玄真君
げんしんくん
「素心常懷靜樸理,紅塵偏染程子衣。
半生慣看風雲起,一步紅塵無盡期。」
「霹靂布袋戲」シリーズの登場人物。
「霹靂狂刀」、「霹靂狼煙之万堺塵濤」などの作品を主に活躍した。
高名な医術者にして弓の名手。正義感が強く、悪人に容赦はしない。
過去編「万堺紀年」では、弓弧名家の首席として、幽都と対抗した。
弓の名手である白髪の道士。医術に優れ、照世明燈と同じく道教十三道の一人として知られる。正義感が強く、自他的に厳しい性格。弟子の教育に対しても厳しく、課題を怠った劍雨に体罰をする際に、姿勢を正せる場面などが見られる。
かつて道教での内乱に失望し、自分の本拠地「離愁谷(りしゅうこく)」に隠居した。葉小釵の孫・金小開を治療する依頼を受けたことから、再び武林の争いに巻き込まれる。金小開の治療を阻めるため、合修會の一員・孤愁先生が弟子のひとりを殺した。これにより、玄真君は当時の戦いに関わるようになる。一人で合修會の拠点に入り、道教の裏切り者たちを一掃した。
それ以来は一頁書など、中原正道の人々を積極的に協力する。照世明燈と共に、合修會と戦う。武林で活動する中、偶然に東瀛黑流派のくノ一・白月たちと出会う。非凡公子が出した追っ手からかばったことから、白月が玄真君に惚れ、彼に「意形忍法」を掛けた。
合修會の創始者・青陽子が姿を現す時に、青陽子に挑むも敗北。自害する際に、白月が掛けた「意形忍法」によって死を免れるが、精神崩壊に陥る。魔域の間者・長桑鬼陀の治療によって、正気を取り戻す。しかし長桑鬼陀の計により、素還真と決裂。三世道君たちから非凡公子射殺の依頼を受けず、聖龍口の寂れた様子を嘆き、離愁谷に戻った。
亂世狂刀を治療した後、照世明燈と共に黑暗道で隠居した。道教に恨みを持つ盼夢圓が、黑暗道を攻撃するとき、紫陽子と共に盼夢圓に敗れ、命を落とす。
万堺紀年
「霹靂狼煙之万堺塵濤」の過去編「万堺紀年(ばんかいきねん)」では、初登場の「霹靂狂刀」より前の時期に、万堺同修會で修行していたことが判明。当時の玄真君は、道教十三道になっておらず、弓弧名家(きゅうこめいけ)の首席として知らされた。
玄真君は道教の修行者の一人だが、万堺の道門に所属していない。万堺同修會が大きな学園であれば、道門がうちの学院の一つとも言える。玄真君が学ぶことは学院と同じだが、学生ではなく、弓道部の顧問のような立ち位置である。
弓弧名家は、万堺の四つの宗教から独立した、弓使いたちが集って修行する場所である。霊山「追羿峰」に所在し、道場は和風の様式である。玄真君が当時の首席であることから、万堺道門との関係が良好。万堺朝城を幽都から守るため、夜中は民の救出に奔走した。
万堺尊主の死から、弟の玄凌蒼に容疑がかけられる。玄凌蒼の罪を晴らすため、弓弧名家の弓使いたちと奔走した。玄真君の問い詰めによって、玄凌蒼が容疑を認めた。その後、弓弧名家を率いて、幽都に攻め込む。部下の死による怒りから、君臨黑帝に重傷を負わせた。この戦は負けに終わり、玄真君も武力を失う。
自首を決意した玄凌蒼が、万堺の裁決を受けようとした。玄真君はその責任をすべて取ろうとし、自らを犠牲にして、幽都を封印させるつもりだった。固執な性格が兄に似た玄凌蒼は、玄真君を眠らせ、その間に幽都封印のための犠牲となる。目覚めた玄真君は弟の死を知り、ひどく悲しみ、落胆した。弟の死から、形見の煙管を吸うようになる。
- 公式人物資料(玄真君)※中国語