冷劍白狐
れいけんびゃっこ
「気をつけろ!今の武林で、この冷劍白狐の冷劍を見切る者はいない!お主も例外ではない!」
霹靂シリーズ
英雄戰紀
性別 | 男 |
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初登場 | 霹靂英雄戰紀之刀說異數 第4章 |
友人 | 獅蠶 |
師匠 | 花信風 |
武器 | 金鱗蟒邪 |
武林三大快剣手の一人である、黒髪の青年剣客。武林の宝物「霹靂眼」と「操縱生死之手(生死を操る手)」の能力を併せ持つことから、人々は剣術を見切ることなく、首が先に落とされる。それゆえ、当時の武林でその名を轟かした。
生い立ち
冷劍白狐は歐陽世家の当主・歐陽上智と、愛人である談笑眉の間に生まれた隠し子である。談笑眉は談無慾の妹だが、兄弟の仲が悪いため、談無慾のことを伯父と呼んだ場面がない。歐陽上智は霹靂門を支配下に取り入れるため、談笑眉を霹靂門の主・接天道に嫁がせた。冷劍白狐を霹靂門の次期当主に引き継ぐ狙いである。
だが接天道は談笑眉と結婚した後、素還真の妹である素柔雲を側室に迎えた。接天道と素柔雲の間に、血縁関係のない兄・獨眼龍(のちの一休禪師)が生まれる。冷遇された談笑眉は、兄の談無慾に助けを求めた。談無慾は唐飛虹が率いる黃山八珠聯を利用して、霹靂門に攻め込み、やがて接天道が命を落とす。接天道の死後、霹靂門は違う当主が就任した。
復讐の道
冷劍白狐は歐陽上智に救われ、養子として迎え入れた。花信風に師事し、三大快剣手の一人として成長する。紆余曲折を経て、霹靂門の第三教主に上り詰めた。霹靂門滅亡の真相を知った後、元凶を追うために復讐を決意し、歐陽世家の殺し屋となる。
歐陽世家の滅亡後、冷劍白狐は自分の出身を知る。歐陽世家再起の思いを背負って、北域へ赴く。圓宿薄と出会い、百朝武后ごと通瑤池の元で活動した。その後、再び師匠・花信風の元の戻り、行動を共にする。花信風と行動する間、邪剣「金鱗蟒邪(きんりんもうじゃ)」を手に入れた。
「金鱗蟒邪」の最初の使い手となった冷劍白狐は、歐陽世家を滅ぼした伯父・談無慾を試し切りに使った。これにより、談無慾が一度退場することになる。
天禍妖狐
時空聖戦を経て、冷劍白狐は筋脈が断たれ、武器の金鱗蟒邪も失う。その際に、魔域の阿修羅主宰に拾われ、魔域の殺し屋「天禍妖狐(てんかようこ)」として改造される。八面狼姬や金少爺などの人物を殺した。三つの分身(血・肉・骨)を出す術を身に着け、阿修羅主宰に重用された。第一魔域の滅亡後、滅境の邪霊・表象意魔の下で働くが、のちに阿修羅主宰の部下として復帰。
阿修羅主宰が第二魔域の主・鬼帝に殺された後、第二魔域を背く。血のつながりのない兄・一休禪師(獨眼龍)を救うために、血・肉・骨の術を失う。大圓覺の協力を経て、魔物から再び人間の冷劍白狐に戻る。
隠居
人間に戻った冷劍白狐は、中原正道の一員として、第二魔域の間者になる。「霹靂烽雲」にて、第二魔域の滅亡後、友人や兄ともども無雙崖(むそうがい)に隠居した。
リメイク版の「霹靂英雄戰紀」シリーズでは、デザインが一新され、容姿がより若々しくなる。性格も寡黙から単純に変更された。刀說異數では、「金鱗蟒邪」の取得から物語が始まる。