ボクはパンが嫌いなんですよ
くきゃきャきゃきゃきャきゃきょけッ
はい、これでゲームオーバー。全てが終わりエンディングを迎えやがります。
人物
CV:関俊彦(ボイスコミック)
世界を支配しようとする女神グリ・ムリ・アに使える『女神の三十指』の一人であり、その参謀兼統制者といった立場にある。
ティトォ抹殺部隊の司令官であり、ティトォやミカゼたちに様々な刺客を指し向けてくる。
「~しやがりなさい」といったタメ口と敬語の混同した独特の語法を用いる。また興奮しているときの笑い方も「くきゃきゃきゃきゃきゃけきょきゃきょけッ!!」等、かなり不気味。
性格も慇懃無礼で傲慢不遜、直接戦闘に出たことはほとんどなく、もっぱら後方での連絡や作戦指揮に徹しいる。
おもしろい状況が見られればそれで良いという愉快犯的な思考を持つ自他ともに認める極悪人。
そして、腹の底の見えないクセモノで、グリ・ムリ・アですらその真意を測ることができない底なしの腹黒である。
ティトォ、アクア、プリセラ(TAP)をはじめ、主人公サイドの大半の人物からは「嫌いなもの」に挙げられるほど嫌われている。
パンやシーフード、葉巻など食事や嗜好品を堪能しておきながら「嫌いなんですよ」とコメントする変な癖がある。リンゴやマンゴープリンなどフルーツや甘いものは概ね好きなようである。
人の心の隙間を見抜くことに長けており、その隙につけ入って自分たちの見方や共犯者に仕立て上げてしまう。そして役立たずとなれば、たとえ同じ三十指だろうが口封じのために簡単に殺すなど、言動・思考回路ともにまさに外道。
ただ、利己的な言動がちらつくものの、無能とは言い難い存在であるのも確かで、五本の指の暴走には思うところが有るのか、ヨマの短絡的な襲撃には迅速に人材調達し、自身も毒つきながら沈静化に奔走した。
紛う事なき外道ではあるが、一方で約束事は(嫌々ながらも)律儀に守ったり無軌道な悪事は働かないなど、悪党として一本筋が通っている側面も持ち合わせている。
コミックスでは巻末のおまけコーナーで「マテリアル・パズル真の主人公、アダちゃんことアダラパタです」などと言って過去の戦いを振り返ったり、用語解説したりと何かと出しゃばっている。
また、次巻予告も彼がしてくれる。
能力
「極楽連鞭」
【属性:魂、魔法レベル:不明、魔法アイテム:携帯電話のような端末】
魂を操作するMP(マテリアル・パズル)。
ケータイのような端末型の魔法アイテムからエネルギー状の鞭を生成し、相手の魂と接続出来るという魔法。
接続された相手は、自分と同じ形状をした魂を抜かれてアダラパタの意のままに操作される傀儡になる。また抜いた魂に損傷を加えることができ、その際のダメージは直に魂の持ち主に反映される。このとき、魂の首や心臓などの急所を傷つけると相手は死ぬ。
他にも、傀儡化した相手の魂を通して、肉体のリミッターを外し一時的に戦闘力を増加させることも可能。
ただし、相手が自分より強力な魔力を保有している場合は、その魂への干渉が難しくなり、全身の傀儡化は不可能になる。もっとも、相手が傀儡化を拒否せず、相手を倒すために敢えて受け入れた場合は例外。
また自身の魂と相手の魂をリンクさせ、それによるテレパシーでの通信を可能にする。
その他、魂を無理に抜こうとせずに、接続した相手を鞭でからめとって動きを抑えるなど、その気になれば無難なことにも使える。(使い手が邪念に正直な為、ただの拘束で終わる描写は少ないが。)
※激しいネタバレ
『マテリアル・パズル』という物語の全ての元凶に位置する男。
というのもグリ・ムリ・アは母星を失った異星人で、星の存在変換を企んでマテリアル・パズルの舞台である星にやって来た。しかし、この星で暮らすうちに「このまま穏やかに生涯を終えても良いかもしれない」と考えるようになりつつあった……そんな彼女の背を押したのがまだ少年だったアダラパタなのである。
グリ・ムリ・アも含めた女神の三十指という組織そのものの黒幕。アダラパタが実質的な主導者であることは女神や三大神器(組織の最高幹部格)も気付いている上で納得している。
母星と息子の復活を望んでいるグリ・ムリ・アを『女神』に仕立て上げ、三大神器と三十指を収集し、ただひたすらに平穏な世界を混沌に陥れる。
『マテリアル・パズル』という物語のあらゆる『闇』の出発点であり、その存在が一体どのようなものを望んだのかが、一つの焦点ともなる。
結末(最終盤のネタバレ有り)
最終的に生存する。
女神の国の中心部にて、ティトォとクードラドールの対話に立ち会った。
TAPの最大の罪とは何なのかを問い、その答えに納得しなかったアダラパタはティトォの負けと判定する。だがブライクブロイドと舞響大天が敗れたために、トータルでは自分たちの負けと認めた。
「勝負は勝負…ジャッジは正しく下さねばなりません。でなければゲームは面白くない」
戦いが終わった一月後に、地上のミカゼ達の前へクゥと共に現れ、星を離れるクゥの道標として同行することを伝えた。
また帰ってくるのか?と聞かれた彼は
「さァ…貴様達は……どっちが良いですか……?」
と聞き返す。
そして決着を付けなくちゃならないから絶対に帰ってこいという返答を受け、高笑いしながら何処へと旅立って行った。
「キャキャキャきゃきゃキャキャ ケキャキャきゃきゃきゃ」