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桐生八の編集履歴2019/01/28 19:26:17 版
編集者:zisn
編集内容:文章の推敲

「全部呼ぶけん 全部打つけん」

人物

貉坂高校バレーボール部3年。主将。背番号1番。ポジションはウィングスパイカー。

全国三大エースの一角。通称「悪球打ちの桐生」。

中学時代に最優秀選手に選ばれたこともある超一流スパイカー。身体を左に傾けながら打つ独特の打ち方で、ボールに体重を乗せる事を重視したパワー系プレーヤー。

しかし決して力任せで雑というわけではなく、どんなに打ち辛いボールにもきっちり合わせ、威力を落とさずに打ち切ることのできる「器用さと強引さが混在したスタイルの選手」と評されている。

崩された体勢からもパワースパイクを打つことができる秘訣は、強靭な下半身。フィジカルトレーニングに重きをおく貉坂高校ゆえのハイレベルな基礎体力と、本人のどんな球でも打ち切ってみせるという強い思いの賜物である。

このスタイルの原点は中学時代にある。当時から注目株であった牛島若利とのエース対決で、当然両名は徹底的にマークされた。当時サーブやレシーブを合わせた総合力では桐生の方が上と評されていながら、追い詰められた崖っぷちでも重圧を背負い切り「エース」であることを貫いた牛島に対して、桐生は土壇場でミスを恐れ相手のコートに返すだけで勝負に出れず、結果としてチームは敗北してしまった。

桐生は涙を流しながら自分を恥じ、「上げられたボールは全部打つ」と固く誓った。

そんな描写からも見えるように、どこか人間離れしたメンタリティを持つ全国区のエース達の中では逆の意味で異質なタイプ。少し心配性で、自分にないものを持つ相手にビビることもあるが、責任感が強くエースとしての責務を果たそうとする。

牛島や木兎のような「バレーを楽しめる選手」には憧れにも対抗心にも似た思いを持っており、彼らには負けたくないという強い執念がある。

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