未央(どろろ)
みお
手塚治虫が描いた「どろろ」の登場人物。
概要
戦で焼け出された子供達を荒れた御堂で世話していた少女。
心優しい美少女で、百鬼丸が唯一想いを寄せていた女性だった。時系列が物語開始以前(百鬼丸がどろろと出会う前)であり、後述の理由で既に故人である。
百鬼丸と親しくなるものの、お堂を明け渡すようにとの侍の命令を拒んだため、兵士達に子供達もろとも殺されてしまう。
直後に兵士達が百鬼丸の逆鱗に触れて全員皆殺しにされてしまった。
彼女の死は百鬼丸の心に深い影を落とし、彼女との交流で温かい心が芽生え始めていた彼を死人同然の冷たい存在へと変えてしまった。
1969年版アニメでは第2話に登場した。尺の都合でストーリーが短縮されているものの、原作通りの末路を辿っている。
ゲーム版では原作の『どんぶりばらの巻』にあたるエピソードで登場。原作と違って時系列が現在である。
最期は百鬼丸を庇って敵の攻撃で命を落とす等、どちらかというと原作のお米(およね)に近いポジションである。
2019年版アニメの「どろろ」では第5話に登場した。
こちらも時系列が現在であり、どろろや琵琶法師とも交流していた。
本作では生活費を得るために売春紛いのことをしていたという設定が付加されており、対立する陣営に挟まれた土地でそれぞれの兵士の両方を相手にしていたことから間者疑惑をかけられた末に殺されてしまうという最期になっている。
その後の大筋は原作通りであるものの、怒りで我を失った百鬼丸をどろろが制止する等、原作と異なるシーンも描かれている。