性別	男
初登場	霹靂魔封第49章
退場	霹靂靖玄錄下闋第11章
根拠地	墟丘之頂‧仙香飄緲
身分	墟丘の主
養母	凰覺(仙娘)
同僚	天馬宗一、左无咎、西嚮青崖、姒玄英、午晦明夷、錄瓊海、旂小雨（いずれも凌虛七仙）
その他	談無慾、劍子仙跡、疏樓龍宿、琴狐、占雲巾、風雲兒、北冥風舉
武器	道鋒天扇、周天道鋒
所有物	雲展拂煦(夜照玉獅)、碧扇玉墜
ペット	螯行

人物

墟丘の主である道士。素直で表裏のない性格。中原の物事には関わらず、道術の修行に励み、仙人のように暮らしていた。そのため、考え方や価値観が世間離れしている。過去にあるトラウマから、対人恐怖症な一面も見られる。大勢に囲まれたり、じっと見つめられると動けなくなってしまい、他人とは必ず数メートルの距離を置く。

趣味は離島めぐりで、好きな食べ物はホタテ。夢は世界に457種類いるというホタテ類を、すべて食べることで、そのうち455種は実食済み。青琉璃扇貝の精霊・小秘寶曰く、ホタテ界（？）では有名人で、貝類から恐れられているらしい。

武器は芭蕉扇のような道鋒天扇（どうほうてんせん）と、その内部に仕込んだ槍のような剣・周天道鋒（しゅうてんどうほう）。道鋒天扇で風を駆使して、戦うことが得手とするほか、剣術も一流である。道鋒天扇の中から周天道鋒を抜き、必要に応じて「周天剣法」も使いこなす。周天道鋒の作者は、伝説の鍛冶師・江南春信である。

名前の初出は、「霹靂驚濤」の第32章である。談無慾が長日錕鋙に与えた人斬りリストに、「道鋒天扇子」の名前が載っていた。「霹靂魔封」にて、宝の夜照玉獅（やしょうぎょくし）を求めて、墟丘に訪れた劍子仙跡は巨大なカニ・螯行（ごうこう）に呑まれる。劍子仙跡を救うべく、談無慾らが暴走した螯行を鎮めるところ、天扇子が正式に登場する。

経歴

墟丘での出会いをきっかけに、疏樓龍宿と劍子仙跡に同行し、南域に赴くことになる。同僚の錄瓊海の死と、自身が持つ夜照玉獅から、次第に南域の事件に巻き込まれていく。南域にいる間、夢の中で風濤十二樓の主・北冥風舉の過去を見る。北冥風舉もまた、天扇子の過去を夢で見た。互いの夢を見た奇縁から、北冥風舉と友人になる。

夜照玉獅

天扇子は幼少時の記憶をなくしており、出身が南域や夜照玉獅と深く関わる。夜照玉獅は墟丘の秘宝であり、対象の体質を変化させ、あらゆる症状を治癒できる効果を持つ。北冥風舉の半身不随を治せるほか、疏樓龍宿の嗜血者体質も解除できる。ただし、夜照玉獅は物語開始時に、残り一度しか使えない。そのため、天扇子は鱗族から狙われる。

夜照玉獅の正体は、道鋒天扇子が手に持っている払子「雲展拂煦（うんてんふつく）」で、本来は養母・凰覺の持ち物だった。天扇子は南域の出身で、幼少時に劍謫仙によって天根が開通され、予知能力が鋭くなった。それと同時に、殛心能を吸収できる体質になる。

南域で巨大隕石が落ちる際、天扇子はそれを予知して、人々に警告して回った。しかし誰にも信じてもらえず、邪険に扱われた。この件が対人恐怖症の原因となる。やがて隕石に巻き込まれ、天扇子が重傷を負う。そのようなところで、凰覺と玄裳に拾われ、墟丘に連れて行った。夜照玉獅はこの流れで、天扇子の所有物となる。