概要
古舘春一によるスポーツ漫画。『週刊少年ジャンプ(ジャンプ)』(集英社)にて連載された。
元々は『ジャンプ』の増刊であった『少年ジャンプNEXT!!』(現在の『ジャンプGIGA』)2011WINTERに掲載されたものだった。その後読み切りという格好で『ジャンプ』本誌に進出(2011年20・21合併号)、2012年12号から連載に移行、2020年33・34合併号掲載分を持って完結した。
タイトルはバレーボールの和名「排球(はいきゅう)」から。公式サイトでは、感嘆符[半角で2つ、長音は全角長音での記載になっている。
公式ツイッターによればアクセントは「排球」と同じ。要するに「ハイ↑キュー!!↓」ではなく「ハイ↓キュー!!↑」である。また、公式サイトやツイッターでは度々作者の古舘による書き下ろしが更新されている。(単行本発売前やアニメ放送前、年末年始など)
舞台は宮城県。作中でも登場人物が東北弁で話す場面があり、人物名や校名にも東北地方に関係する地名が多く使われている。特に温泉名(母畑、猫啼、金田一などは実在する温泉地名)や温泉旅館名(及川など)を頻繁に用いており、ファンが聖地巡礼に訪れることも多くなった。
一方、烏野のメンバーは対になる名字を用いている(「東峰」⇔「西谷」、「影山」⇔「日向」⇔「月島」など)。全国区の高校は動物名や鳥名を用いている(梟谷、音駒《猫》、狢坂など。そういう意味では烏野と白鳥沢はその伏線といえる)。
8月19日は、ハイキューの日となっている(語呂合わせで、8(ハ)1(イ)9(キュー)ということ)。
2013年11月から、広島市のゴム製品メーカーで、公式バレーボール球で知られるミカサのロゴが入るようになった。前月にミカササイドからロゴ使用の許諾を得る事が出来たためである。
なお、この作品が誕生した背景は、長引いた男子バレーボール日本代表の不振と、それに伴う男子バレーボール競技者人口の激減(特に高身長の素材がバスケに流れてしまった)があり、第一話はその実態を知ってもらうため、作者と編集が話し合い、敢えて生々しい展開を描いたとのことである(当時、中学で男子バレー部の廃部が相次いでいた)。作品は大ヒットし、アニメ化をきっかけに少年たちにも人気が出たためバレーボール人口は大幅に増加、キャプテン翼、スラムダンクと並び、週刊少年ジャンプ作品で競技人口増加に寄与したスポーツ漫画としてその名を残すほどとなった。今の日本代表選手にも当作品のファンがおり、赤裸々に思いを語ったエピソードもある。
ストーリー
日向翔陽は、幼い頃、テレビであるバレーボールの試合を観た。
「小さな巨人」。
そう称された一人の選手と彼が着ていた「烏野高校」の黒いユニフォームは強く目に焼きつき、憧れを抱かせた。
しかし小学校・中学校とまともなバレーボールができないまますごし、やっとのことで中学最初で最後の公式戦に数合わせのメンバーで臨むことになる。
そこで日向は「コート上の王様」と呼ばれる影山飛雄と出会う。必死で食らいつくも、彼のチームとの試合は惨敗に終わった。
そして中学を卒業し、日向はかの「小さな巨人」と同じ烏野高校に入学する。
影山へのリベンジを誓い、これから始まる高校生活と部活に胸を弾ませる日向だったが、向かった先の体育館で信じられないものを目にする。
なんとそこには、あの影山がいたのである。
たった1つのボールをチームで繋ぐ、バレーボール。
繋いだ先の、「頂の景色」を目指して、少年達はコートを駆け巡る。
登場人物
登場人物/学校は、ハイキュー!!登場人物タグ一覧を参照
アニメ
プロダクションI.Gの手によってアニメが作られている。
まずテレビアニメ第1シリーズが2014年4月から同年9月にかけて放送された。その後第2シリーズ「セカンドシーズン」が2015年10月から2016年3月にかけて、第3シリーズ「烏野高校vs白鳥沢学園高校」は2016年10月から同年12月にかけて、それぞれ放送された。
第4シリーズ「TO THE TOP」は2020年1月から放送されたが、同年3月をもっていったん放送を休止、同年7月から第2部として放送を再開する予定だったのだが、第2部に関してはコロナウイルス禍の影響により一旦は当面の間放送を見送りとなった。その後同年10月から12月にかけて改めて第2部が放送されている(分割2クール)。
第1シリーズ、「セカンドシーズン」、「TO THE TOP」はいずれも全25話、「烏野高校vs白鳥沢学園高校」は全10話。
いずれも毎日放送および東北放送ほかにて放送。なお、東京都では「セカンドシーズン」のみTOKYOMXで放送されたが、それ以外はTBSで放送。
衛星放送では第2シリーズまでと第4シリーズ第2部はアニマックスにて1ヶ月半~2ヶ月程度の遅れネット、第3シリーズと第4シリーズ第2部がBS-TBSでの同時期ネットを実施。なお、第4シリーズ第1部に関してはBS-TBSにおいて1クール遅れで放送された。
全シリーズOVAが制作されている。第3シリーズ「烏野高校vs白鳥沢学園高校」までは1作、第4シリーズ「TO THE TOP」は2作。
劇場版
「セカンドシーズン」制作に合わせて1期の総集編映画が前後編に分けて公開された。
前編は2015年7月3日 - 16日、後編は同年9月18日 - 10月1日の2週間限定上映。
その後2022年8月13日、劇場版の2作品目にして完全新作の「ハイキュー!!FINAL」の製作構想が明らかにされた。テレビアニメ(「TO THE TOP」)のその後を、二部構成で描く。
1作目「ゴミ捨て場の決戦」は2024年2月に上映。
主題歌
- OP
「イマジネーション」(1期・第1話-第13話)
作詞:MOMIKEN / 作曲・編曲:UZ / 歌:SPYAIR
「Ah Yeah!!」(1期・第15話-第25話)※第14話はOP無し
作詞・作曲・編曲:大橋卓弥、常田真太郎 / 歌:スキマスイッチ
「アイム・ア・ビリーバー」(2期・第1話-第13話)
作詞:MOMIKEN / 作曲・編曲:UZ / 歌:SPYAIR
「FLY HIGH!!」(2期・第14話-第25話)
作詞・作曲:熊谷和海 / 編曲:いしわたり淳治 & BURNOUT SYNDROMES / 歌:BURNOUT SYNDROMES
「ヒカリアレ」 (3期・第1話-第10話)
作詞・作曲:熊谷和海 / 歌:BURNOUT SYNDROMES
- ED
「天地ガエシ」(1期・第1話-第13話)
作詞・作曲:光村龍哉 / 編曲:NICO Touches the Walls & Takashi Asano / 歌: NICO Touches the Walls
「LEO」(1期・第15話-第25話)※第14話は「Ah Yeah!!」
作詞・作曲:猪狩翔一 / 歌:tacica
「クライマー」(2期・第1話-第13話)
作詞・作曲:尾崎雄貴 / 編曲・歌:Galileo Galilei
「発熱」 (2期・第14話-第25話)
作詞・作曲:猪狩翔一 / 歌:tacica
「マシ・マシ」(3期・第1話-第10話)
作詞・作曲:光村龍哉 / 歌:NIKO Touches the Walls
追記
原作に引き続きミカサの協力を得ているが、それに加えて、同じ広島市に本拠地を構える、同業者のモルテンも協力企業に名を連ねている。
スピンオフ
2014年9月、集英社のマンガ雑誌アプリ「少年ジャンプ+」創刊にともない、漫画家レツ作の公式スピンオフ4コマ『れっつ!ハイキュー!?』が連載開始。
原作者の激賞コメントに「元のキャラとか気にせず思いっきりイジって下さい!!」とあるように、キャラクターの人格はギャグ仕様に振り切って描かれている。
こちらのタイトルの公式サイトでの表記は、最初が全角の感嘆符、末尾が半角の感嘆符疑問符。
二次創作の棲み分けについて
- 腐向け作品には「ハイキュー!!」タグを付けずに、「腐向けHQ」タグのみを付け、評価タグも腐向け専用のもの使用する事で、一般向け作品と棲み分けして、検索避け行うことができる。またキャプションやタイトルに腐向け表記、CP名を明記しておくのが望ましいです。
詳しくは百科事典「腐向けHQ」を参照。
※現在、腐向け作品に「ハイキュー!!○○users入り」の使用作品が多いですが、使用は避けて下さい。「ハイキュー!!」の文字に反応して一般向けの検索結果に混ざるので、棲み分けが機能しないので、協力お願いいたします。 |
詳しくは百科事典「HQ夢」を参照。
各自タグ
グループ・CPタグ
グループタグはこちらを参照→「ハイキュー‼グループ・カップリングタグ一覧」
NLはこちらを参照→「HQNL」
BLはこちらを参照→「腐向けHQ」
評価タグ
イベント・二次創作などのタグ
HQイベント一覧 | 60話ショック・88話ショック・ネクスト映画風ポスター・ハイキューの日など原作関連のタグ ※同人イベントではない |
---|---|
うごイラハイキュー!! | PIXIVアニメーション表示システムうごイラの作品 |
HQ!!長編小説第一話リンク | 長編連載小説の第1話に付けられるタグ |
烏野ちゃんねる | 2ちゃんねる形式の作品 |
HQホラー | ホラー作品 |
HQ!!LINE | LINE形式の作品 |
にょたキュー!! | 女体化作品に使われているタグ |
HQ妖怪変化 | 妖怪パラレル作品に使われているタグ |
HQファンタジー | ファンタジー作品に使われているタグ |
表記揺れ
関連イラスト
関連動画
関連タグ
週刊少年ジャンプ 週刊少年ジャンプ連載終了作品の一覧 古舘春一
2014年春アニメ 2015年秋アニメ 2016年秋アニメ 2020年冬アニメ 2020年秋アニメ
詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。 - 同作者の前作
2.43 清陰高校男子バレー部 - 本作同様、男子バレーボールを題材とした作品だが、こちらは小説。ただし版元は同じ。さらにアニメ化もなされている。
黒子のバスケ - 少年ジャンプ連載で球技を題材とし、アニメ版の制作会社が同じという共通点がある。
カイゼルスパイク - 同じくジャンプで連載していたバレーボール漫画。こちらは単行本2巻で打ち切りとなっている。
はるかなレシーブ、RE-MAIN - ミカサがバックアップしたスポーツアニメつながり。
外部リンク
- ハイキュー!!.com(公式サイト)
- テレビアニメ公式サイト
- ハイキュー!!.com(@haikyu_com)(Twitter公式アカウント)