臥雲先生
がうんせんせい
「身藏風雲心無塵,古今聖賢誰為鄰;
一笑橫江挂書劍,九重天外臥龍深。」
本名:初行雁(しょこうがん)
「霹靂布袋戲」シリーズの登場人物。
「霹靂英雄榜之風起雲湧一」、「霹靂英雄榜之風起雲湧二」では主要人物の一人として活躍した。
素還真の化身の一人。飄々とした黒髪の隠者で、通称「臥雲」。
優れた才知で中原正道を導き、武林を脅かす佛魔合體や天下第一人と戦った。
飄々とした黒髪の隠者。通称「臥雲」で、口癖は「啊哈(あは)~」。霧に包まれた瀑瀉古岳の上に、本拠地の雲眉棧を構えて、隠居生活を送っていた。優れた才知と武術を併せ持ち、その才能で中原正道の大きな助力となる。最初は素還真の親友として登場した。
背景
素還真が葉小釵を助けるため、印心洞の養劍樹から一対の刀剣を手に入れ、葉小釵の新たな武器となった。養劍樹の術により、剣を抜くたび、素還真の知力が低下してしまう。知力の低下につれ、最終的に幼児に退化される恐れがある。
晏定邦の策により、葉小釵がやむを得ず養劍樹の刀剣で戦う。その反動で素還真の知力が低下し、やがて黑暗道に身を潜めた。その際に、素還真が臥雲先生に化身した。秦假仙の要請により、再び武林の戦いに関わる。
活躍
初期は悪事を働いた晏定邦を改心させることや、秦假仙を救うなどの活躍を見せる。中原正道のリーダー格として、共に佛魔合體と戦った。その挙動と振る舞いから、武林の人々、および武林で陰謀を企む組織・天下第一人に素還真の化身として疑われた。
自分が素還真ではないと証明するため、雲門が黑暗道で拾った少年・環兒(かんじ)を、中原の人々の前に連れてきた。養劍樹の刀剣を抜く瞬間、環兒が赤ん坊に退化してしまう。全員に「環兒=退化した素還真」と見せかけた。いかにして養劍樹の術を、環兒の身に移したかは不明。
それを見た天下第一人が、環兒を攫って、滅元塔に監禁した。天下第一人の陰謀を破るため、知略をもって、中原正道の人々と共に滅元塔を攻略。無事に環兒を救出し、天下第一人の一人・司馬劍秋を倒した。
その後、天下第一人が更なる行動をとり、中原正道に牙をむく。天下第一人の一人・晏君臨が亂世狂刀と劍君十二恨を操り、臥雲先生の正体を暴こうと宣言する。拂水樓の戦いにて、晏君臨の要請により、臥雲先生が一人で拂水樓へ赴く。天下第一人の三人と交戦し、戦いの最中、素還真の姿に戻った。
素還真と環兒は友人関係だが、環兒の正体について、本編でははっきり判明されていない点がいくつかある。環兒は最初、少年の姿だが、大人びた思想と言動が特徴である。環兒は養劍樹の術によって、知力と外見が赤ん坊まで退化した。滅元塔から救出されて以降、無事に隠居生活を送った。
そのため、「環兒=本物の臥雲先生」とする説がネット上に広まった。仮に臥雲先生は「霹靂布袋戲」の世界に実在する人物で、本当に素還真の親友であれば、環兒が本物の臥雲先生の成り果てかもしれない。そのような憶測が、ファンの間で飛び交う。
- 公式人物資料(臥雲先生)※中国語