概要
「霹靂布袋戲」シリーズの第69作目、全20章。
2017年10月に公開され、物語は前作「霹靂天命之仙魔鏖鋒II斬魔錄」に続く。
「霹靂布袋戲」シリーズの主人公である素還真が化身も含め、一切登場していない作品である。
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作品解説
タイトルの前半は過去作「霹靂天命」からとったもので、「戰禍邪神」は単体で八歧邪神を指すが、次回作で詳しい意味がようやく判明する。
次回作「霹靂天命之戰禍邪神Ⅱ破邪傳」と合わせて「戰禍邪神」シリーズと呼ばれ、本作はその前編である。公式では前作と前々作「仙魔鏖鋒」と合わせて、四つの作品を「霹靂天命」シリーズとも呼ばれる。
天邪八部眾たちの復活から、邪神の封印を解放するところまで描く。八歧邪神は東瀛出身のことから、東瀛ゆかりの和風要素が所々見られる。素還真は本作に登場しないが、現存する彼の弟弟子や義弟たちが同時に出場する作品である。
青陽子が十数年ぶりに主要人物として再登場する部分も、作品の見どころの一つ。
あらすじ
人覺の陰謀により、天跡と君奉天など、中原正道の重鎮が命を落としていき、一頁書も身動きが取れなくなった。そんな中、天邪八部眾たちが次々と姿を現し、苦境神州の各地に封印された八歧邪神の龍首を解放すべく、中原で戦乱を繰り広げる。雲徽子、談無慾ら中原正道が、神州を守るべく、八部眾に対抗する。
道武王谷にて、龍首の解放を阻止する劍子仙跡と劍非道。その矢先に、八部眾の一人・收萬劫が青陽子と共に現れる。八部眾に加担し、龍首を解放した青陽子は、武林に新たな変化をもたらす。
邪神の体が封印された示流島にて、蝴蝶君が家族を救うべく、邪獄明王率いる勢力に立ち向かう。邪神と対峙する莫召奴、莫召奴の姿をまねる謎の人物「御天者」。各地にて、邪神の復活を巡る戦いが始まる。
一方、西武林では劍族と鬼族の因縁により、謎の勢力「閻羅鬼獄」も密かに動き出す……。
主な登場人物
道教組織「聖龍口」の主。
收萬劫と共に行動し、八部眾に加担する。
その真意は果たして……。
雲海仙門の仙人。
「斬魔錄心法」の剣技で、武林各地に潜む龍首の消滅に力を尽くす。
月才子の異名を持つ賢人。
邪神復活を止めるべく、武林各地に奔走する。
三先天の道教先天。道教の強者を巡って、收萬劫と戦いを繰り広げる。
幾度もの攻防のうち、武器の「古塵」が断たれてしまう。
天邪八部眾の一人「阿修羅王」。青陽子と共に龍首の解放を行う。
道教を中心に動き、その強さで劍子仙跡らを圧倒する。
北域一の刀客。示流島で遭難する家族を救うため、劍隨風と共に邪獄明王と戦う。
東瀛出身の美青年。示流島の天照神社に囚われ、八歧邪神の魂と対峙する。
繫雪衣(けいせつい)
西の儒教組織「一筆春秋」の剣士。
姑蘇還劍との出会いで、劍族と鬼族の因縁に関わっていく。
邪神陣営
本作の主な敵。邪神復活のために行動する。
天邪八部眾(てんじゃはちぶしゅう)をはじめとする八歧邪神の部下たち。
天邪八部眾の詳しい紹介は、用語にて説明する。
奈落川(ならくせん)
八歧邪神の側近である忍者。またの名は御天者(ぎょてんしゃ)。
莫召奴をさらい、彼の姿をまねて活動する。
示流島の神社から、八部眾の指揮をとる。
鸑變迦羅(がくへんから)
天邪八部眾の一人「末邪王」。骨の翼を持つ刀使い。
各地を奔走する中で、自分の息子・小樂と再会する。
闇禘(あんてい)
天邪八部眾の一人「御邪王」。闇の結界と妖獣を使いこなす術者。
仲間の復活と龍首の解放を積極的に行う。
馭能天(ぎょのうてん)
天邪八部眾の一人「競邪王」。收萬劫の親友で、刀を武器とする戦士。
前作で一度死亡するが、魂が恨吾峰に憑りつき、乗っ取ろうとしている。
鬼麒主(ききしゅ)
天邪八部眾の一人「鬼龍王」。骨の扇を持つ陰険な策士。
息子の玉離經を仲間に引き入れようとする。
蚩羅(しら)
天邪八部眾の一人「夜叉梟王」。マスクをかぶる梟雄。
白川凌花と歪んだ恋愛関係を持つ。
邪獄明王(じゃごくみょうおう)
天邪八部眾の一人「邪獄明王」。他の八部眾と違い、示流島を中心に活動。
邪神復活のために蝴蝶君の家族をさらい、生け贄にしようとする。
天邪八部眾の筆頭「眾天邪王」。
天跡の死体に憑りつき、乗っ取ろうとしている。
一部シーンのみ姿が見られ、本格的に登場するのは次回作から。
德風古道
(とくふうこどう)
大規模な儒教組織。繫雪衣が所属する「一筆春秋」もその支部にあたる。
龍首を保有しており、襲いかかる八部眾と戦う。
德風古道の主事。フランクな性格。
実の父・鬼麒主の復活に動揺する。
俠儒無蹤(きょうじゅむしょう)
德風古道上層部「昊正五道」の侠儒。剣術を得手とする侠客。
動揺する玉離經を助ける心強い味方。
德風古道上層部「昊正五道」の法儒。君奉天の役目を引き継ぐ。
法儒の就任から、慕靈風と距離が縮めていく。
慕靈風(ぼれいふう)
德風古道北支部の主。おおらかな女剣士。
もう一つの肩書が「昊正五道」の鳳儒・映霜清(えいそうせい)。
正体が御鈞衡に見抜かれ、距離が縮めていく。
德風古道の皇帝。「昊正五道」の最深部に鎮座する。
保有する龍首を自身が鎮座する場所に移し、暴走を抑える。
劍咫尺(けんしせき)、邃無端
德風古道上層部「昊正五道」の劍儒。劍族出身の兄弟。
命夫子の役目を引き継ぐ。
左丘默(さきゅうもく)
西の儒教組織「一筆春秋」の儒士。繫雪衣の後輩。
謎の毒にかかり、解毒のために「萬魗荒岩」が必要とされるが……。
示流島
(じりゅうとう)
苦境神州と東瀛の間に存在する島。東瀛の植民地。
八歧邪神の体が封印されており、邪神復活に向けて戦火が起こる。
蝴蝶君の家族。示流島で遭難し、後半から邪獄明王に生け贄としてさらわれる。
蝴蝶君の相棒である天然ボケな剣客。
邪獄明王を無力化させる「血闇之力」の能力を持つが、使うたびに命が削られる。
示流島の君相。示流島を守るため、蝴蝶君らと共に邪獄明王と戦う。
西川龍鳴(にしかわりゅうめい)
示流島一の剣豪。養父から真相を聞き、秋山笑英らと和解。
以降は味方として、蝴蝶君らと共に邪獄明王と戦う。
祖司命(そしめい)
示流島の開国者である陰陽師。秋山笑英の師匠にして、西川龍鳴の養父。
邪獄明王を倒すために奮戦する。
精靈天下
(せいれいてんか)
精霊たちの組織。前作で蚩羅の攻撃を受けたことから、天邪八部眾と関わるようになる。
步軍殤(ほぐんしょう)
精霊天下の若き獣王。蚩羅を追って中原に入る。
碧雪妍と行動をともにしながら、一頁書の様子に関心を持つ。
碧雪妍(へきせつけん)
精霊天下聖脈の姫。わがままな食いしん坊。
步軍殤と行動を共にするうち、徐々に心が惹かれていく。
御少流(ぎょしょうりゅう)
精霊天下御脈の当主。医術を得手とする。
步軍殤と碧雪妍の関係を応援する。
中原武林
幽界聖族の青年。優れた瞳術の持ち主。
「殉道之眼」の能力で、各地に隠された龍首を見抜く。
太上府の府尊である道士。劍子仙跡と共闘する。
道武王谷を守るために、全力で收萬劫を阻止する。
恨吾峰(こんごほう)
啟示國度の英雄。孤高な刀使い。
馭能天の魂に憑りつかれ、体が乗っ取られるが……。
淒城(せいじょう)
白い笠をかぶる謎の侠客。葉小釵の技「活殺留聲」を使いこなす。
一族滅亡の因縁から、步軍殤に挑む。
飄撇浪子(ひょうへつろうし)
「玻璃救星(はりきゅうせい)」の二つ名を持つ道楽者。
未知と出会い、行動を共にする。
幽界と何らかの関わりがあるようだが……。
雲渡山の高僧。「血闇之力」の爆発を止めるべく、古微生蓮の中に閉じこむ。
後半から血闇之力によって暴走した状態で登場する。
聶寒(じょうかん)
「鬼斧神工」の二つ名を持つ鍛冶師。
談無慾ら中原正道に協力しながら、八部眾の依頼も受け入れる。
雲海仙門
(うんかいせんもん)
仙人たちが共に修行する組織。雲徽子が武林に入った後、指導者が劫紅顏に代わる。
劫紅顏(ごうこうがん)
「雲魁」の二つ名を持つ女性の仙人。雲徽子に代わって指導者になる。
息子たちのことに悩まされる。
未知(みち)
劫紅顏の息子の一人。八歧邪神の呪いにより生まれた白衣の少年。
他人の殺意を消し去る剣「夢翡翠」を保有している。
記憶喪失の状態で中原に入り、飄撇浪子と出会う。
未萌(びぼう)
劫紅顏の息子の一人。黒い妖狐の姿をした少年。
未知体内の邪力を受け継ぎ、禍々しい雰囲気を漂う。
幽界
(ゆうかい)
異次元にある魔族たちが住む世界。
九嬰(きゅうえい)
幽界の聖母。残虐な性格。
天邪八部眾と協力して、雲海仙門を襲う。
劍上缺(けんじょうけつ)
「鋒魔」の二つ名を持つ幽界の剣豪。
復活を果たし、宿敵・闇禘の対決に向けて動き出す。
劍瑯琊(けんろうや)
劍上缺の娘である強気な女剣士。オッドアイが特徴。
八部眾との戦いで重傷を負い、九嬰に殺人兵器として改造される。
八部眾の関係者
小樂(しょうらく)
風の一族出身の竜の子供。鸑變迦羅の息子。
鸑變迦羅と再会し、彼の心を影響させていく。
冬月淚香(ふゆつきるいか)
收萬劫の妹にして馭能天の妻。わがままな性格。
道武王谷の女道士・鬱丹霞の体を借りて復活。
白川凌花(しらかわりょうか)
蚩羅の恋人。妖艶な暗殺者。
蚩羅と歪んだ恋愛関係を持ち、毒などで彼を傷つける。
無人榜(むじんぼう)
天子臺の管理人である術者にして、地冥の信者。
前作の因縁から、闇禘を敵とみなし、殺そうとしている。
闇禘の肉体は実の兄であることに気付いていない。
西煌佛界
(せいこうぶっかい)
苦境の西北に位置する仏教組織。
境内の巨大仏像に八歧邪神の龍首が封印される。
劍族と鬼族の因縁にも関わる。
青隨佛子(せいずいぶっし)
西煌佛界の高僧。青い螺髪に子供の顔立ちが特徴。
人覺の魂に引導を渡すが……。
法畏金剛(ほういこんごう)
西煌佛界の高僧。入り口を守る護法神。
生真面目な性格で、佛界に近づく不届き者を見逃さない。
劍族、鬼族の関係者
天邪八部眾が中原で戦乱を起こす一方、西武林を中心に、劍族(けんぞく)と鬼族(きぞく)の因縁が描かれる。
姑蘇還劍(こそかんけん)
劍族の三大鋒芒の一人。豪快な中年剣士。
友人・章仇無期の死をきっかけに、繫雪衣と関わる。
山水郎(さんすいろう)
不運な書生。自殺未遂により、章仇無期の幽霊が見えるようになる。
厄払いのため、西煌佛界へ赴き、繫雪衣や劍族の人々と出会う。
章仇無期(しょうきゅうむき)
劍族の三大鋒芒の一人。寡黙な青年剣士。故人。
繫雪衣に殺されるが、幽霊になって山水郎に憑りつく。
留牡丹(りゅうぼたん)
遊仙台の花魁。その美貌で姑蘇還劍らを魅了する。
背後には鬼族が関わっているようだが……。
死寂女神(しじゃくじょしん)
黒い服を身にまとう、鬼族の女性。
劍族の間で暗躍し、繫雪衣と姑蘇還劍らを翻弄していく。
用語
龍首(りゅうしゅ)
邪神復活の要件の一つ。本作のキーワード。
かつて八歧邪神が戦いに敗れた際、剣士たちに切り取られた八つの龍の首。その首は苦境神州に持ち帰られ、各地に封印された。邪気を放っており、解放すれば邪神の復活につながる。破壊が難しく、特定の技でないと消滅できない。
本作に登場しない疏樓龍宿の敬称と無関係である。
東瀛百妖巻に登場する最強の妖怪で、八つ首を持つ邪竜。通称「邪神」。
本作のタイトルに深く関わる。「厄禍」という強大な邪気を駆使し、天邪八部眾を率いて世を乱した。かつての戦いで退治され、体が示流島に封印される。八部眾が次々復活したことで、邪神復活のために動き出す。苦境神州の破滅を目論む。
モチーフは日本神話のヤマタノオロチ。
天邪八部眾(てんじゃはちぶしゅう)
八歧邪神の部下にして、本作の主な敵。「天邪眾」、「八部眾」とも呼ばれる。
一度死亡しても「邪魂策王」の能力で他人の体を乗っ取り、復活することができる。
第一章のプロローグでは、八人の存在が紹介される。
モチーフは仏教の「八部衆」。
名称 | 肩書き | 読み方 | 立ち位置 |
---|---|---|---|
神愆 | 眾天邪王 | しゅうてんじゃおう | 八部の勇 |
鬼麒主 | 鬼龍王 | きりゅうおう | 八部の智 |
鸑變迦羅 | 末邪王 | まつじゃおう | 八部の厲 |
闇禘 | 御邪王 | ぎょじゃおう | 八部の闇 |
馭能天 | 競邪王 | きょうじゃおう | 八部の残 |
邪獄明王 | 邪獄明王 | じゃごくみょうおう | 八部の暴 |
蚩羅 | 夜叉梟王 | やしゃきょうおう | 八部の雄 |
收萬劫 | 阿修羅王 | あしゅらおう | 八部の艶 |
百妖巻(ひゃくようかん)
苦境各地に出現する妖怪が記された絵巻。オープニングに登場。
東瀛、西岐、北漠、南水、南冥などの地名がここから確認される。
本作では八歧邪神をはじめとして、東瀛の妖怪たちが一部出現する。東瀛以外の地域に記載された妖怪は、本作では名前のみの登場となる。
モチーフは日本の『百鬼夜行絵巻』と中国の『山海経』と思われる。
冥霾邪滍(めいばいじゃち)
東瀛百妖巻に記載された大妖怪。
百妖卷の中では第三位に列する妖皇。竜の顔を持つ、黒き巨大なムカデ。実体がなく、全身が邪気で構成されており、通常の攻撃は一切通用しない。瘴気を放って攻撃を行う以外に、小さな黒いムカデも召喚できる。神愆と深く関わる。
オープニングで百妖巻の妖怪たちと共に映られる。前作にも登場しており、回想シーンで天跡によって消滅された。
夜魔海(やまかい)
東瀛百妖巻に記載された妖怪である巨大なクモ。
縄張りに網を張り、その地に訪れる人間を糸で縛り、精気を吸い取る。体に強大な邪気がまとい、通常の武術では簡単に消滅できない。複数存在しており、うちの一体が中原の逆天殿を占拠している。
屹濤海邪(きつとうかいじゃ)
東瀛百妖巻に記載された妖怪である緑色の海竜。
前作では苦境の外海から、德風古道の人々と交戦した。海水と妖力で体を構成しており、通常の武術では簡単に消滅できない。闇禘の回想シーンでは、屹濤海邪に乗って、故郷の人々を虐殺した場面が見られる。夜魔海と同様、複数存在する。
道心鐵(どうしんてつ)
劍子仙跡の武器「古塵」を修復するために必要な鉱物。
龍首を保護する「神絕斷魂鎖」の原料でもある。
逆天殿で取引される。
神絕斷魂鎖(しんぜつだんこんさ)
龍首を保護するために作られた鎖。龍首の繋がりをよくするほか、邪力向上の効果もある。この鎖で守られた龍首は、破壊されても邪気で再生できる。また、鎖を解くには、八部眾の力が必要となる。
逆天殿(ぎゃくてんでん)
天衡山にある宮殿。武林各地で取引される商品を保管する場所。東瀛百妖巻の妖怪・夜魔海に占拠され、邪気あふれる危険な巣窟と化している。そのため、宮殿を訪れた商人たちは、夜魔海の餌食にされてきた。
八旗武神像(はっきぶじんぞう)
東瀛から伝来した、甲冑を着た武神の像。不気味な殺意を漂う。
逆天殿に保管された商品の一つで、夜魔海がこれを利用して身を隠した。
羽衣狐(はごろもぎつね)
劫紅顏のかつての姿。長生樹という地に生息する妖狐。出身は風之一族の「姑獲羽裔」。昔に長生樹が八歧邪神に襲われた時、羽衣狐は呪いがかけられた。このことから、息子・未萌が妖狐の特徴を色濃く引き継いでいる。
盲劍林(もうけんりん)
盲人の剣士たち「九絕盲劍(きゅうぜつもうけん)」が集って修行する場所。
うちの一人・盲求心(もうきゅうしん)は姑蘇還劍と同じく劍族の出身である。八歧邪神の龍首が封印されており、九絕盲劍たちが邪気を抑え続けた。鬼族の因縁と龍首の解放を巡って、鬼族と八部眾に襲われる。
萬魗荒岩(ばんしゅうこうがん)
鬼族の宝物。左丘默の身にかかった毒を解除できるとされる。
儒教組織「一筆春秋」が保管していたが、現在は繫雪衣が保有している。閻羅鬼獄の封印を解くキーアイテムであり、鬼族の者たちが荒岩を狙って、繫雪衣の身の回りに襲い掛かる。
閻羅鬼獄(えんらきごく)
鬼族が生息する地域。八部眾の一人・鬼麒主の出身地。かつての戦いを経て、地域ごと封印された。本作では封印解除のため、鬼族の関係者たちが西武林を中心に暗躍する。
古微生蓮(こびしょうれん)
一頁書が使える仏門の秘伝技。初出は「霹靂英雄榜之江湖血路」。巨大な石の蓮を作り、自身を含めた周囲のものを閉じ込める効果を持つ。強固な石の蓮で、内外の危険を防ぐ。
前作の最終章に、人覺が起こした「血闇之力」の爆発を止めるべく、一頁書は自身と膨大な「血闇之力」と共に蓮の中に閉じ込んだ。時間が経つごとに、「血闇之力」も内部から古微生蓮を削っていく……。
オープニング映像に、一頁書が古微生蓮を破って登場する様子が見られる。