で人気のあるテレビ人形劇シリーズである。
 台湾伝統の人形劇、布袋戲から映像向けに発展したもので、前シリーズの「雲州大儒侠」からパワーアップしたストーリーとどこまでも進化していくCGやエフェクトをほこる奇想天外な中華ファンタジー活劇である。霹靂国際マルチメディア株式有限会社に制作され、理事長の黄強華と社長の黄文択から指導を受け制作される。超長編の大河ドラマの構造を持ち、30年間で計2000回以上放映されている。
 現在の台湾では、コンビニエンスストアで毎週2章ずつ新作のDVDが販売されている。専用のテレビチャンネルでも放送されている。
 登場人物の声とナレーションは、口白師(文楽で言うところの「太夫」)が一人で担当していて、第一人者の黄文択はその多彩な声色から「八音才子」と呼ばれている。
 中華武侠劇の体裁を取っているが、出てくるキャラクターたちの能力は神か仙人かというレベルで、飛行や瞬間移動、ビーム攻撃が普通に出てくる。

内容

 架空の武林という場所で生きる武侠と呼ばれる人々の戦いを描く歴史群像劇。文武両道の天才「素還真」を総括主人公とするが、シリーズ中に彼が全く登場しない時期もある。

字幕

 霹靂布袋戲の登場人物の声とナレーションは一人の口白師によって演じられるが、言語としては台湾の伝統にのっとり台湾語(台湾閩南語)が使われる。
 しかし、現在の台湾は標準語として台湾国語が使われ、閩南語が理解できない人が増えているため、放映の際は繁体字で国語の字幕がつく。
 このため、漢字圏の人間であれば台湾語や中国語が判らなくてもある程度内容が理解できる。

年齢制限

 霹靂布袋戲には流血シーンが頻繁にあり、略奪、強姦等、犯罪や性的描写も見られる。特に1990年代以前は、当時の社会的規制の緩やかさから表現があからさまな場合がある。
 霹靂布袋戲自体が正式には日本国内で流通していないため、公的な制限はかかっていないので、視聴の際は自己防衛が必要である。

視聴手段

 日本における主な視聴手段はDVDの購入と、YouTube公式チャンネル(関連リンク参照)の二種類がある。
 You Tubeでは、戦闘シーンを中心にした名場面集「霹靂好戲再安可」、OPED集「霹靂布袋戲片頭片尾」など様々な再生リストが用意されているほか、古いシリーズの期間限定配信などで内容が充実していて、手軽に霹靂の世界を覗くことが出来る。
 DVDの方は、代理購入サイトや、日本に台湾の商品を輸入販売しているサイトを利用したり、台湾旅行の土産として入手することが出来る。
 なお、台湾のDVDは「リージョンコード3」であるため、視聴にはそれに対応したDVDプレイヤーが必要となる(日本のDVDはリージョン2)。古い劇集は既に廃盤であったり、再生出来なかったり(霹靂公式が保証する再生可能期間は3年)、VHS版やビデオCD版しかない場合もある。
 2019年7月12日から、動画配信サービス『Netflix』で、日本語字幕つき霹靂布袋戲『Pili人形劇 ウォー・オブ・ドラゴンズ(霹靂英雄戰紀之刀說異數)』の配信がスタートした。これはシリーズ第六作・霹靂異數のリブート&リメイク作品で、大々的に海外進出を狙ったコンテンツであり、数少ない邦訳布袋戲である。
 しかしこれはあくまで、三十年以上続く膨大なコンテンツの一部分に過ぎない。

海賊版問題

 霹靂布袋戲のDVDや、劇人形「電視木偶」には、公式の許諾を得ていない複製品や模倣品、いわゆる海賊版が存在し、公式では長年対応に苦慮している。
 霹靂の正規品DVDには「海賊版にご注意!」のCMが冒頭に入り、木偶については公式サイトに注意書きがある(正規品の電視木偶には、首後ろのホログラムシール、霹靂社の理事長「黄強華」と副理事長「黄文擇」の直筆サイン、その他の特徴などがある)。

霹靂側の著作権干渉問題

 霹靂布袋戲は金光布袋戲の派生作品として開始したため、初期には金光のキャラクターが登場していたが、途中から登場しなくなった。風説では、金光側と何かトラブルがあったとされる。
 また、劇中の楽曲として日本のアニメの曲や演歌等が使われていた時期があり、現在YouTubeで公開されている映像ではその部分がない。
 2018年に霹靂布袋戲30周年記念として行われたTwitchでの「全劇集ノンストップ上映」が、全編ではなく「霹靂雷霆」以降になったのはその辺りの事情があったものと推察される。

世界設定

 霹靂布袋戲は、400年以上前の中国が舞台とも紹介されるが、だいたい16世紀頃の中国大陸をモデルにした「苦境」という世界が舞台である。ただし、細かな時代考証より娯楽性を優先しており、初期から改造人間やクローン、電子機器等のSF設定や、呪詛、邪霊、異種族等のホラー、ファンタジー設定が多用されている。ランバダ、タピオカティー等現代の事物も登場する。
 また、劇中では登場人物が空を飛ぶ、瞬間移動する等の描写が見られるが、その説明としては物理や魔法ではなく「気功」が根拠として使われる。
 他にも気功では、風のように走る、手を触れることで他人の体を直す、等が行える。
 なお、手を使わないで刀剣を抜く、等の描写は「御剣(ぎょけん)」と呼ばれ、「刀剣を自身の肉体同然に操る」という達人の技を表現している。剣に乗って空を飛ぶのは、御剣術に含まれる。

登場人物

 詳しくは、「霹靂布袋戲の登場人物」から各キャラクターの項を参照のこと。

シリーズ構成

 霹靂布袋戲の劇集名は全て霹靂(Pili)の二文字で始まる。個別の内容については、「霹靂布袋戲の劇名」から各劇集名の項を参照のこと。
 番組は1話完結ではなく、必ず次回へ続く終わり方になっており、1本観ると1劇集、1劇集を観ると複数劇集を観ることになる。

全体の構成

 霹靂布袋戲は、1本1時間から1時間半程度の番組を1話(1集または1章)とし、複数話を1つの劇集としてタイトルをつけている。劇集ごとの話数はまちまちで、最短6話から最長60話まである。
 各劇集は前後で関連があり、全体として大きな物語を形成している。

劇集ごとの構成

 各劇集は前後で関連しているが、単独の劇集内でも起承転結があり、個別のテーマ(事件、人物等)がある。
 劇集内の流れとしてよくある展開は以下のとおり。

  1. 序盤 今期内で取り上げるテーマの背景説明等に使われる。初回冒頭は、前期の最終回から直結する場面から始まることが多い。
  2. 中盤 前期から継続している事件に決着がつく。今期のテーマが表面化する。次期への伏線が張られ始める。
  3. 終盤 今期のテーマに一応の区切りがつく。次期で活躍する人物が登場する。最終回末尾は戦闘シーン等、緊迫した場面で終わることが多い。

どこから観るか

 前述のとおり、霹靂シリーズは30年間不断の状態で、それを最初から鑑賞するのは時間的に困難である。では、どのシリーズから観るべきかという点については、視聴者ごとに意見が分かれるものと思われるが、目安として以下が考えられる。

  • 直近のシリーズから観る
 どこから入っても話の途中からになると判明しているので、そこは割り切って入手しやすい直近のシリーズを観る。人間関係等で不明な部分は公式サイト等から情報を補完する。
  • 新勢力が登場したシリーズから観る
 霹靂シリーズのストーリーにはいくつかの区切れがあり、それは、簡単に言うと素還真の敵が交代するときである。
 選別には、2000年以降の劇集であれば霹靂公式サイトの「組織介紹」の項等が参考になる。
  • 意中の人物が登場したシリーズから観る
 霹靂公式サイトにある「人物資料」には、その人物が初めて登場した回が掲載されているので、興味のある人物が登場したシリーズから観る、というのもひとつの方法である。
 ただし、過去のキャラクターの場合、そのキャラクターがいつ死んだかも同じページに記載されているので注意が必要。

コラボ

東離劍遊紀

Thunderbolt Fantasy
 虚淵玄が原案・脚本・総監修を担当、キャラクターデザインにニトロプラス、使用する人形の造形アドバイザーとしてグッドスマイルカンパニーが参加する。詳しくは東離劍遊紀を参照。

東離



ギネス世界記録

 霹靂布袋戲シリーズは、2018年4月25日に「話数で数えて世界で最も長く続くテレビ人形劇番組」としてギネスに認定された。当時の記録は2,217話。


関連タグ

布袋戲 金光布袋戲

金光布袋戏


表記ゆれ

 霹靂布袋戲の用語は本来、繁体字表記だが、Pixiv上のタグでは簡体字や日本語による表記も見られる。詳しくは「霹靂布袋戲の表記一覧」を参照のこと。
 また、「霹靂」はアルファベットのタグも存在する。

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