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サンダーフォースVの編集履歴

2018-12-08 20:31:00 バージョン

サンダーフォースV

さんだーふぉーすふぁいぶ

テクノソフトが開発した横スクロールシューティングゲーム。

概要

1997年7月11日にセガサターン用ソフトとして発売され、翌98年5月21日にはデジタルビュアーやタイムアタックモード等の新要素を追加した『パーフェクトシステム』がプレイステーション用ソフトとして発売(ゲームアーカイブス版は2010年2月24日にはテクノソフトの版権を引き継いだ有限会社トゥエンティ・ワンより配信されていたが、セガへの権利移動の関係からか一時期配信終了していたが2016年11月22日にはテクノソフト版権をさらに引き継いだセガにより配信再開)。

ちなみに本作は当初、メガCD用ソフトとして開発されていたらしい。


ゲームバランスに難あり(フリーレンジという武装が全方向を攻撃可能な上にかなりの威力を持つ為、あえて他の武器を使うメリットが無くなってしまう)という意見もあるが、演出面においては他の追随を許さぬほどの高い評価を得ており、『セガサターンマガジン』内のユーザーランキングでは6週連続で1位を獲得。

前作と同様に今なお根強いファンがいる。

しかしながら、後年に発売された続編二次創作品の評価からか、この『サンダーフォースV』が事実上の完結作と目されている。

この事もあり、一時は中古相場で高騰する出来事もあったが、パーフェクトシステムのアーカイブス化で安価で比較的に入手が容易となった。


また、これまでは銀河連邦とオーン帝国、そして第三勢力のファウストとの戦いを描いていたが、本作は『Ⅳ』での最後の戦いの末に放棄され、太陽系へと漂着した前作の自機・RYNEXから得られた技術を基に造られた人工知能「ガーディアン」を巡ったストーリーとなっている。

BGMは『ハイパーデュエル』や『ブラストウインド』等でもお馴染みの九十九百太郎が担当。


ゲームシステム

オーバーウェポン

クローを装備している時に行える強力な攻撃。

現在選択している武器を一時的に強化し、攻撃力の増強や攻撃範囲を拡大させる。

使用中はクローの色が青→緑→黄→赤の順で変色していき、装備しているクローが赤になるとオーバーウェポンは使用不可能(オーバーウェポンを撃たないでいると徐々に回復)となり、この状態でクローが敵弾に当たるとクローは失われてしまう。


ハイテンポボーナス

敵を素早く破壊する事で最大16倍のボーナス点が得られるシステム。

対象となる敵には耐久力を示す円形のマーカーが表示され、耐久力の低下と共にマーカーも小さくなってゆく。

倍率が変化する時間は、敵の耐久力や出現状況によって異なり、厳しい状況であるほど遅くなる。


スクラッチボーナス

敵や敵弾、地形を寸前で避けると加算される。


主役機体

RVRシリーズ

RVR(Refined Vasteel Replicaの略)「Vasteel-Technology」を利用した超高機動小型戦闘機の開発コード。

表向きは「Babel」及び「Guardian」破壊作戦の為に開発された事になっているが、実際にはさらに以前から秘密裏な研究開発が行われており、「Guardian」の反乱を契機に表に出されたものと考えられる。


ちなみにRVRの名称の元ネタは三菱自動車の「RVR」.


籠手

RVR-01 Gauntlet

本作前半の主役機体で「Vasteel-Technology」を利用したと言うよりは兵器としての「Vasteel」の設計をそのまま模倣した機体。

前作のFIRE LEO-04 RYNEXと外観が似ているが、それとは装備が一部異なる。

全部で7機存在するが、人工島「Babel」に到達した時点でセネス機を除き全て壊滅した模様。

量産性を追及したRVR-01E(グリーン)、機動性を重視し一撃離脱を目的としたRVR-01HiS(レッド)、量産性を無視して可能な限り機体性能を上げたRVR-01Ex(ブラック)のバリエーションが存在する。

なお、この3機はパーフェクトシステムで隠し機体として使える。

装備している左右の銃砲は普段はカバーの中に隠されており、攻撃時に開くのだが実際のゲーム中では閉じたまま。

RVR-01Eはステージ5でも登場しており、敵から撃墜されている。


RVR-01E(PS版隠し機体)

カラーリングはグリーンの量産型。攻撃力がGauntletより低いが獲得スコアが高めになっている。

スコアアタック目的には持ってこいだが、初心者にはオススメできない。

実はステージ5で唯一バリエーションとして背景に登場するが撃墜されている。


RVR-01HiS(PS版隠し機体)

カラーリングは赤。カラーリングだけ見ればVasteel Original(RYNEX)にそっくり。

移動スピードがGauntletより早い。それ以外はほとんど同じ。


RVR-01Ex(PS版隠し機体)

カラーリングは黒(しかしどう見ても紫)攻撃力がGauntletより上がっているが、移動スピードが物凄く遅い。スピードを100%にしても遅い。機体性能を上げたとはなんなのか?

この機体に限り前作同様クローは二つしか装備できない。ほぼ上級者向け。


これら隠し機体はステージ4までとなっており、ステージ5でVambraceに強制換装される。


腕甲

RVR-02 Vambrace

後半からGauntletのコックピットブロックを空中換装してこれになる。登場当初のコックピットブロックは赤。空中換装の際に入れ替わりに落下している為、ダミーもしくは無人システムであるらしい。

「完全解明されていない機体の複製」というGauntletの矛盾した開発プランに反対する意見が承認された、本当のRVR計画である「Vasteel-Technology」を利用した超機動小型戦闘機の開発の達成の為に「地球の兵装技術」と「Vasteel-Technology」を緊密に融合させて設計開発した機体。RVR-01と異なりワンオフ機である。

これになるとノーマルショットが前作のブレイドに変わる。


RVR-02B

RVR-02 Brigandine

空中換装時はこちらが先でVambraceはBrigandineと接合された状態である。この接合ユニットは高機動性を喪い被弾面積が広くなる上に武器がノーマルショットとフリーウェイの二つに減少するが、常時オーバーウェポン発動状態でありちょっとやそっとでは敵や障害物に当たっても墜ちる事は無くBrigandieのシールドゲージが0になるまでは平気。いわゆる単なるブースターではなく対艦船目的。

ユニットの被弾限界を迎えるとパージされてVambrace単体になる。設定上はRVR-01でも接合可能。


武装

今作ではアイテムで武装の二段階パワーアップがなく、クローを消費して攻撃力をアップする「オーバーウェポン」が使用可能。なお、クローが赤になると使えない上に赤の状態では被弾すると消滅する。

前作までは切り替えボタンが一つだった為に順送りでしか切り替えできなかったが、今作では順送り・逆送りが二つのボタンに設定されている為臨機応変にやりやすくなった。


ツインショット(RVR-02はブレイド)

通常の攻撃手段。オーバーウェポン発動時には一直線のビームになる。

ブレイドはクローの個数で攻撃方向が増える。RVR-02Bでは常時オーバーウェポン状態。


バックショット(RVR-02ではレールガン、RVR-02Bはフリーウェイ)

レールガンだと後方を重点としたレーザーを放つ。オーバーウェポン発動時は後方がイナズマ型のビームに変わる。

Brigandineの場合は四方向にレーザーが放たれるが、移動すると後方上下方向のみ前方へ屈折する。前作のフリーウェイとは性質が全く異なる。


ウェーブ

これまでのものと異なり一直線の範囲攻撃になる。オーバーウェポン発動時は攻撃範囲が拡がる。


フリーレンジ

自機の移動方向と逆に動く三角錐型のターゲットサイトをショットボタンで固定し、攻撃対象が入ると自動でレーザーが発射される。今作の反則的な強さを物語る武器である。ただし、近距離であればあるほど攻撃力が増す為、それなりのリスクはある。

使いこなせるようになるとこれだけでなんとかなるのが強みだが、中には反応しないものがある。

オーバーウェポン発動時はターゲットサイトが青になり、レーザーがイナズマ状になる。


ハンター

お馴染みの高速連射ホーミング光弾。フリーレンジ同様使い勝手はいいが、武装の中では威力が低いのも同様。オーバーウェポン発動時は光弾が目標に向かって引き延ばされて発射される。


イシュターエッジ

ゲーム中では切り替え装備ではない「第6のオーバーウェポン」。RVR-02がオーバーウェポンを発動した際に機体に現れる光の翼である。トゥルーエンドでRVR-02の機体が推進機構の破損で航行に支障が発生した際に発動して緊急の推進力に変えたとされる。




その他

ラスボス曲「The Justice Ray Part.2」は荘厳かつ熱い事で今作のBGM群でも一二を争う人気曲である。ところで今作どころかどのサンダーフォースシリーズにもない肝心の「Part.1」は一体何なのかと言う事になるが、実は同じテクノソフトからリリースされた「ブラストウインド」という作品のラスボス曲が「The Justice Ray(Part.1)」であり、氏が手掛けた楽曲シリーズとなる「Justice Ray」シリーズの元祖となる。

ステージ5のBGM「Steel of Destiny」は元々メガドライブで「Ⅴ」が開発されていた頃に生まれた曲で、当初はメガドライブの音源で作られていた。現在は開発機材や記録メディアの喪失によりそのデータは残っていないらしい。


「Vasteel-Original」である「FIRE REO-04 RYNEX」は地球側で修復された際に本来無いユニット接合機能が追加され、ある意味前作よりもとんでもない事になっている。ただし、サンダークローは無い(再現できなかった?)のでサンダーソードは使えない様子。


・・・と、いうか未知の技術を手にした地球サイドの魔改造RYNEXだったら前作は苦労する事なかったんではないだろうか?


テクノソフト純正のサンダーフォースはこの作品でテクノソフト倒産やスタッフの離散によって途絶えた事や舞台が地球になった為、前作(Ⅳ)の第三勢力「ファウスト」の謎や銀河連邦のその後が現在でも明らかになっていない。(あくまでもテクノソフト公式の設定では、の話である)

だが、セガサターンより前にメガドライブで「Ⅴ」の開発が行われていた際のストーリーは「銀河連邦内で政府と軍部が対立した内乱の物語」だったそうである。少なくとも銀河連邦も一枚岩ではなさそうである。


なお、幻のメガドライブ版サンダーフォースⅤの主役機は「Ⅲ」の主役機「FIRE LEO-03 STYX」を改造した「STYX改」だったそうである。

この幻のメガドライブ版Ⅴは、どうやらセガが版権と共に引き継いだテクノソフトが保有していたソフト開発資料(データ?)の中にあったらしく途中まで作られていた事が、ニンテンドーSWITCH版でIVの移植を行ったM2の堀井社長がTwitterでわずかに明かしている。





関連タグ

テクノソフト サンダーフォース STG

セガサターン プレイステーション ゲームアーカイブス

セネス・CTN・クロフォード ガーディアン(サンダーフォースV)


DeepPurple IronMaiden A3ArmamentArmedArm

Guardian'sKnight VasteelOriginal FIREREO4 RINEX


風の丘公園にて - 同じテクノソフトのゲーム。これに登場するヒロインが読んでいるSF小説の内容がサンダーフォースⅤである。

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