火山から噴出した軽石や火山灰などが土砂と混ざって高速で斜面を降りてくる現象。溶岩のことではない。見た目は巨大な土煙のようにに見える。移動速度は溶岩よりもはるかに高速で時速100kmを超える。火山の噴出物のなかでは破壊力が強い。広がる範囲も広く、カルデラ噴火が起きると100km先にまで到達する恐れもある。しかも火砕流は水の上を進むこともでき、例えば阿蘇山の噴火では山口県に到達したこともある。火砕流に襲われた地域は大量の土砂に埋もれ、さらに高温で有毒ガスがある場合もあるので生物が生存できる可能性は低い。
近年では雲仙普賢岳で発生し多くの死者を出していて、映像でも記録されている。