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「一覺遊仙好夢,任它竹冷松寒。軒轅事,古今談,風流河山。

沉醉負白首,舒懷成大觀。醒,亦在人間;夢,亦在人間。」

概要

声:黃文擇(霹靂驚濤まで)、蔡易軒(霹靂天機以降)

称号:非常君(ひじょうくん)


霹靂布袋戲」の登場人物。「霹靂天命之仙魔鏖鋒」シリーズの主要人物の一人。


天地人三乗の一人、またの名は非常君。「人之最」の天命を持つ寄曇說を補佐し、苦境人界の平和を保つ役割を持つ。かつて天跡地冥が決戦する時、立会人として見届けた。二人が再び争わないよう、現状維持させるつもりだが……。


プロフィール

性別
初登場霹靂天命之仙魔鏖鋒 第27章
退場霹靂天命之仙魔鏖鋒II斬魔錄 第60章
本拠地覺海迷津、明月不歸沈
身分天地人玄黃三乘の一人
化身越驕子
家族問痴天賦(父)、棄玉夫人(母)
友人庭三帖、道軒眉
同修天跡地冥(玄黃三乘)
上司九天玄尊
従者習煙兒(鬼体)
呪術造化離身‧易魂轉體
所有物華傘、孤峭天引

人物

黄色い衣装を身に纏い、傘を背負う金髪の仙人。「非常君」は称号であると同時に、本名でもある。作品の中では非常君と呼ばれることが多い。博識であり、美食家としての側面を持つ。初登場時は月夜に金の雨を降らせ、傘を回転しながら降臨した。


武林各地に災害が起き始めた頃、天跡は真っ先に地冥の仕業だと断定し、地冥を止めるべく動き始めた。しかし天地人玄黄三乗はもともと苦境の三界(天界、人界、冥界)の秩序を保つ役割であり、天跡地冥と再び衝突したら、バランスが崩れてしまう。人覺は二人の友人の争いを恐れ、止めようとしていた。


「人之最(じんしさい)」である寄曇說を補佐する役割だが、「人之最」の天命を果たすためには時間がかかるため、人覺は常に寄曇說を陰から見守っており、直接協力することはほとんどない。しかし次第に地冥の計画が激しさを増していき、寄曇說にまで影響を及ぼしてしまった。この状況を見た人覺はやむを得ず、ついに武林の動乱に介入し始めた。


徳風古道で起きた単鋒罪者の件に関心を持ち、キーパーソンである邃無端と劍咫尺の境遇に同情を抱き、気にかけた。この事件の黒幕である鬼麒主(偽者)と何らかの関係があるらしく、「斬魔錄」では天跡地冥に疑われ、問い詰められた。これにより天地人三乗の関係は険悪になっていく。


友人の庭三帖からも彼の不自然な点に気付き、ますます疑惑が深まる人覺だが、彼が隠していることは果たして……。


人鬼之子

人覺が隠していたことは「人鬼之子(じんきのこ)」である。

彼は人族の父と鬼族の母から生まれたため、人間と鬼族の血を併せ持つ「人鬼之子」と呼ばれた。幼い頃に両親を失って、九天玄尊に拾われ、雲海仙門で修行することになる。人鬼之子は忌み嫌われる存在だったため、表に出ることが許されず、雲海仙門の陰で修行していた。


鬼族の部分が将来に悪影響が出ないよう、一足先に体内から分離した。この鬼体は、のちの従者・習煙兒(しゅうえんじ)となる。鬼体の成長を止め、武術の修行もさせず、危険性を最小限まで抑えた。習煙兒の黒い容貌には、人覺と同じ顔立ちが隠されている。美食家である人覺の従者として、料理に長じるほか、性格は純粋な子供と同然である。


冷遇

人鬼之子のことから、同じく三乗である天跡地冥と役割が異なった。将来に世界を救う「人之最」の天命を背負う者を、補佐する使命が任じられた。「人之最」は言い換えれば、人覺より上位の職である。そのため、人界の平和を守る役目は、ほとんど「人之最」の寄曇說一頁書に持って行かれた。


同じく人鬼之子の君奉天は九天玄尊の実子から、人鬼之子であるにもかかわらず、破格の待遇を受け続けた。雲海仙門の継承者として、九天玄尊は君奉天を優遇していた。対する人覺は、天跡地冥に匹敵するほどの実力を身に着け、努力を続いても冷遇されてきた。


そのような扱いを受け、人覺は負の感情を表に出さず、裏では恐ろしい陰謀を企み続けていた。その目的は、「人之最」が人々に与えた希望を幻滅させ、自分が世界を救う権力者になるつもりである。詳しくは越驕子の項目を参照。


失脚

越驕子天跡を殺した後、人覺はついに隠した本性を現す。地冥から盗んだ「血闇之力」で雲海仙門の雲鯨を暴走させ、君奉天を死に追い詰めた。天跡と君奉天を殺した人覺は、魔の手を次なる標的・「人之最」の一頁書に伸ばす。


「易魂轉體(いこんてんたい)」の術で、体を交換させ、一頁書の肉体を手に入る。計略で一頁書を殺し、「人之最」の主導権を入手した。一頁書の姿で、中原の各勢力を公開亭に集め、八歧邪神陣営を討伐する思いを掲げた。


しかし公開亭にて、談無慾雲徽子ら中原正道の策に嵌り、人覺の陰謀と正体が暴かれる。各勢力に追撃され、既存の戦力が次々と削られていく。全身傷だらけの状態で、やむを得ず一頁書の体から、元の体に戻る。それと同時に、談無慾が一頁書の魂を肉体に帰還させた。


最期

帰還した一頁書は、人覺と一対一の激戦を繰り広げる。劣勢に追い込まれた人覺は、鬼体の習煙兒を吸収し、完全なる力を取り戻す。一頁書と死闘の果て、人覺が敗北した。権謀術数を使い尽くした人覺は、自害を選択し、陰謀に満ちた一生を自らの手で断った。


壮絶な死を遂げた人覺は、鬼族の力を駆使して、地冥が遺した膨大な「血闇之力」を暴走させた。中原神州を壊滅できるほどの威力である。それを食い止めるべく、一頁書は一時期身動きが取れなくなる。


人覺の魂は青隨佛子の引導により、鬼魄の部分が閻羅鬼獄へ入った。


悲しき過去

霹靂驚濤」にて、冽紅角が活動している間、その過去が明かされる。

人覺は、人間の父親と、鬼族の母親の間に生まれていた。母親の棄玉夫人(きぎょくふじん)は、当時の閻羅鬼獄の統治者・暴君嘯(ぼうくんしょう)の正室で、人覺はその隠し子であった。権力争いの中、現在の閻羅鬼獄の女帝・魙天下(さんてんか)の手により、両親もろとも殺されてしまう。


幼少期の人覺は、髪が赤く、肌が黒かった。そのため、幼名も「黝兒(ゆうじ)」と名付けられた。最初は閻羅鬼獄にある鬼濟河(きさいか)という川で、魔獣の厭火天獠(えんかてんりょう)と、白骨と化した父親と共に楽しく暮らしていた。しかしある日、人覺は人間たちが暮らす苦境神州に流されてしまう。


人間社会に入り、完全な孤児となった人覺。その黒い肌から、周囲の子供にいじめられてきた。やがていじめがエスカレートしていき、人覺が暴走して、初めて人を殺してしまう。その後、九天玄尊に拾われ、雲海仙門で修行することになる。


「人鬼之子」という存在から、成長後も冷遇を受け続けてきた。過去に起こった様々な悲劇により、人覺の性格形成を大きく影響させ、孤独な梟雄の道を選んだ。自分の体から分離した鬼体・習煙兒は、幼少期の人覺の容姿に酷似する。その経歴からか、習煙兒にだけは、平凡な生活を送らせたい一心だった。


関連タグ

霹靂布袋戲 仙人

寄曇說


天地人玄黄三乗


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