素還真
そかんしん
「半神半聖亦半仙,全儒全道是全賢;腦中真書藏萬卷,掌握文武半邊天。」
吹き替えCV:子安武人
称号:清香白蓮(せいこうびゃくれん)
「霹靂布袋戲」シリーズの主人公。文武両道で礼儀正しく、常人離れした器を持つ。博識な策士でありながら武功も底知れぬほど強い。中原正道のリーダーで、武林の平和を守るために日々奮闘する。「謀りは天下のための謀略、利は天下のための利益なり。」武林の戦乱をこの身に背負い、幾度も高度な知略であらゆる災厄を解決した。
※詳しいプロフィールは関連リンクを参照。
中原正道の中心的存在。大きなかんざしと天頂のまげ、漩渦眉(布袋木偶の造形の一つ。眉の中に渦巻きが入っている)が特徴で、文士風の服装だが武術にも長ける。
博覧強記で武芸にも秀でた万能の天才で、能弁な策略家と言われるが、性格はわりと天然。特に敵対者には陰謀家と見られていて、常に疑いの目を向けられているが、必ずしも物事を深く考えていない。
また、情を利用することが苦手で、作戦のために周囲にわざと冷徹にふるまい、一線生等が彼の代わりに誤解を解いて回ることもある。他にも、十分な説明をせず行動して周囲の不審を招くことは少なくない。
天下大同を願い、大局観を持って行動する一方、身内びいきで友人に嘘をつかれると見抜けない。味方に犠牲が出ることを嫌うが、彼一人が全てを守れるほどの強さもない。しかし、この人間的な甘さが彼の下に多くの仲間を集めている。
素還真の出自来歴は不明な点が多く、一頁書はこれを評して「不解之謎」(彼の過去と実力は謎の一言に尽きる)と言い切っている。
劇中でしばしば死んでは生き返る「不死身系」の一人。一人称は「素某」。ファンには「素素」と呼ばれる。
なお、設定上の生年月日は不明だが、初登場が1988年4月30日のため、この日を「生日」として周年イベントや誕生祝い等が公式でも行われる。
政治・宗教
素還真は、一般に「中原正道の指導者」と見なされているが、本人にそのつもりはなくむしろ先頭に立つことを嫌っている。これは、彼自身の理想が民主的な法治政治であるためで、力ある個人が全体を統治することを期待している世間とは思想的にかなりのギャップがある。そのため「素還真は何でも出来るのに何もしてくれない」と不満に思う者も多く、一頁書ですら「優柔寡断」と非難したことがある。
また、あらゆる宗教に通じており、蓮を象徴としていることから仏教と、仙人めいていることから道教とつながりがあるように思われることがあるが、実際には特定の宗派・団体に属してはいない。
化身
「霹靂布袋戲」では、劇中で登場人物が本来とは別の身分で行動する状態を「化身」と呼んでいる。
化身は、ただの偽名変装の場合と、神仏の化身と同様に人物の分身が現れる場合とがあり、素還真の化身はほぼ後者である。このタイプの化身が出現するときは、おおむね本体が瀕死であるときや異次元に封じられているとき等、この世で活動できないときであり、本体と化身が同時に現れることはまずない。
素還真は、登場人物の中で最も多くの化身を持つとされ、劇中に素還真が登場していないと見えるときでも、他の人物の中に化身が紛れていることがある。
また、彼自身が同時に3人に分かれて行動する能力があり、化身も同時に複数現れることがある。
「霹靂布袋戲」は群像劇のため、全ての登場人物が素還真と面識がある訳ではないが、それでも主人公だけあって素還真の交友関係はかなり広い。
素還真は武林での立場上、感情を表に出さず周囲にも深入りさせないよう気遣っているが、かと言って孤独を好む訳でもなく、人間関係の苦労が多い。
家族
素還真は二人を深く愛しているが、武林の平和だけを願いストイックに生きていた素還真にとって妻子を持つことは予定外だったらしく、彼女たちのことになると日頃の冷静さや賢明さがどこかに消し飛ぶ傾向にある。
また、素還真は風采鈴と、彼女を武林の政争に巻き込まないよう距離を置く態度を取り、そのことが後々父子の確執を生む。
他の血縁者としては、素柔雲(素雲流)という妹がいたが、彼女とも誤解から殺し合いに発展したことがある。
- 公式人物資料(素還真)※中国語
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