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ヒロラム・カンジェルマンの編集履歴

2018-11-23 04:49:34 バージョン

ヒロラム・カンジェルマン

ひろらむかんじぇるまん

装甲騎兵ボトムズの登場人物。(メイン画像の中心) クメン内乱を引き起こした。

経歴

 クメン王国の第三皇子であり、王国親衛隊長を務める。また改革派として知られていた。


 近代化を進める王国の方針に反発していた農民を中心とした反政府勢力を糾合、今までの自身の主張とは180度違う急激な政府の近代化路線に反対し、古代遺跡を根拠地として神聖クメン王国建国を宣言し、自らはその国王として反乱を引き起こした。


 広大な熱帯雨林のジャングルに覆われた国土を利用し、ビーラーゲリラと称された自軍部隊を各地に分散し、神出鬼没なゲリラ戦に徹したカンジェルマンの戦略にクメン王国軍は苦戦し、傭兵部隊までもが投入された。またカンジェルマンも秘密結社の支援を受け、内戦は数年続く事となった。


 転機は7214年6月にクメン王国が長年敵対してきたメルキア連邦政府と停戦協定を結び、更に軍事協定をも結んだ事によって生じた。

 これによりクメン王国は全力でビーラーに対処できるばかりか、メルキア政府の援助すら得る事が可能となり、形成は一挙に神聖クメン王国不利の状況と化した。

 これに危機感を覚えたカンジェルマンは傭兵基地アッセンブルEX10に大規模な攻撃をかけ、その主力を牽制する一方で、その補給源であるニイタンを主力で叩き壊滅させたが、その有利な状態を利用する事無く撤退した。

 また部隊が各地に分散されすぎ、カンジェルマン宮殿防衛が手薄としてその防禦を固めるべきとの部下の進言を聞き、カンジェルマンは全部隊の宮殿への集結を指示。これは各地に兵力を分散しゲリラ的遊撃戦を展開してクメン王国軍を翻弄していた有利な状況を捨てたばかりか、クメン王国軍に宮殿一本に攻撃の的を絞り込ませるような不可解な戦略転換であった。

 それでも傭兵部隊を中心としたクメン王国軍の宮殿攻撃に神聖クメン王国軍は奮戦し、当初は相手を撃滅せん勢いであり、その状況に相手が撤退することを恐れたカンジェルマンは離宮に敢えて後退して敵を引き入れ殲滅する事を画策したが、宮殿内に侵入していたクメン王国親衛隊時の元部下であったポル・ポタリアの手により離宮にて暗殺された。

 旗頭を失った神聖クメン王国はメルキア軍の増援も受けたクメン王国軍によって壊滅し、こうして長きに渡るクメン内乱は終結した。


人物

 反乱を起す前は改革派として知られていた。また軍事的な才能にも、クメン王国伝統武術である槍術バランシングにも秀でていた。


 国内の反政府派を束ね反乱を起す優れた指導力とカリスマ性を持つ。それと同時に王族ながら親衛隊長時の部下であったポル・ポタリアとは「俺、お前」で呼び合うほどの親友づきあいをする、フィアナイプシロンにクメン王国に伝わる槍術バランシングを指導する中で垣間見られる人格者などの人柄もモニカ・マーカスなど多くの者に慕われる要素を持っていたと思われる。


 カンジェルマンが反乱を起した理由は、自らがクメンの旧体制を象徴する古き者である事に気付き、ならばその象徴としてクメンの旧体制を己の元に糾合させ、クメンの近代化の為にそれを道連れに滅びる事が目的であった。

 もっとも自分を疑う事無く付き従ってくる皆を死なせようとしている事には内心で苦悶していたようであり、最終決戦前にボローに己が真意を洩らしたり、それを盗み聞き、怒りと哀しみで銃を向けてきたモニカに対しても口封じを謀るどころか、彼女を撃つ構えを見せたボローを制止して己を銃口に晒し、親衛隊に扮装してカンジェルマンの元に辿り着いたポタリアとバランシングをする折にも、助けを呼ぶ事も出来たにも関らず、部屋の扉にシャッターを降ろして誰も入れない状態にしてポタリアに斃されるという反乱を起した首謀者にしては無責任ともいえる自殺のような最期を遂げた。また今わの際にポタリアに真意を語る折にも自分は地獄に落ちると述べている。

 

関連タグ

装甲騎兵ボトムズ 神聖クメン王国 ポル・ポタリア

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