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サンダーフォースVの編集履歴

2018/12/18 19:51:09 版

編集者:narco

編集内容:地球との接点が皆無だった前作時点のライネックスに、地球の技術で魔改造云々言ってもあまり意味が無いので該当の部分を削除します。あと、RVRの元ネタが三菱の車であると言う公式筋のコメントが無いようですが、ソースはどちらでしょうか。ソースとしての信憑性に乏しいアニオタwiki(仮)にて同様の記述がありますが、こちらを参考にされたのか、もしくは編集された方が同じ方なのでしょうか?

概要

1997年7月11日にセガサターン用ソフトとして発売された。

多彩な武装を適材適所に使い分けて進攻する点が当シリーズ作品の持ち味とされている中、『V』に於いては一強と呼んで差し支えないほどオールマイティな武装が存在し、他が軒並み霞んでいる傾向にある為か、「ゲームバランスに難がある」という意見もある。一方で演出面においては概ね高い評価を得ており、雑誌セガサターンマガジン内のユーザーランキングでは6週連続で1位を獲得した。

翌1998年5月21日にはデジタルビュアーやタイムアタックモード等の新要素を追加した『PerfectSystem』がプレイステーション用ソフトとして発売された。一時は品薄・プレミア化で中古相場が高騰する事もあったが、『PerfectSystem』のアーカイブス化により、比較的入手が容易となった。アーカイブス版は、2010年2月24日にはテクノソフトの版権を引き継いだ有限会社トゥエンティ・ワンより配信されていた。セガへの権利移動の関係からか一時期配信終了していたが、2016年11月22日にはテクノソフト版権をさらに引き継いだセガにより配信再開されている。

後年に発売された続編や、一部『V』スタッフが製作に関わっている二次創作品の惨憺たる評価から、この『V』が事実上のシリーズ完結作と見做す向きもある。

ちなみに本作は当初、メガCD用ソフトとして開発されていたらしい。

前作までは宇宙の果てでの異星人同士の戦いを描いていたが、本作の舞台は太陽系・地球となっている。前作『Ⅳ』の自機「RYNEX」が戦いの後に回収される事なく宇宙を漂流し、偶然漂着した太陽系にて地球人がそれを発見。そしてその残骸から得られたオーバーテクノロジーを基に造られた人工知能「Guardian」が突如起こした凄惨な武装蜂起を軸とするストーリーが展開される。

BGMは『ハイパーデュエル』や『ブラストウインド』等でもお馴染みの九十九百太郎が担当。

ゲームシステム

オーバーウェポン

後述する補助兵器クローを装備している時に行える強力な攻撃。

現在選択している武装を一時的に強化し、攻撃力の増強や攻撃範囲の拡大等を行う。

ハイテンポボーナス

敵を素早く破壊する事で最大16倍のボーナス点が得られるシステム。

対象となる敵には耐久力を示す円形のマーカーが表示され、耐久力の低下と共にマーカーも縮小してゆく。

倍率が変化する時間は、敵の耐久力や出現状況によって異なり、難度の高い状況であるほど遅くなる。

スクラッチボーナス

敵や敵弾、地形を寸前で避けると加算される。

主役機体

RVRシリーズ

RVRとはRefined Vasteel Replicaの略で、異星の技術「Vasteel-Technology」を利用した超高機動小型戦闘機の開発コード。

表向きは「Babel」及び「Guardian」破壊作戦の為に開発された事になっているが、実際にはさらに以前から秘密裏な研究開発が行われており、「Guardian」の反乱を契機に表に出されたものと考えられる。

RVR-01 Gauntlet

ステージ1~4まで使用する機体で、「Vasteel-Technology」を利用したと言うよりは兵器としての「Vasteel」の設計をそのまま模倣している。カラーリングは白地に青。

前作の自機である「FIRE LEO-04 RYNEX」と外観が似ているが、それとは装備が一部異なる。

全部で7機存在するが、「Guardian」の地球上での中枢である人工島「Babel」に到達した時点で、セネス機を除き全て撃墜された模様。

装備している左右の銃砲は普段はカバーの中に隠されており、攻撃時に開くのだが実際のゲーム中では閉じたまま。

他に以下3種のバリエーションが存在し、『PerfectSystem』では隠し機体として使用可能になっている。

RVR-01E

カラーリングはグリーンの量産型。攻撃力が「Gauntlet」より若干劣るが獲得スコアが高めになっている。

ステージ5で唯一バリエーションとして背景に登場する。

RVR-01HiS

カラーリングは赤。カラーリングだけ見れば「RYNEX」に似ている。

移動スピードが「Gauntlet」より早い。

RVR-01Ex

カラーリングは黒(しかしどう見ても紫)。設定上は『量産性を無視し、出来る限り機体性能を上げた』モデルで、確かに攻撃力が「Gauntlet」より上がってはいるが、移動スピードに難があり、調整で100%にしても遅い。

この機体に限り前作同様クローは2つしか装備できない。上級者向け。

これら隠し機体も使用可能なのはステージ4までとなっており、ステージ5でVambraceに強制換装される。

RVR-02 Vambrace

後述する地球の技術と異星の技術を結び合わせて生み出された機体。ステージ5の冒頭にて、「Gauntlet」のコックピットブロックをこの機体に空中換装するシークエンスがある。登場時のキャノピーの色は赤で、空中換装の際に入れ替わりにパージされている。

『完全解明されていない機体の複製』という「Gauntlet」の矛盾した開発プランに反対する意見が承認され、本来のRVR計画である『「Vasteel-Technology」を利用した超機動小型戦闘機の開発の達成』の為に「地球の兵装技術」と「Vasteel-Technology」を緊密に融合させて設計開発した機体。量産性に大きい問題がある為か、作中1機しか登場しない。

この機体への換装後はノーマルショットが前作のブレイドに変わる。

RVR-02 Brigandine

RVRシリーズの支援強化を目的に開発された、巨大な接合ユニット。先述の換装時、「Vambrace」はこの「Brigandine」と接合した状態で登場し、その強大な推進力を以って重力圏脱出後、宇宙空間での対艦戦に突入する。

このユニットは被弾面積が広くなる上に機動性にやや難があり、武装もノーマルショットとフリーウェイのみとなるが、接合している間は無制限にオーバーウェポンを射出可能で、強力なシールドを搭載している為多少の被弾や敵機との接触があっても墜ちる事は無い。

シールドゲージが尽きると接合が解けてパージされ、「Vambrace」単体での駆動へ切り替わる。設定上はRVR-01でも合体可能。

武装

初期装備となるツインショットとバックショット以外はアイテム取得で使用可能となる。初期装備以外は、使用中にミスすると逸失する。前作までは武装の切り替えボタンが一つだった為に順送りでしか選択できなかったが、今作では順送り・逆送りが2つのボタンに設定されている他、5個のボタンに直接武装を割り振るダイレクトマッピングが実装された為、操作性が向上している。

ツインショット(RVR-02はブレイド)

通常の攻撃手段。オーバーウェポン発動時には一直線のビームになる。

ブレイドはクローの個数で攻撃方向が増える。RVR-02Bでは常時オーバーウェポン状態。

バックショット(RVR-02ではレールガン、RVR-02Bはフリーウェイ)

レールガンだと後方への攻撃を重点としたレーザーを放つ。オーバーウェポン発動時は後方がイナズマ型のビームに変わる。

「Brigandine」の場合は四方向にレーザーが放たれるが、移動すると後方上下方向のみ前方へ屈折する。前作のフリーウェイと同じ名を冠しているが、性質は全く異なる。

ウェーブ

ワイドショットを連射していた過去作品のものと異なり、空間干渉による帯状の範囲攻撃を行う。地形を無視して攻撃できる所はこれまでと同様。オーバーウェポン発動時は攻撃範囲が上下に拡がる。

フリーレンジ

選択すると、四角錐状の照準が展開され、攻撃対象が照準内に入ると自動でレーザーが照射される。ショットボタン解放時には自機の移動方向と逆向きに角度が変化し、好みの向きでショットボタンを押すと角度が固定される。照準には自期からの距離に応じてRange1~3が設定されており、自機により近いRangeであるほどレーザーの威力が増す。射程、範囲、威力の全てを高い水準で備えており、熟練すればこれのみでほぼ全てが事足りてしまう、本作のバランスブレイカー的な武装である。一部攻撃対象として認識しない物体がある。オーバーウェポン発動時はターゲットサイトが青になり、レーザーがイナズマ状になる。

ハンター

お馴染みの高速連射ホーミング光弾。フリーレンジ同様使い勝手はいいが、他武装と比べて威力で劣るのも従来と同様。オーバーウェポン発動時は光弾が目標に向かって引き延ばされて発射される。

シールド

3回まで敵の攻撃を防ぐ。取得時の色は青で、被弾の度に緑、赤へと色を変え、3回目には消失する。

クロー

アイテム取得により、CRAWと呼ばれる光球が現れ、自機の周囲で回転する。RVR-01Exを除き最大3つ装着可能で、敵弾からの防御と各種武装の強化、通常攻撃の補助射撃等を行う。また、後述のナノマシンを陽子崩壊させて莫大なエネルギーを得る事により、オーバーウェポンの使用を可能にする。使用中はクローが青→緑→黄→赤の順で変色・縮小していき、全て赤になるとオーバーウェポンは使用不可能となる。更に赤の状態でクローが被弾すると消失してしまう。

尚CRAWとはConstituted Ray Art Weapon unit=人工光学構成兵器の略で、おおよそ80兆にも及ぶナノマシン(又は微生物に近い物体)の集合体である。このナノマシンは自己増殖するため、オーバーウェポンを使わずにいると先の逆順で徐々に変色し、再度使用可能となる。自機を停止させたり攻撃を止めると、増殖がより促進される。

Ishtar edge

前述のナノマシンを搭乗機体に作用させて発動する機能の総称。取説にこれに関する記述はなく、サターン版オープニングムービーや、デジタルビュアー等で閲覧可能な解説中でしかその名を確認する事が出来ない概念である。

その解説によれば、武装として使用した場合と、RVRの主機関に対して使用した場合が記されている。

しかし、前者の『Craw-Unitで生成されたナノマシンを、自機の周囲に薄膜状に展開することにより、弾性兵器の防御と近接する物体の排除を可能とする攻的な防御形態となり、また任意のタイミングで薄膜を陽子崩壊させることにより、前方広範囲への有効な攻撃手段へと移行させることも可能な特殊武装として機能する』という状態が作中で認められない為、こちらについては設定上は存在するかもしれないが、ゲーム中要素としての実装は見送られた可能性がある。

一方で後者の『Craw-Unitのナノマシンを過燃推進材として0/1相転移炉内に直接大量注入することにより「Brigandine」に匹敵する程の莫大な推進力を得る』状況は、作中のある場面で確認が可能。ただし現状では陽子崩壊の影響による機体への浅からぬダメージが認められている為、あくまで実験としての使用に留まっているとの事である。

Thunder Force

当作品に於いてサンダーフォースとは作品タイトルだけではなく、作中の「Gauntret」7機によって編成された、「Babel」及び「Guardian」鎮圧を目的とする特殊戦闘部隊の意味も持つ。

特殊戦闘部隊222、通称Thunder Forceは「Guardian」が反乱を起こした翌年となる2151年に結成、部隊長はセネス・CTN・クロフォード大尉である。

その他

ラスボス戦BGM「The Justice Ray Part.2」は荘厳かつ熱い曲である事で知られる。一方で本作中にも過去のサンダーフォースシリーズにもない「Part.1」は一体どこに存在するのかだが、同社からセガサターン用タイトルとしてVの1つ前にリリースされた「ブラストウインド」のラスボス曲が「The Justice Ray(Part.1)」であり、九十九百太郎氏が手掛けた楽曲「Justice Ray」シリーズの元祖となる。

ステージ5のBGM「Steel of Destiny」は元々メガドライブで「Ⅴ」が開発されていた頃に生まれた曲で、当初はメガドライブの音源で作られていた。現在は開発機材や記録メディアの喪失によりそのデータは残っていないらしい。

あるステージでボスとして対峙する「Vasteel-Original」こと「FIRE REO-04 RYNEX」は、地球側で修復された際に本来無いユニット接合機能が追加されたのか、ダメージを与えるごとに従来とはかけ離れた威容を形成していく。サンダークローは無いので、サンダーソードは使えない様子。

テクノソフト純正のサンダーフォースはこの作品でテクノソフト倒産やスタッフの離散によって途絶えた事や舞台が地球になった為、前作『Ⅳ』の第三勢力「ファウスト」の謎や銀河連邦のその後が現在でも明らかになっていない。(あくまでもテクノソフト公式の設定では、の話である)

だが、セガサターンより前にメガドライブで『Ⅴ』の開発が行われていた際のストーリーは「銀河連邦内で政府と軍部が対立した内乱の物語」だったそうである。少なくとも銀河連邦も一枚岩ではなさそうである。

なお、幻のメガドライブ版『Ⅴ』の主役機は『Ⅲ』の主役機「FIRE LEO-03 STYX」を改造した「STYX改」だったそうである。

この幻のメガドライブ版『Ⅴ』は、どうやらセガが版権と共に引き継いだテクノソフトが保有していたソフト開発資料(データ?)の中にあったらしく途中まで作られていた事が、ニンテンドーSWITCH版でIVの移植を行ったM2の堀井社長がTwitterでわずかに明かしている。

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サンダーフォースVの編集履歴

2018/12/18 19:51:09 版

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