※物語の根幹に関わるネタバレを含みます。
cv:小松未可子
概要
その正体はワカバが『星の文化財転写』の作業中に偶然転写してしまった地球人の少女、つまりケムリクサで出来たホモ・サピエンスのコピーである。
本来は生物が転写される事は無い為、彼女は極めて珍しいイレギュラーと言える。
観察眼、記憶力、洞察力、好奇心に優れ、ケムリクサの使い方もすぐに覚えてしまい、異なる色を組み合わせて使えるようにしてしまうほど。ただしアオに関しては年齢制限が掛かっており使う事が出来ない。本編初登場時に「早く大きくなりたい」と言っていたのはこの為。
その一方で臆病、というか怖がりであり、お化けや怪談は大の苦手。…もっとも作中でワカバが話したのは「本当に合った人体実験失敗談」という洒落にならないモノであり、大の大人でも聞きたがらないだろう。
彼女のオリジナルは既に亡くなっており、また親も亡くしている為、地上に戻る気は無いらしい。
その親の死因が「無理をして」という台詞から過労死と推測され、転写作業で働きづめのワカバに親の姿を重ねてしまい、「印刷トナーに当たるケムリクサの働きを抑えれば少しは休めるのでは」という優しさとワカバを失う恐怖が彼女に『赤い木』を作らせてしまった。
『赤い木』は彼女の意図を離れ急速に生長、ケムリクサを抑制どころか機能停止させるほど強力な物になってしまい、新規に別のクサを発生させることすらできなくなってしまった。彼女はワカバによって何枚もの"壁"の向こう-端島-に転移・避難させられる。
彼女が自身を分割した理由は「大人の体を得て"壁"の年齢制限を突破しワカバを助ける為」であった。
しかし、作中描写を見る限り、"壁"の制御は年齢制限では無く個人認証、つまりワカバ(わかば)にしか出来ないようになっていたと思われる…。
関連タグ
りん(ケムリクサ)…五感では無く身体そのものを受け継いだ事と中の人が同じことから、分割後の姉妹の中でりりに一番近い存在と考えられる。