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概要編集

吹き替えCV:布目貞雄(聖石傳説)、世田壱恵(ドラマCD版)

称号:刀狂劍痴(とうきょうけんち)


 「霹靂布袋戲」シリーズの主人公である素還真の親友。1989年の初登場から現在まで、シリーズを支える登場人物の一人。「霹靂シリーズの全ての悲劇を一身に背負った悲劇の英雄」と呼ばれる。

 近年は出番がなく目立たないが、1995年から2000年までの間、公式人気投票で素還真を押さえ1位だったことがある。また、1995年には「霹靂外傳之葉小釵傳奇」という彼を主役とした番外編が作られた。


プロフィール編集

性別
初登場霹靂至尊 第1集
根拠地天南山、半駝廢小屋、琉璃仙境、天機湖、水月兩忘軒、鏡湖仙雲、雕神古魄
身分佛教傳人、造世七俠之一、古武族太武
化身蒼鷹
家族蕭風(父)、葉婉清(母)、蕭竹盈(妻)、金少爺(息子)、風雨殘生(息子の嫁)、金小開(孫)、花非花(孫娘)、金小俠(曾孫)
養父母曲霓衣(養母)
恩人半駝廢、歐陽上智
友人素還真崎路人照世明燈、竹魂、一劍萬生亂世狂刀劍君十二恨、...等
師匠半駝廢、無心陀、老佛
兄弟子一瓢水
弟子飄雪銀貂、名戰、刀疾流星行、劍影皓月光
部下六昧童子、蕩十決、羔百年、瀝血女戰神、偃刀左衡、聶心、非命、宿賢卿

人物編集

 「刀狂劍痴」の通称で知られる侠客。「葉」が姓で「小釵」が名だが、劇中ではあまり区切られず「葉小釵」とひとつづりで呼ばれる。右目の下に走る大きな傷跡と背中に負った一刀一剣、白髪ワンレンが外見の三大特徴。

 舌がなく口話ができないため、おとなしい人間だと思われがちだが、その剣は殺人のために訓練されており女性や子どもにも容赦がない。一方で情義に篤い人物として知られ、味方にすると心強く、敵に回すと恐ろしい。

 

 見た目は若いが、実際は曾孫までいる年齢。気功で若さを保ち実年齢200歳を越える者も少なくない武林の中ではむしろ若手なのだが、彼は特に子孫の存在が明らかであるため、言及されやすい。曾孫に恋人がいることまで本編中に描写があり、玄孫の登場が待たれる。


 刀と剣を左右の手で同時に扱うことができる、いわゆる二刀流の剣士。その力量は広く知られているが、動揺したり頭に血が上ったりしていると実力が出せない、という弱点があり、瀕死の重傷を負うこともよくある。

 また、「霹靂經武紀之梟皇論戰」で一度死亡している。


 腕前は不明だが、象棋(将棋)と囲碁ができる。

 また、火雲山の岩に、彼が彫ったとされる詩が残されている(霹靂眼第18集)。

  刀疾流星行,劍影皓月光。短暫人生路,難覓俠士蹤。


隻手之聲編集

 葉小釵は口が利けない。これは若い頃、修行中に師匠から与えられた「隻手之聲」という公案に悩み、自ら舌を切り取ったためである。この時に髪も、黒髪が一夜で真っ白になり、現在に至っていると伝えられている。

 そのために発語が困難で、劇中では「啊(ああ)」といった低いため息のような台詞がほとんどである。周囲との交渉はボディランゲージと筆談が主で、「聖石傳説」の頃は「杵突きの如くうなづく、鈴を鳴らす如くいやいやをする」という動作が彼の代表的なしぐさとして紹介されていた。現在でも意思表示のため、無言で相手の手を押さえたりする。

 また、周囲が彼の考えを察して代弁したり、おしゃべりなコメディキャラがそばでしゃべり続けたり、という演出も見られる。

 ただし、「霹靂兵燹之聖魔戦印」から「霹靂俠影之轟定干戈」までは、一時的に話すことができた。


悲劇の英雄編集

 「集霹靂所有的不幸於一身的悲劇英雄」とは霹靂公式が葉小釵に添えた紹介文だが、彼に限らず肉親の死別や友人恋人が仇敵になる展開は「霹靂布袋戲」の十八番で、「カップルはどちらかかが(あるいは両方が)必ず死ぬ」とファンの間ではささやかれている。

 彼の経歴は「霹靂至尊」の劇中で語られており、そこから「霹靂狂刀之創世狂人」まで続く身内との確執が、霹靂系列初期の物語全体に影響している。


造形編集

傾向編集

 2016年までに、葉小釵役の人形は10回以上作り替えられていて、服装などもよく変わっている。

 おおまかな共通項は以下の通り。

  • 髪は白髪で、背中か腰までのワンレングス。分け目はほぼ中央。眉も白い。
  • まげを結ったり冠を着けたりしないで、髪を下ろしたままのことが多いが、髪の分け目や耳の後ろにバンドを着けることがある。
  • 顔の輪郭はやや面長であごと鼻がしっかりしている。その分、口が小さく見える。
  • 目は男性キャラの中ではやや大きめで、アーモンド形。アイシャドウ濃い目。
  • 眉間に少ししわが寄っている。右顔面に大きな刀傷がある。
  • 白かベージュの袍の上に軽い鎧かマント等をまとっていることが多く、重めに武装しているときも、兜は着けない。肌見せなし。
  • 背に一刀一剣を負い、どちらの柄も右肩の上に来る。

 なお、『葉小釵人形書』(霹靂新潮社、2012年)に出版現在までの造型年表が掲載されているが、聖石傳説版を含むいくつかのバージョンが抜けている。


蒼鷹釵編集

 2015年に登場したバージョンでは、物語上の設定もあって、それまでの葉小釵とは少し特徴が異なる。

  • 前髪を左右ひと房ずつ残す以外、髪全体を首の後ろでまとめていて、頭頂に分け目がない。
  • 背中に刀剣がない。

苍鹰


余談編集

 「霹靂至尊」の中に出てくる「紀昌」の逸話は、日本では中島敦の「名人伝」で知られる。

 初期の登場曲は川村栄二氏「ゼオライマー」による抜粋されて、中華圏では『ゼオライマーの関連キャラ』となった。後ほどの新規BGMもゼオライマー節が残されていた曲が多い。


関連タグ編集

霹靂布袋戲 素還真 一頁書


三教傳人編集

仏教道教儒教
葉小釵亂世狂刀劍君十二恨

関連リンク編集

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