概要
称号:少爺刀(しょうやとう)
本名:金少一(きんしょういち)
金少爺は、「霹靂布袋戲」シリーズの初期に登場する人物で、リメイク版である「霹靂英雄戰紀之刀說異數」にも登場している。
素行が悪く、崎路人の尽力によって改心し正道の一員となるも、私怨に走って命を落とした不幸な若者。
プロフィール
霹靂シリーズ
性別 | 男 |
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初登場 | 霹靂眼 第10集 |
退場 | 霹靂劫 第5集 |
根拠地 | 南霸天 |
身分 | 天下第一刀、無敵太陽盟盟主 |
妻 | 風雨殘生 |
恋人 | 八面狼姬 |
祖父母 | 滿天紅(祖父)、蕭三瑞(外祖父)、火雲露(外祖母) |
父母 | 葉小釵(父)、蕭竹盈(母) |
姉妹 | 金羽蘭(同母異父) |
子 | 金小開(息子)、花非花(娘) |
友人 | 冰鋒箭無形、崎路人 |
所属組織 | 歐陽世家、無敵太陽盟 |
師 | 一錢一命 |
部下 | 普九年、滄海聖老、火陽真君 |
英雄戰紀
性別 | 男 |
---|---|
初登場 | 霹靂英雄戰紀之刀說異數 第1章 |
身分 | 天虎八將の一人 |
恋人 | 八面狼姬 |
父母 | 葉小釵(父)、蕭竹盈(母) |
友人 | 崎路人 |
人物
身勝手な性格と独特のカリスマを持つ青年。年齢は不明だが、父親の20年奉公が終了してないところから、18歳程度と推測される。
自ら孤児を名乗り、祖父を殺し、母を侮辱し、師を手にかけ、父に刃を向ける不孝者。崎路人の教化により中原正道の協力者となる。
生まれた時の名は「少一」だが、由来に同情した祖父により「少爺」に改名される。「少爺」とは中国語で「坊ちゃま」とか「若様」という意味だが、直訳するのはロック歌手の「プリンス」を「王子」と呼ぶようなもので適切とは言い難い。
不幸な生い立ちが原因でひねくれてはいるが、根は率直で熱血。内心父母の愛情に飢えており、「霹靂異數」では冰鋒箭無形に対し、「時間が遡れるなら母が自分を愛していたか知りたい」とこぼす場面もある。
また、自信家の女好きで、金と美貌にものを言わせて若い娘たちに自分の世話をさせていた。
武林内で「天下第一刀」に選ばれるほどの腕前の持ち主で、のちに刀剣両方扱えるようにもなる。
霹靂シリーズでの経歴
歐陽世家に麻薬漬けにされ殺し屋をしていたが、普九年に見出されて無敵太陽盟の盟主に祭り上げられる。
祖父殺しの罪でその座を追われた頃、一錢一命と出会いその強さに惚れ込み弟子入りする。葉小釵への復讐に彼を利用しようと考えた一錢一命は彼を鍛えるが、そのしごきを恨んだ金少爺は一錢一命の必殺技の弱点を見抜いて彼を殺す。
それによって一錢一命の恋人だった八面狼姬に命を狙われるようになるが、八面狼姬が彼を気に入り恋人となる。
崎路人は、彼を「天虎八將」の一員として更生させるため、彼を捕らえ自らの奴隷にするという強引な手段に出る。金少爺は反発するが無理やり行動を共にさせられるうちに感化され、葉小釵の危機をきっかけに正道勢力に協力するようになる。
ただし、その後も恩を仇で返す性格は治らず、葉小釵の治療を黑白郎君に頼んでおきながら、そのために頭を下げさせられたことや黑白郎君が自分より先に半駝廢を倒したことを逆恨みして襲いかかる等の行動が見られる。
「時空聖戦」後、紫錦囊によって魔域に引き渡され、六先知の改造を受けるが、阿修羅主宰に改造された天禍妖狐に挑んで殺される。
その魂は鬼王棺に囚われ、葉小釵を牽制するために利用された。
生前、葉小釵とは5昼夜に渡って斬り合った以外にまともに向き合う機会はなく、共に行動することはなかった。また、彼が葉小釵を「父」と言ったことは一度しかない。
長河南星
長河南星(ちょうかなんせい)は、「霹靂兵燹」で登場した占い師の少年である。わずか9歳ながら神童として世間に知られ、中原正道の協力者となる。
白い帽子と白いマントという、かつて金少爺がしていたのと同じ服装をしているほか、秦假仙に対して自分を「岳父(妻の父)」と呼ばせる、葉小釵が出会う前から彼を気にする、長河南星が葉小釵に息子への感情を語らせようとするなど、謎の描写が見られる。
また、長河南星と葉小釵は互いを何かと気遣い、共に行動し心を通わせる描写が劇中何度か見られる。
その理由は長河南星が、金少爺の魂が少年の体を使って甦ったものだからで、魂が鬼王棺から解放され現世をさまよっているところを刑天師に救われたらしい。
生まれ直しではなく少年の体に乗り移った状態らしく、「霹靂異數之萬里征途」で天命が尽きたために急激に生命力が弱ってしまう。これについては「霹靂兵燹之問鼎天下」で淨無幻に同様の描写がされている。
長河南星の余命が少ないことを知った葉小釵は、彼に付き添うことを決意し、二人で退隠する。当時の武林は「冥界天嶽」や「邪能境」の脅威にさらされ大変な状況だったが、步懷真は「こちらは大丈夫だから」と葉小釵を促した。
彼の最期の場面は、「霹靂奇象」内で一瞬回想される。
なお、金少爺と長河南星が同一人物だと正式に明らかにされたのは、「霹靂俠影之轟定干戈」での元史天宰の台詞によってである。
霹靂英雄戰紀での経歴
「霹靂英雄戰紀之刀說異數」第20章までの展開は、旧作とほぼ同様。ただ、旧作には葉小釵の負傷を知った金少爺が「『親父』に何があった?!」と口走る場面があったが、新作ではその台詞が削られている。
造形
初期の人形デザインは、白い帽子とマント、メガネに赤いマフラーを身につける。公式サイトの写真では、長袍馬褂を着ており、清朝末期の上流社会を思わせる雰囲気を漂う。煙管を吸う場面が見られる。
リメイク版「|霹靂英雄戰紀之刀說異數」の容姿は大きく改変された。帽子とメガネがなく、逆立つ黒髪に、白い服を身に着ける。崎路人によって改心させる際に変えられた髪型は、リメイク前後とも同じである。
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※いずれも中国語