黒炎王リオレウスとは火竜リオレウスの特殊個体、二つ名持ちモンスターの一種である。
概要
「飛竜の王」とも称されるリオレウスの中でも、特殊な生態と高い実力をもつ個体。
“飛竜の王種にして、その内の王たる王”というとんでもない肩書きをもつ。
黒炎王の名の通り、全体的に黒ずんだ甲殻と通常個体よりも二回りほど大型化した体躯、翼はより巨大化し翼についていたあの特徴的な紋様も黄金色に変化している。
普段は人身など歯牙にもかけていないが自らの領域を荒らすものには、王として痛烈なる断罪をもって応えるという。
操る炎は原種のものを遥かに上回り、ブレスの一発一発が周囲一帯を焼く尽くすほど尋常ならざる規模をもつ。
塔の秘境などで見るあたり対となる相手は、同じく二つ名モンスターである紫毒姫リオレイアであるようだ。
登場作品のMHXの公式サイトでは「ダークネスロード」の異名で紹介された。
(が、黒炎王そのものよりもダークネスロードとかいう厨二ネームの方が話題になっていた。)
戦闘
リオレウスの十八番である火球ブレスの規模が原種と比較にならないレベルまで強化。なんと一発一発が獰猛化個体のオーラブレスと同等の攻撃力を有しており、更に着弾すると連鎖爆発を引き起こすリオレイアのチャージブレスのようなものになっている。バックジャンプの際に放つブレスももちろんこの拡散ブレスとなっており、連鎖爆発を起こす性質からちょっと正面から離れた程度では余裕で被弾となる。
更に希少種も使用していた爆炎を纏った噛みつきも連続2回、前進しながら前方をなぎ払うように噛み付いてくるモーションに進化しており非常に範囲が広い。怒り時にはこれにプラス1回追加される。
爪に持っている毒は亜種や希少種を上回る猛毒に強化されており、一旦食らうと毒を上回る速度で体力が奪われていく。ただでさえ操る火やられ状態になる技の多い黒炎王の目の前で猛毒状態になるのは非常に危険。併発しようものなら後はお察しである。
そして黒炎王の最大の攻撃というか必殺技のようなものに「火薬岩設置、スーパーノヴァ炸裂」がある。黒炎王が大きく息を吸い込んだかと思えば、口から自身の頭ほどあるような巨大な火薬岩をゴトッと吐き出してくる(どうやって吐き出したのだろうか…)。
この火薬岩は岩を中心に炎上するようなエフェクトが広範囲に広がっているが、このエフェクトの空間はダメージゾーンとなっており、足を踏み入れると火山のマグマに近づいた時のように物凄い勢いでもりもり体力が削られていく。エフェクトのお陰で周りの様子が見づらい視界阻害効果もあり、一定時間が経過するとテオ・テスカトルもかくやというレベルの超大爆発を起こす。
しかもこの火薬岩を設置した黒炎王は普通に行動しており、体力が削られるわ黒炎王の動きには注意しなければいけないわでてんやわんやしていると一瞬で灰となってしまう。
爆発した後もドーム状のド派手なエフェクトで黒炎王の攻撃が見辛くなっており一安心していると猛毒の蹴りでお陀仏なんてことも。
更に更に厄介なことに、黒炎王リオレウスにはなんと閃光に対する若干の耐性をもつ。どういうことかと言うと、空中を飛び回るリオレウスには必須のアイテム「閃光玉」を炸裂させると、黒炎王は一瞬(1秒ほど)空中で態勢を崩したあとすぐさま何事もなかったかのように飛び回る。
墜落しないのだ。だがしかし、閃光玉が効かないので黒炎王は原種と比べると飛行頻度が減っている。
…なんて有情仕様はない。むしろ原種以上に増している有様である。
だからこそ空中で垂れ下がった尻尾を狙って切断すれば良いと思うだろう。しかし、何度も攻撃されたことで学習して強くなったのか、尻尾の耐久力が大幅に上がっていて、斬り落とした衝撃で落下させる戦法も難しい(あろうことかウラガンキンのような二段階破壊となっている)。
このため攻撃チャンスはもう殆ど無いのではと思われるが、翼を損傷していると流石にバランスが取れなくなるのか、翼爪をどちらか片方でも部位破壊すると閃光玉で墜落させることができる。
翼爪は壊しやすくなっているので黒炎王と戦う際は落とし穴などでとにかく翼を破壊する事を意識しよう。
G級個体は更に強化、新モーションもいくつか追加された。
まず火薬岩攻撃のミニバージョンみたいな攻撃が追加。ハンターに向かってというよりは地面に向かって小さいサイズの火薬岩を吐き出すと、火薬岩攻撃と同じようにダメージゾーンが発生。一定時間後にスーパーノヴァ並とはいかないが火柱が上がる程の広範囲の大爆発を起こす。しかもそのブレスを三連発。
笑えないくらい範囲が広い上に痛いが、吐き出した黒炎王に向かって走れば爆破範囲を回避できる。
また空中での行動で、画面外へ回り込んだと思いきやいきなり着地し、そのまま爆炎噛みつきに派生する行動が追加。画面外へ消えて焦っているといきなり広範囲の攻撃をかましてくる厄介な技だが、地味な注意点として「回り込んだ後いきなり着地」という行動上、閃光玉のタイミングが外れると墜落ではなく地上で喰らったモーションになってしまう。
隙になるにはなるが墜落した時ほどではない為投げるタイミングには注意が必要である。
評価
ここまで戦闘面での紹介を見てもわかるが、とても一筋縄ではいかないとんでもなく強大な相手である。XXでG級装備が解禁となったが、レベル1であっても全く油断出来ない。
…やはりというか、もともとリオレウス自体に好評が少ないのもあってか世間からの評価はお世辞にも好評とは言えないほどボロクソである。
1番の理由としてはやはり空中を飛び回る戦いづらいリオレウスに必須の閃光玉が、翼爪を破壊するというワンクッションが必要になるし、そもそも翼爪を破壊するのに飛び回られては翼どころか攻撃もできないという本末転倒な状況にある事だろう。
「やっと戦いがいのある手強いモンスターが来た」などの好評ももちろんあるのだが、依然として「へたれ」「クソモンス」などの汚名は残念ながら健在である。
…しかし、全く容赦のない強化個体かと言われれば割とそうでもなかったりする。
前述の翼爪の耐久度に加え、
・咆哮は原種よりも拘束時間が非常に短く、ブレスを撃たれるより早く抜け出せるようになっている。
・飛行頻度は多いとはいえ実は滞空時間は原種よりも短い。
・空中、地上ともに俊敏性は怒り時であろうとも鈍い。
・蹴り攻撃もホーミング性能が低くなっている。
などなど、意外にも有情な点は多い。人によっては「普通のリオレウスの方が強い」とする声もある。
「プレイヤーの事を全く考えられていない」等の評価は多いが、プレイヤー側にもきちんと配慮された調整はあるという事も知っておこう。
武具
武器の多くは「グロード」の銘をもち、さらに今までなかった狩猟笛(笛?)まで完全新規デザインで登場した。
防具は剣士・ガンナー共に攻守バランスのいい性能をもっており、非常に優秀。胴装備に飜るマントがカッコいい。
発動スキルは高級耳栓、弱点特攻、黒炎王の魂
黒炎王の魂は攻撃力UP【大】と風圧【大】無効の複合スキルである。
しかも火耐性は素で25を越えるため実質火属性やられ【大】無効もついている。至れり尽くせりのスキルに殆どの武器種でも着込んでいける汎用性の高さも魅力。クロス時代では燼滅刃一式と二つ名では二分する程人気を博した。
G級素材でさらに強化を進めると黒炎王の魂が真・黒炎王の魂へと進化。
黒炎王の魂に火事場力+1が追加される!
…なんか地味である。複合スキルなので強化もできない。
防御力も、最終強化しても840という低め(レア9相当)に落ち着いてしまう。
これはもともとが完成されたスキル構成であるため、これ以上優秀なスキルや防御力をつけると強くなりすぎるという配慮からだろう。相変わらず使いやすい防具であることには変わりはない。
関連タグ
モンスターハンター モンハン カプコン リオレウス 二つ名持ちモンスター
紫毒姫リオレイア -雌にあたるモンスター