江南春信
こうなんしゅんしん
「吾本逍遙唯此興,石火電光誤平生。 信手拈來紫龍影,一身絕藝任遨行。」
若々しい見た目をする、伝説の鍛冶師。疏樓龍宿の紫龍影と御皇、琴狐の水龍吟琴劍、天扇子の道鋒周天など、多くの武器を作った。刀剣のみならず、銀羽風少の碧落天弓や、劍非道が所属する太上府なども彼の手によるものである。
お茶目な性格で、趣味は歌うことである。琴狐など、親しい友人から「信咪(シンミ)」と呼ばれる。自らも親しい友人に、「咪」を付けたあだ名で呼ぶ。愛猫家であり、作品の中でペットの猫をなでる演出が見られる。
多くの武器を作り、各境界から称賛を受けた。「進度第一(進み具合は最優先)」をモットーとしている。持っている扇子は場面によって異なり、「進度第一」と書かれた白い扇子を持つことがある。弟子に芙蓉鑄客ごと巧天工がおり、「巧天工」の名は彼が名付けた。巧天工のことを「巧徒兒」と呼んでおり、師弟関係は良好。
学生時代に琴狐らと共に「湯問夢澤(とうもんぼうたく)」で勉学し、同期の中では首席として卒業した経歴を持つ。湯問夢澤はほかに、占雲巾や西窗月など、多くの人材が輩出している。
初登場時に占雲巾との死闘で、重傷を負った琴狐を救った。迫りくる鱗族の侵略に対し、琴狐らに協力する。「霹靂兵烽決」では、兵厄劍瘟を止めるため、自ら体を張って災いを止めようとしていた。その際に、体が神鐵で出来ていることが判明。
兵禍血色塔に一度攫われ、人質になる。人質の取引中に両手が切り落とされ、一時期ドラえもんのような手で生活していた。だが武林の戦乱を止めるには、江南春信の力で、新たな武器を作るが必要とされる。挹天癒の治療の下、再び手を取り戻す。
モチーフは霹靂布袋戲のスタッフで、道具組の副組長・石信一氏である。
布袋戲人形が使う兵器や道具の制作を好み、プロフィールに掲載された武器のほとんどが、その手による作品である。趣味は歌うことであり、霹靂社のイベントに出演した際に、歌を披露したこともある。
また、江南春信の詩号の句から、それぞれ頭文字を取ると「吾石信一」になる。
- 公式人物資料(江南春信)※中国語