三菱ジープは、三菱が製造・販売していた四輪駆動車(RV車)である。
黎明期の車両は、ジープを開発したメーカーであるアメリカのウィリス(現クライスラー)から部品を購入して日本で組み立てるノックダウン生産であったが、徐々に日本で改良が加えられて50年近く生産されたロングセラーモデルであった。
製造メーカーが、中日本重工業(現三菱重工業)、東洋工機(現パジェロ生産)。
販売者が中日本重工業、三菱重工業、三菱自動車と変わっているが、何れも三菱財閥系で戦後の財閥解体やその後の再編成で発足、併合された会社である。
大まかに分けて、
ボディはソフトトップ(幌屋根)とハードトップ(鉄製の屋根)の2種類。
シャーシはショートホイールベース、ミドルホイールベース、ロングホイールベースの3種類。
エンジンのバリエーションは多いものの、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの2種類が存在した。
ディーゼルエンジン車にはターボ車の設定があったため、ひと昔前の三菱のキャッチコピーである「フルライン4WD」「フルラインターボ」は、問題なく達成されていた。