霹靂靖玄錄
ぴりせいげんろく
2019年6月から公開され、物語は前作「霹靂魔封」に続く。靖玄錄シリーズの前編で、「霹靂靖玄錄上闋」、「南域篇」とも呼ばれる。
「霹靂布袋戲」シリーズの主人公である素還真が化身も含め、一切登場していない。
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中原武林の争いが決着するが、虛無の力の広がりにつれ、影響されかける南域。それを防ぐべく、南域の各勢力が台頭する。一方、南域罪人島の玉佛爺が罪人たちを率いて、南域内部に脅威をもたらしていく……。
三先天の儒教先天。負傷の劍子仙跡を治療すべく、南域に入る。
嗜血者の力がしばしば暴走するようになる。
三先天の道教先天。前作までの戦いで重傷を負い、治療のため疏樓龍宿とともに南域に入る。
道鋒天扇子(どうほうてんせんし)
海外にいる墟丘の主。風を使いこなす道士。
疏樓龍宿らとともに南域に入り、出身が解明されていく。
玉佛爺(ぎょくぶつや)
罪人島の主。罪人たちを率いて、南域に脅威をもたらす。
「如來魔印・七級浮屠」という恐ろしい技で、南域でその名を轟かせた。
琴狐(きんこ)
南域の麒麟閣の名探偵。軒昂五璣の一人「道璣」の持ち主。
最近南域で起きた事件の調査に取り掛かる。
占雲巾(せんうんきん)
參天鹿幘(さんてんろくさく)の二つ名を持つ占い師。軒昂五璣の一人「玄璣」の持ち主。
南域を守るために、友人の琴狐とともに玉佛爺と戦う。
上官爭先(じょうかんそうせん)
南域の最高法執行機関「一局通神」の主。軒昂五璣の一人「兵璣」の所有者。
器が小さく、占雲巾を敵視している。
明河影(めいかえい)
南域出身の女医。軒昂五璣の一人「醫璣」の持ち主。
攀玉趾(はんぎょくし)
軒昂五璣の筆頭「劍璣」の所有者。玉佛爺の兄。
死亡三角洲に入り、謎の死を遂げる。
海宇之主(かいうのしゅ)
謎の勢力「海宇」の主。
玉佛爺と協力して、南域を侵攻する。
風月主人(ふうげつしゅじん)
有名な預言者。顔が海宇之主と瓜二つ。
南域現在の形勢に介入するが……。
小水仙(しょうすいせん)
麒麟閣の少女探偵。琴狐、風雲兒とともに南域で起きた事件を調べる。
風雲兒(ふううんじ)
麒麟閣の少年探偵。「劍塵」の二つ名を持つ剣客。
琴狐、小水仙とともに南域で起きた事件を調べる。
滌瑕快劍(できかかいけん)
南域伝説の白い剣士。仇敵の玉佛爺と戦う。
その正体は……。
北冥風舉(ほくめいふうきょ)
南域の風濤十二樓の主。玉佛爺との戦いで重傷を負い、現在は車椅子に乗って隠居中。
夢の中で道鋒天扇子の過去を見る。
高名な医術者にして弓の名手。友人の琴狐に協力する。
夜飛天(やひてん)
「廣寒神女」の二つ名を持つ、クールな弓使い。
滌瑕快劍と過去に何らかの関係がある。
中原の情報屋。一人で南域に入り、ひょんなことから破玄奇と同行することになる。
化粧して情公子になる時もある。
破玄奇(はげんき)
元罪惡坑の三惡首。「破三臟」と名乗るようになる。
天竺(?)を目指す旅を始め、強引に秦假仙を同行させる。
香如昔(こうじょせき)
占雲巾の妹。夫と子を亡くし、気が狂っている。
風雲兒と何らかの関係があるようだが……。
元守默(げんしゅもく)
南域の法執行機関「一局通神」最強の弟子。訳あって下っ端の扱いをされる。
後半から一躍「一局通神」の主の座につく。
醫鬼(いき)
玉佛爺の部下である医術の名手。主に毒を使いこなす。
残虐な人体実験を行い、たびたび琴狐たちと敵対する。
その正体と真の目的は……。
鰉影(こうえい)
謎の勢力「海宇」の一員。後半から登場。
罪人島に支援する黒幕で、「代行者」と呼ばれる。
軒昂五璣(けんこうごき)
禁忌長城を造り、南域を守る五人の権力者。それぞれを代表する玉を持ち、与えられた役割がある。軒昂劍龕(けんこうけんがん)の所有者が筆頭となる。
読み方 | 所有者 | 役割 | |
---|---|---|---|
劍璣 | けんき | 攀玉趾 | 仲裁、外交 |
兵璣 | へいき | 上官爭先 | 法の執行、巡撫 |
醫璣 | いき | 明河影 | 医療、鑑識 |
玄璣 | げんき | 占雲巾 | 書物の管理、占い |
道璣 | どうき | 琴狐 | 礼楽、探偵 |
禁忌長城(きんきちょうじょう)
南域外部からの攻撃を守るために、軒昂五璣が造った城壁。これにより、虛無の力や殛心源の拡散を防ぎ、南域も長年安定していた。
玄裳(げんしょう)、凰覺(おうかく)
南域の先人たち。道鋒天扇子の養父母でもある。
巨大隕石が発生した際、身を挺して南域を守り、軒昂五璣を召集して禁忌長城を造らせた。
とある事件で行方不明になるが……。
夜照玉獅(やしょうぎょくし)
前作から言及された墟丘の秘宝。人間の体質を転化させる効果があり、疏樓龍宿の嗜血者体質を解除することもできる。
正体は道鋒天扇子が手に持っている拂塵(ふつじん)で、その効果も残り一度しか使えない。
殛心源(きょくしんげん)
かつて南域で巨大隕石が発生した際、隕石が最終的に海に落ちて生じた膨大な力。それに接触した普通な生物や一般人は目玉以外に、全身が粉々に砕け散る。一時南域に災害をもたらした。
作品の中では「殛心能(きょくしんのう)」とも呼ばれる。
死亡三角洲(しぼうさんかくす)
かつて南域で巨大隕石が発生した際、隕石が落ちた海域。周りに殛心能が溢れ、魚も生息できない危険地帯と化した。そのため、禁忌長城を築き、南域から隔離された。
現在は強大な二匹の鱗獸(りんじゅう)がこの海域で徘徊している。
六博棋(りくはくき)
古代中国で、囲碁などと並ぶ代表的なボードゲーム。本作では南域の法執行機関「一局通神」の秘伝ゲームとされた。
太昊天網(たいこうてんもう)
巨大隕石の発生後、南域上空からの攻撃を防ぐために作られたバリア。発動するには、三ヶ所に設置した仕掛けを起動する必要がある。
三つの仕掛けのうち、一つが玄真君の本拠地「離愁谷」に設置されている。
嗜血王權(しけつおうけん)
嗜血者のうち、最高の支配者が持つ体質。嗜血者の王を表す象徴。疏樓龍宿がこの体質である。
一般の嗜血者と違い、白昼でも行動できる。また、自分より格下の嗜血者を支配する能力がある。
幽玄虛淵(ゆうげんきょえん)
無法者たちが集って修行する闇の組織。後半から登場。罪人島と協力関係にあり、醫鬼もここで修行している。疏樓龍宿の嗜血王權を狙い、劍子仙跡に襲いかかる。
名称の元ネタは虚淵玄から取っているかは不明。
- 公式紹介ページ「霹靂靖玄錄」※中国語
- 公式イベントページ「霹靂靖玄錄」※中国語