概要
本編の無印版序盤にて登場した、女神の三十指の一人にして、今作のヒロイン候補。
菓子パン、創作パンをはじめとする様々なパンを調理・考案する才能と、その才能について驕ることも、下記の出来事で腐ることもなく調理の努力に励む心も持つ、パンづくりのスペシャリストでもある。
…もっとも、本人は女神を優しい神様のように敬ってはいるものの、授かった魔法で主人公たちを攻撃する気はなく、アダラパタ以外の三十指との縁があまりなかったことや、魔法での駆け引きに向いているか怪しい性格もあって、せっせとパン屋を営んでいた。
だが、ティトォとの出会いとアバラパタによる介入により、操られた状態で戦闘。
一度は、アダラパタによる強制強化もあってティトォを苦戦させるも、止められる。その後は、三十指を脱退してティトォやミカゼを支えるようになった。
性格
とても温厚で、なおかつ天然。始めはその天然さでティトォを振り回す一方で、アクアの我の強さに悩んでいた。また、良くも悪くも純真で、魔法を用いない者や敵意の少ない者に対して、むやみに魔法で傷つけようとはしないが、怪しげな勧誘などに騙されやすい。
ただ、魔法のほうは破壊力に乏しいものの、味方の移動補助には有益だったため、支援役として何度か活躍した。
しかし、中盤からは自身の実力不足や、プリセラの事情についてなどを自分なりに何か思うようになったようで、天然交じりの発言で味方を戸惑わせる描写は少し減った。(魔法の過程とはいえ、くしゃみを行うことになる応用法に、100歳超えの仙人じみた少年や、強面・長身の男が真面目な顔つきで解説し、"リュシカ・ヘル・ストーム"という仰々しい技名を勝手に名付けられたことも、天然さが減った要因である可能性もあるが…考えたら負けである。)
もっとも、実力不足を痛感しつつもパンづくりはやめられなかったらしく、修行もそこそこに新作パンをつくるなど、ズレてるような言動をとってしまったが、ある大会で突如現れた、とあるイロモ・・・神により、パンづくりの行程の際に行う、繊細な手さばきを魔法に応用する技法を伝授される。
その技法などを伝授されてからは、温厚さだけでなく芯の強さなども見られるようになった。
魔法
エンゼルフェザー
「風」の補助型魔法。風の魔力を変換し、羽を形成することができる。この魔法で無機物・生物などを飛ばすことや移動補助などを行えるが、この魔法だけでは破壊力に乏しいことや、羽の向きの変化を通して、軌道を見ることが難しくないなどの難点もある。
物語の中盤からは、体内に圧縮して強風をぶつけるリュシカ・ヘル・・・攻撃法や、上記の神の伝授によって、風を練り上げ相手にぶつける"チョココロネ"などの攻撃技を編み出し、破壊力不足などを補った。
そのほか、他の魔法との併用次第では、大きな羽を体を覆うようにまとったうえでの特攻や、圧縮した風に炎をあわせ爆発させるといったことも見込める。ただ、前者は洗脳などに長けた魔法使いによって強制的に行われたもの。