概要
「霹靂布袋戲」シリーズの第71作目、全42章。
2018年6月に公開され、物語は前作「霹靂天命之戰禍邪神Ⅱ破邪傳」に続く。作品の公開期間中に、「東離劍遊紀」2期の放送時期と重なる。「霹靂布袋戲」シリーズの主人公である素還真が化身も含め、一切登場していない作品である。
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作品解説
「驚濤」とは、さかまく大波という意味である。
本作は大まかに三人の主人公(葉小釵、意琦行、佛劍分說)を中心に、それぞれ運命の敵と戦う流れとなっている。主人公たちの間は互いに接点がないため、それぞれ独立した物語ととらえて、視聴することもできる。ただし世界観は同じであるため、主人公たちの運命の敵(長日錕鋙、魔始、魙天下)はそれぞれ知り合いか、友人関係にある。
過去作の設定やキャラクターが多く登場し、視聴の際に過去作も合わせて見ると、よりわかりやすい。ただし、「霹靂兵燹」「霹靂劫之末世錄」「霹靂驚鴻之刀劍春秋」など、関係する作品の時系列がバラバラであることに注意。
「霹靂震寰宇之刀龍傳說」から前作まで、タイトル名は「霹靂○○之○○○○」と、長いタイトルが続いてきた。本作から「霹靂○○」と、短いタイトルとなり始める。四文字のタイトル名は、「霹靂天啟」以来で、実に9年ぶりである。
あらすじ
八歧邪神との最終決戦を経て、一頁書ら中原正道の豪傑たちの奮戦により、中原側は勝利を収めた。中原正道の前に、八歧邪神の邪気が苦境神州の各地に拡散。邪気の汚染により、武林各地で殺し合いが勃発。
そんな中、邪気の汚染に影響されない二つの場所「北海靈州」と「地海孤堡」が浮上。邪気の解き方を求めて、人々は北海靈州と地海孤堡へ向かう。
邪神の戦いで疲弊した中原正道の隙を突いて、閻羅鬼獄の女帝・魙天下が鬼族を率い、中原に侵攻する。災害と戦乱が続くその時、三人の英雄——葉小釵、意琦行、佛劍分說が現れる。中原を救うため、それぞれの思いを抱き、奔走していく……。
主な登場人物
刀狂劍痴の通称で知られる剣客。本作の主人公その一。
邪劍司との戦いを経て、長日錕鋙との対決に挑む。
武道七修の筆頭である孤高な剣客。本作の主人公その二。
北海靈洲の戦いを経て、仲間たちと共に黒幕の魔始と戦う。
三先天の仏教先天である僧侶剣客。本作の主人公その三。
中原を守るために、迫り来る閻羅鬼獄の軍勢と交戦する。
長日錕鋙(ちょうじつこんご)
劍族の異端者。葉小釵サイドの最終の敵で、またの名は「劍宗(けんそう)」。
最初は老人の姿で現れるが、途中で元の姿に戻り、葉小釵らに斬りかかる。
魔始(まし)
幽界の創始者。多くの分身を持つ残虐な君主。意琦行サイドの最終の敵。
北海靈洲や中陰界など、多くの事件に関わる黒幕である。
魙天下(さんてんか)
閻羅鬼獄の女帝。佛劍分說サイドの最終の敵。
邪気に汚染される隙を突いて、軍を動員して苦境を侵略する。
謎の調香師。正体は地冥の化身である。
北海靈洲の戦いを経て、雲徽子らと共に魔始と戦う。
閻羅鬼獄の武将。魙天下によって記憶を失い、殺戮兵器と化す。
任務の遂行につれ、記憶が徐々に取り戻していくが……。
「劍鳳」の二つ名を持つ、北海靈洲の剣士。
北海靈洲の真相を暴くうちに、魔始に操られてしまう。
樂尋遠(らくじんえん)
武林聯盟の盟主。邪神に選ばれた「邪神選者」である梟雄。
表で武林の人々と共闘するが、裏では邪劍司の崇邪劍で戦乱をもたらす。
葉小釵サイド
邪劍司
(じゃけんし)
邪気で武林各地の人々を汚染させ、組織の拡大を狙う。
忌獨笑(きどくしょう)
邪劍司の主。崇邪劍の力で、各地の剣士を邪気で染めていく。
閩南語バージョンの声は唯一黃文擇ではなく、子の黃匯峰が担当する。
悟劍聲(ごけんせい)
葉小釵の曾孫。邪気に汚染され、邪劍司の一員となってしまう。
その後正気に戻り、地海孤堡で易春寒と結婚する。
落雨痕(らくうこん)
忌獨笑の妻である妖艶な女性。亡き息子の魂を血鏡に封じる。
息子を復活させるため、人を殺し続ける。
地海孤堡
(ちかいこほう)
大きな堀に囲まれた古城。堀の溝から放つ強烈な剣気で、邪気の汚染を隔てた。
邪気から避難するため、多くの人々が城に向かう。
この城の出現により、葉小釵の両親の過去が明かされていく。
風月璘(ふうげつれん)
地海孤堡の主。葉小釵の邪劍司討伐に協力する。
葉小釵の母と自称するが……。
風月莫容(ふうげつばくよう)
地海孤堡の少主である孤高な剣士。葉小釵の生き別れた弟とされる。
葉小釵を恨み、彼に戦いを挑む。
月才子と呼ばれる賢人。前半は執事に化身して活動する。
後半から元の姿に戻り、長日錕鋙に接近する。
葉小釵の孫娘。易春寒たちと共に地海孤堡に避難する。
易春寒(いしゅんかん)
地海孤堡で悟劍聲と結婚し、夫婦になる。
蕭風(しょうふう)、木珂雪(もくかせつ)
葉小釵の両親。地海孤堡の浮上と共に、二人の出会いが初めて描かれる。
父・蕭風の本名は滿天紅(まんてんこう)、母・木珂雪の本名は葉婉清(ようえんせい)である。
天山
(てんざん)
数百年前の武林の世界。長日錕鋙と名神劍の由来について語られる。
一年中雪が積もる天山を元に、過去の物語が展開される。
後半から、葉小釵の魂がこの世界に迷い込む。
絶代の鍛冶師。鍛冶と剣術の腕前は一流。
弟子の死から、長日錕鋙と宿敵になる。
賀紹鴻(がしょうこう)
凌絕頂の弟子。長日錕鋙に敗れ、天山で自害する。
後半から葉小釵の魂が遺体に憑りつき、凌絕頂と行動を共にする。
夝一行(せいいっこう)
天山鋒族の青年。賀紹鴻をきっかけに、長日錕鋙に弟子入りする。
「破邪傳」登場した「劍族三大鋒芒」の一人・情不返の若い時期の姿である。
劍禪覓心(けんぜんべきしん)
謎の老人僧侶。長日錕鋙の剣と深く関わる。
過去の世界みならず、現在でも生きており、佛劍分說や葉小釵に助力する。
意琦行サイド
北海靈州
(ほっかいれいしゅう)
苦境四大靈州の一つ。中原より東北にいる地域。意琦行サイドの前半の舞台。
邪気の汚染(邪染)の解き方があると噂される。解き方を求めて、各地の人々が訪れる。その内部には、恐ろしいものが隠されている……。
昊天(こうてん)
北海靈州の主である覇者。武林各地から訪れた豪傑たちに向けて、格闘大会「寰宇鬥奇」を開催する。
その正体は……。
渺渺(びょうびょう)
昊天の養子。北海靈州へ訪れる難民の件の処理に協力する。
容姿は劫紅顏の息子・未知と同じだが……。
渺若凡(びょうじゃくぼん)
昊天の一人娘である、北海靈州の公主。倚情天を慕う。
奇夢人と触れ合ううちに、北海靈州の異変に気付く。
薄櫻魅影師(はくおうみえいし)
北海靈洲の太輔。東瀛の陰陽術を会得している。
裏で何か隠し事をしているようだが……。
君時雨(くんじう)
倚情天の恋人。魂が昊天に操られ、薄櫻魅影師の体内に囚われる。
武道聯盟
(ぶどうれんめい)
中原の強者たちが結成する連盟。意琦行サイドの味方。
中陰界を乱す魔物「蛻變類」の討伐に活動し、その黒幕を暴いていく。
東瀛出身の美青年。武道聯盟の召集人。
情公子(じょうこうし)
北海靈洲と中原の間に渡って奔走する。
月琴老人(げっきんろうじん)
中原正道に協力する謎の老人。
過去に意琦行の反応を幾度も探り、その真意は……。
小七(しょうしち)
意琦行が「還童返照」の技を受け、七歳に逆戻りした姿。
意琦行としての記憶を失うが、澡雪劍靈や白馬秋水と行動を共にする。
雲海仙門
(うんかいせんもん)
仙人たちが修行する組織。意琦行サイドの味方。
魔始がもたらす脅威に対抗する。
雲海仙門の仙人。仙門を守るため、奇夢人らと共に黒幕の魔始と戦う。
劫紅顏(ごうこうがん)
雲海仙門の指導者。「雲魁」の二つ名を持つ女性の仙人。
叛神一族を調べるうちに、身内と共に危険にさらされる。
未萌(びぼう)
劫紅顏の息子。叛神一族にさらわれ、改造されてしまう。
澡雪劍靈(そうせつけんれい)
雲徽子の生徒その一。雲徽子の力により、少年に成長する。
正体は意琦行の武器「澡雪劍」の劍霊である。
白馬秋水(はくばしゅうすい)
雲徽子の生徒その二。雲徽子の力により、少年に成長する。
正体は「霹靂兵燹」に登場した白馬縱橫と燕飛虹の息子である。
幻流星(げんりゅうせい)
奇夢人が重傷を負ったとき、劫紅顏によって化身した半人半鮫の姿。
叛神一族や魔始の情報を探るため、造孽に接近する。
魔始勢力
魔始の分身たち、およびその魂が憑りつく対象。意琦行サイドの敵対勢力。
魔始の完全復活を目的に活動する。
仙蹤無名(せんしょうむめい)
北海靈州に突如現れた謎の仙人。
「雲海仙門のために戦う」と主張するが、その正体は魔始の分身である。
造孽(ぞうげつ)
叛神一族の醜悪なマッドサイエンティスト。一人称は「寡(か)」。
未萌をさらって、殺人兵器に改造する。
計蒙(けいもう)
魔始の分身の一人。無限恨の死体を使って活動する。
蛻變類を率いて、中陰界に侵攻する。
風霽月(ふうせいげつ)
宇宙之牢の主事。意琦行の義妹。
体が魔始の分身の魂に乗っ取られる。
佛劍分說サイド
末法西蓮寺
(まっぽうさいれんじ)
西煌佛界の滅亡後、仏教の本拠地となった寺。佛劍分說サイドの味方。
活佛がここで修行しており、鬼族の次なる標的として狙われる。
風僧白雲劍(ふうそうはくうんけん)
瀟洒な僧侶剣客。佛牒を巡って、佛劍分說のライバルとして現れる。
鬼族と対抗する際は、佛劍分說と共闘する。
往聖佛子(おうせいぶっし)
西佛界から転生した活佛。西蓮寺の権力者。
風僧白雲劍を期待し、閻羅鬼獄の侵略に対抗する。
冽紅角関連
閻羅鬼獄の武将・冽紅角の関係者たち。
尋夢兒(じんむじ)
女帝が冽紅角に派遣した鬼族の童子。
最初はひどく扱われるが、行動を共にするうちに、感情が深めていく。
甘無恨(かんむこん)
瘖重耳(いんちょうじ)
四つの耳を持つ奇人。尋夢兒を助ける。
その目的とは……。
閻羅鬼獄
(えんらきごく)
鬼族の生息地、およびその組織。佛劍分說サイドの敵。
女帝・魙天下に従い、中原の侵略を開始する。鬼族は一度死亡しても、魂魄が鬼獄に戻って復活できる能力を持つ。
渡末蓮(とまつれん)
鬼獄の舞祭。鬼族側の間者として、西煌佛界を滅亡させた。
人間の身であるが、鬼獄に属する目的とは……。
慾嬌娘(よくきょうじょう)
妖艶な鬼族の女性。女帝・魙天下の義妹。
「天紫漪(てんしい)」と名乗り、村娘の姿で佛劍分說に接近するが、心が徐々に惹かれていく。
三眼蚩厲(さんがんしれい)
敗戦した鬼族の武将たちが、慾嬌娘によって合成された、鬼族の新たな殺戮兵器。
鬼獄の武将として、中原の人々を圧倒していく。
死寂女神(しじゃくにょしん)
女帝・魙天下の娘にして、鬼族の闇姫。
実の娘であることから、鬼族の他の人より一層忠誠心が強い。
その他
武林聯盟
(ぶりんれんめい)
中原の人々が邪気や鬼族と対抗するために、結成した連盟。意琦行サイドの武道聯盟と異なる。樂尋遠を中心に動き、上記の三つのサイドとも関わる。
道教組織・聖龍口の剣士。北海靈洲に開催された寰宇鬥奇の参加者。
その後、武林聯盟の一員として邪劍司や鬼族と戦う。
儒教組織・德風古道の剣士。北海靈洲に開催された寰宇鬥奇の参加者。
武林聯盟の一員として、樂尋遠を友として信じているが……。
慕靈風(ぼれいふう)、雲忘歸(うんぼうき)
儒教組織・德風古道の剣士たち。
樂尋遠から不審を感じ、その行動を疑い始める。
ゲスト出演
本作は過去作の設定とキャラクターが多く登場している。
ここでは、過去作で主要人物として活躍した者を紹介する。
葉小釵サイド
葉小釵の亡き師匠。回想シーンと長日錕鋙の最終決戦に登場する。
意琦行サイド
燕飛虹(えんひこう)
白馬秋水の母にして、白馬縱橫の妻。「霹靂兵燹」に登場していた。
息子を雲海仙門に預かり、少年に成長した秋水に驚く。
紫衍神鉅(しえんしんきょ)
「霹靂開天記之創神篇」に登場した六王の一人・鉅王。
武道聯盟の一員として登場する。
九天玄尊(きゅうてんげんそん)
「霹靂天命之仙魔鏖鋒II斬魔錄」に登場した、雲海仙門の亡き創始者。
雲海仙門に関わる者たちの回想シーンに登場。
戚太祖(せきたいそ)
武芸組織「武道七修」の創始者。「霹靂驚鴻之刀劍春秋」の主要人物。
意琦行の回想シーンに登場する。
「道真雙秀」と呼ばれる道士コンビ。「霹靂俠影之轟霆劍海錄」などで活躍した。
中陰界で隠居する間、蛻變類と交戦する。
中陰界の住人達。「霹靂戰元史之天競鏖鋒」などで活躍した。
蛻變類に中陰界を襲われ、戦争を繰り広げる。
中陰界で隠居する剣士たち。「霹靂戰元史之天競鏖鋒」の主要人物。
侵略してきた蛻變類と交戦する。
佛劍分說サイド
「霹靂天命之仙魔鏖鋒」シリーズの主要人物たち。
冽紅角と甘無恨が「歲月無憾」の術で過去に戻る際に登場する。
蔭屍人(いんしじん)、業途靈(ごうとれい)
秦假仙の弟分たち。佛劍分說が訪れる平行世界「滅絕希望的世界」に登場。
地獄人形師、女陰陽師(おんなおんみょうじ)、紅寅(こういん)
「霹靂劫之闍城血印」、「霹靂劫之末世錄」に登場した嗜血者たち。
平行世界「滅絕希望的世界」で敵勢力として登場。
「霹靂劫之闍城血印」、「霹靂劫之末世錄」に登場した王族の嗜血者たち。
平行世界「滅絕希望的世界」で敵勢力として登場。
「三傳人」の儒教傳人である剣士。「霹靂劫之闍城血印」時期に戦死した。
平行世界「滅絕希望的世界」では生存しており、味方として登場。
德風古道の「法儒」。「霹靂天命之仙魔鏖鋒」の主要人物。
平行世界「滅絕希望的世界」で味方として登場。歴戦の剣士で、片腕を失っている。
闇邪皇(あんじゃおう)
平行世界「滅絕希望的世界」の支配者。闇堕ちした佛劍分說。
外の世界から来た佛劍分說を飲み込もうとしている。
用語
名神劍(めいしんけん)
数百年前、凌絕頂が長日錕鋙と対決する際に使った名剣。現在は地海孤堡に近辺にある劍囚刀塹(けんしゅうとうざん)に封じられている。凌絕頂が長日錕鋙に勝利した後、剣を地に刺し込んで、封印された。「剣境」が仕組まれており、対決から現在に至って、長日錕鋙はこの剣を抜けられずにいた。
崇邪劍(すうじゃけん)
邪劍司の主・忌獨笑の武器である邪剣。八歧邪神が武林各地に放った邪染之氣(じゃせんのき)を自在に操られる。この特性を生かして、武林の剣士たちを汚染していった。邪劍司の壊滅後、剣は樂尋遠の手に渡り、悪事を働き続ける。
寰宇鬥奇(かんうとうき)
北海靈州で開催された武闘大会。この大会に勝ち抜く者は、邪染を解く宝物を手に入れるほか、北海靈州の主・昊天が一つ願いを叶えると言われる。そのため、武林各地から豪傑たちが集って参加した。しかし北海靈州の陰謀と共に、大会は準決勝目前に中止された。ルールは以下の通り:
- トーナメント式で一対一の戦い。相手を殺してはならない。人を殺せば失格。
- 決闘の境界から出た者は負け。
- 勝負を逆転できる三つのチャンス「傷」「武」「功」がランダムに出る。効果は以下の通り:
- 「傷」:自分の傷が相手の傷と交換される。
- 「武」:所持の武器が交換される。
- 「功」:不明。
- 二回戦は初戦から勝ち抜いた八人が、倚情天と薄櫻魅影師の番人二人を加えて戦う。
- 番人に勝利した者は金麟鑰(きんりんよう)を入手する。二つの金麟鑰を獲得した者が勝者となる。
「寰宇鬥奇」の正体は、魔始勢力が編み出した術式であった。意琦行サイド後半の戦いにて、魔始勢力が「勝負を逆転できるチャンス」を駆使して、意琦行らを苦しめた。
魔始眾化(まししゅうか)
魔始の分身を指す総称。魔始は復活するために、魂を五つに分裂して、各自行動を行わせた。分身たちはそれぞれ自我を持つが、全員が魔始復活を目論んで、各地で悪事を働く。そのため、意琦行サイドで起きた事件の黒幕は、すべて魔始につながる。
名称 | 備考 |
---|---|
仙蹤無名 | 魔始の若い頃の姿 |
昊天 | 戚太祖の血元造生 |
造孽 | - |
計蒙 | 幽界、中陰界を中心に活動 |
風霽月 | 魔始の分身の魂が肉体を乗っ取る |
歲月無憾(さいげつむかん)
瘖重耳が冽紅角と甘無恨に施した術。大切な人の過去に戻り、無念を晴らせる。ランダムな時間に「赤玉(せきぎょく)」が現れ、過去を介入することができる。ただし、自分の正体を明かした場合、術の反動により肉体が完全に消えてしまう。その裏には、冽紅角を完全な殺戮兵器に改造させる狙いがあった。
滅絕希望的世界(きぼうのなきせかい)
「霹靂劫之闍城血印」時期に登場した単語。嗜血者(吸血鬼)たちが作ろうとした世界。
嗜血者は日光に弱く、自在に異大陸と中原に行き来するため、中原を日光のない闇の世界を変えようとしていた。未来では闇堕ちした佛劍分說が中原正道を殲滅し、嗜血者が闇の世界になった中原を支配する運命だった。しかし中原正道の人々の奮闘により、嗜血者は撃退され、この未来にたどることは免れた。
本作では佛劍分說が訪れる平行世界として登場する。「佛劍分說が闇堕ちした」場合の中原では、この世界がその様子を表している。
余談
後半の32章にて、談無慾が長日錕鋙に与えた人斬りリストに、「西幽戰神 虚淵玄」「殤不患」「凜雪鴉」など、「東離劍遊紀」に関わる人名が散見する。また、のちの作品に登場する「道鋒天扇子」などの人名も確認できる。
関連タグ
霹靂天命之戰禍邪神Ⅱ破邪傳 | 前作 | 次回作 | 霹靂魔封 |
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関連リンク
- 公式紹介ページ「霹靂驚濤」※中国語