蓬莱の玉の枝とは東方projectのキャラクターである蓬莱山輝夜のスペルカードである。
正式名称は神宝「蓬莱の玉の枝 -夢色の郷-」。
難易度はHard~Lunatic限定であり、Easy~Normalでは『難題「蓬莱の弾の枝 -虹色の弾幕-」』を使ってくる。
概要
竹取物語において輝夜が、求婚してきた五人の貴公子に対し結婚の条件として出した難題である「指定した宝を持ってきた者と結婚する」という宝の一つ。この時の難題五つの内、輝夜が唯一実物を所持しているのがこの蓬莱の玉の枝である。
本物を持っているという設定、七色の実を付けているという見た目の綺麗さ、そして弾幕の美しさなどから、輝夜の象徴的なスペルカードとして輝夜と共に描かれる事も多々ある。
輝夜の主たる持ち物として捉えられているようだ。
竹取物語において
この難題を出した相手は車持皇子。彼は、摂政家である藤原氏の二代目である藤原不比等その人(または彼をモデルにした人物)であったと言われ、また藤原妹紅の父である。
三年掛けて職人に作らせた偽者を持ってきて難題を解いたように見せかけ、輝夜があわや同衾させられる・・・という所で、その職人達がまだ貰っていなかった報酬を彼から直接貰いに来た為に不正が発覚。それにより恥をかかされた。
この事が、妹紅が輝夜を恨んでいる理由となっている。
植物としての性質
月の都にしか本来存在しない植物である「優曇華」の木が、地上に蔓延る穢れ(生存競争などで発生する、生命に寿命を齎すもの)を栄養として成長し、美しい七色の実を付けた物をこの名で呼ぶ。
穢れの殆ど存在しない月の都では、穢れを栄養とする優曇華の木は穢れ探知機として育てられている。一定以上穢れが蔓延ると実を付けるので穢れの度合いが判るという訳である。
三千年に一度しか花を咲かせ実を付ける事は無いと言われている。
また地上に持ってくると蔓延る穢れの為に早く成長する。地上の権力者に与えると、権力者が権力を持っていればいるほど穢れを持つのでその玉は権力の象徴となる。
その性質を利用し、月の使者が権力者に与えて争いを起こさせ、それによる地上の発展と歴史の創造を促す為にも使われていたようだ。
地上にある同名の植物は、三千年に一度しか咲かないと言うこの植物の伝説が元となって、同様に非常に稀にしか咲かない植物に同じ名を当てただけだと言う。
スペルカードとしての性質
発動すると、まず七体の使い魔が輝夜と自機の間に緩い曲線状に並ぶ。
そして、それぞれの使い魔が一体につき一色の米粒弾を円状全方位に発する。発射された弾幕は壁に当たると反射して、その時点での自機方向に向かってくる。そこまでが第一波。
次に、輝夜から七色の丸弾が全方位にややうねりながら放たれ続けるようになる。そして使い魔は少しのスパンを置いて、中心が黒い米粒弾を左右に発し続けるようになる。
この米粒弾も壁に当たると、白くなった上で反射して自機狙いで飛んでくる。
その為、自機狙いの反射してきた米粒弾をチョン避けで避けつつ丸弾の波を潜り抜けていき、画面端に近付いたら切り返し、またチョン避け・・・を繰り返していくと避けやすい。
なお、ある程度時間が経たないとライフバーの減少量が非常に小さく、暫くの間は中々体力が減らない。
切り返しや丸弾の波の潜り抜けが結構シビア。
余談
難題「蓬莱の弾の枝 -虹色の弾幕-」
輝夜はEasy~Normalでは「難題」と名の付いたスペルカードを使用し、Hard~Lunaticでは「神宝」と名の付いたスペルカードを使用する。
そして「難題」と付いたスペカの内、名前が実際の五つの難題でなかったのは難題「蓬莱の弾の枝 -虹色の弾幕-」だけである。
これは蓬莱の玉の枝だけは実物を持っているからでもあるのだが、つまり「玉の枝」は実物を持っているから、五つの難題(-1)に並べて「新たな」難題として「蓬莱の弾の枝」という宝を持ってこい、という意味でもあるかもしれない。
永夜抄における神主のスペルカードコメントによると、
輝夜が出した難題の一つ? 東の海に蓬莱という山があり、そこには弾幕が生る木が生えているという。さぁシューターよ、いざ蓬莱だ!
との事。