神蝕篇帙
べるぜばぶ
概要
黒魔術が記載されたかのような禍々しい黒い巨大な本(押し絵が無いために詳細は不明だが、おそらくネクロノミコンがモチーフだと思わせる)の形状をしており、内容が自動的に本へと記述されるようになったほか、以前よりも記述速度が跳ね上がり、本体からページを飛び散らせることにより反転前よりも手数と速度が格段に増した上に本に記載された事を具現化させ、それらを使役する事もできる。
また、自身が知った内容を他人へとイメージとして伝えることも可能であり、それにより特殊な人間には肉体的ダメージなどの体験を送り込むことでその時受けたダメージを与えることが可能。ただし、(明言はないが)あまりのイメージの強さゆえに自身にもそのダメージが帰ってくるという諸刃の剣のような危険性を持つ(二亜が反転体へと変貌した際に体中にDEM社に囚われていた際に受けた傷が再現されたのはそのためだと推測される)。
更に記載内容自体が真の意味で全知となっているのか、歴史改変の事実までもが記載されている模様。
また、14巻においては“幻書館((シュフィリヤ)”という古今東西のありとあらゆる世界中の物語(一般に知名度が高い童話が目立っているがマンガや同人誌も含まれる)が混ざった異空間(疑似隣界)を作り出し対象者を閉じ込める能力を発現している。
この空間に捕らわれたものは文字通り、その世界の登場人物そのものになってしまい、物語に沿った役目を負わされるようだが、完全にその物語に取り込まれるという事態にはならず、記憶もそのままであるために物語の筋書き通りの展開にはならないようだ(だたし、周囲の環境などの外的要因の影響は受ける)。
しかしながら魔王が作り出した異世界であるためか、物語自体がどこか歪なものへと改変している節もある(例としてやたらと悪役が強かったり、悪役でもないのに亡霊と化したり、やたらと重いストーリー(この場合配役が悪かったのかもしれないが…)に改変されていたりなど)。
一度この空間に閉じ込められると発動者が能力を解除するか物語を飛び出すことができるようなキャラクターの手助けを受けるか、あるいは天使を使って出口を作るしかないがこの空間に閉じ込められた者の能力自体が封じられてしまうために脱出手段はおのずと限られてきてしまう。
なお、劇中において自身の目的の為に“反霊結晶(クリフォト)”と化した“霊結晶(セフィラ)”を二亜から奪い取ったウェストコットが不完全とはいえ“反霊結晶”を取り込んだことでアイザックが<神蝕篇帙>の新たな使用者となったが、この魔王自体の全ての能力が明かされたとも限らない為に事態は予断を許さない状況になっていた。
しかし二亜が機転を利かせて本来表裏一体であるはずの<神蝕篇帙>と<囁告篇帙>が同時に存在しているという矛盾を利用し<囁告篇帙>から<神蝕篇帙>へ干渉して検索を妨害することで時間稼ぎを行うことを成功させている。
また、完全に“反霊結晶”を取り込めていなかったために“未来記載”は使用できないようだ。