地冥
ちめい
「酆都路、殉道行,梟雄葬荒骨。
天無聲、地無語,凡塵豈視人中末。末日,無神論。」
称号:無神論、鬼諦(きてい)など多数
「霹靂布袋戲」の登場人物。
「霹靂天命之仙魔鏖鋒」シリーズの主要人物の一人。
天地人三乗の一人、多重の身分と名前を持つ黒魔術師。各地の人々に血闇の力を与え、武林の災害を間接的に起こしてきた陰謀家。天跡の命に異常な執着を持ち、彼との決着を望んている。
登場初期の行動については「永夜劇作家」の項を参照。
金に飾られた黒いローブをまとった黒魔術師。容貌は天跡と瓜二つであり、詩号と武器など、その至る所が天跡と対照的である。初期では永夜劇作家に化身して活動した。正体を現した後も、気分転換として永夜劇作家の姿でピアノを演奏する節が見られる。
かつて雲海仙門にいた頃、天跡たちとともに九天玄尊のもとで修行した時、仮面をかぶっており、その素性や正体は以前から謎に包まれていた。当時の二つ名は「鬼諦」と名乗っていたが、今は称号を「無神論」に変え、「鬼諦」の呼び名はダサい(凡庸)と思っている。
ワインや洋菓子を好み、ピアノを嗜む。術法に長じており、戦うときは幻術を使いこなす。手に持っている錫杖は鬼諦星宿劫(きていせいしゅくごう)という名前である。
正体は九天玄尊が「血元造生」の力によって作り出された天跡のクローン。天跡とともに修行する前の「血河戦役」時期から、すでに悪行を行っており、武林の裏で暗躍し始めていた。
暗躍
- 血河戦役にて、風之谷に住む風之一族を皆殺しにした。生き残った大漠蒼鷹に天跡の犯行と誤解させ、天跡に敵意を持たせる。
- 精幽大戦の時期では「血闇源頭」に化身して、精霊天下を支配。計画の妨げになる雪藏一脈、および反対派の錻鍠玄脈を滅ぼす。
- 錻鍠玄脈の滅亡後、領主の寒武紀の魂を無人解の体に合体させ、闇影として生まれ変わる。部下の無人榜を闇影のもとに置き、監視役として彼と行動を共にした。
「血元造生」の力で、自分の血から小丑傀一と劍隨風を作った。彼らに対して、時には道具のような、時にはわが子のようなゆがんだ感情を抱いている。息子の劍隨風(離凡)は彼の行いに不満を抱き、その元から去って行った。
そんな彼が悪行を積み重ね、武林を終末に導こうとする目的の裏には理由があった。
中原神州の滅亡を狙う邪悪な勢力・天邪衆は武林各地に潜み、機をうかがって転生しようとしていた。地冥の血闇の力には天邪衆の邪気を抑える効果があり、彼が行った虐殺や災害はすべて天邪衆の復活を阻めるためだった。天邪衆の完全消滅こそ、彼の真の目的である。
この行為はいかにも毒を以て毒を制す方法であり、極端な手段で武林を守ろうとしている姿は、まさしくダークヒーローである。そんな彼がクローンとして生まれ、闇の力に手を染めたのは彼の過去(末日十七)と関係があるという……。
- 公式人物資料(地冥)※中国語