概要
テクノソフトがプレイステーションで1998年に発表した恋愛ビジュアルノベルゲームであり、唯一かつ最初で最後のギャルゲーである。
ビジュアルノベルでも文章がメッセージウインドウで表示されたり様々な要素がある。
変わっているのが、開始時点で4人のヒロインの中から一人を選択するシナリオ選択型であろう。
背景はほぼ実写であるのが特徴。なによりヒロイン達のグラフィックは好みが分かれるのだが、顎がどこぞのギャンブル漫画のように見えるのが特徴。
なお、イベントCGは当時としては高画質で表示されている。
ゲーム自体はまずまずの出来なのだが、選択肢に時間制限・運要素が絡んでくるものがある為一筋縄ではいかなかったりする。言うならば割と大雑把な作り。
特に4人のヒロインの内一人には一見普通に見える選択肢だが、実は選択するタイミングを計らなければいけない物があり、あまりにも難解だった為かかつてはテクノソフト公式サイトでその方法が掲載されていた。(注1)
ヒロインは4人に対してセーブファイルは三つしかない。その為PS実機では4人分それぞれの進行セーブデータを記録するには最低でもメモリーカード二つは必要になる。
ゲームアーカイブス版はスロット2を選択できる為記録する分には問題はない。
また、システムセーブデータも無いのでオプションでのヒロインのデータを閲覧するにはそのヒロインのセーブデータをロードしないといけない。その為、結構面倒な部分がある。
余談
ちなみに開発に携わったスタッフ間でも「なんでこれを作ったんだろう…」となっていたらしい。スタッフ数も同時期の「サンダーフォースⅤパーフェクトシステム」と比べても少ない。背景としては90年代のギャルゲーブームの潮流に乗っかろうとしていたとも。
ちなみに舞台となる風の丘市のモデルはぶっちゃけた話佐世保市であり、さらに言うとテクノソフト本社近辺の飲食店や施設のものが多い(注2)。ちなみに学校は佐世保市に実在する私立高校のものを使っている。
過去に自社レーベルのサントラがあったようだがテクノソフトの解散もあり絶版された部類に入る。
注訳
注1 現在テクノソフト公式サイトは消滅している。攻略においてはこちらを参考までに→貴重な攻略チャート
注2 エンディングのスタッフロールの協力企業にあり。2020年現在は既に存在しない店舗もある。また、背景の風の丘市の夜景はまんま佐世保市である。ただし、スタッフロールに記載された協力企業以外の背景は佐世保市内各所であるとされるが、発売からかなり時間が経っている為探すのは困難だとされている。
関連タグ
サンダーフォースV - ヒロインの内の一人が読んでいる青い戦闘機の表紙のSF小説のタイトルが「Vasteel」で、あらすじを語るのだがTF5のストーリーそのものである。しかもそのストーリーをボイスでしかも英語で読み上げる。風の丘公園にての世界ではどうやら映画化されているらしい。