御風
みかぜ
序盤にて、故郷に突如生えた巨大キノコを対処してもらうべく、ティトォ達のもとを訪れた少年で、今作の準主人公。本編では、語り部に近い立ち位置にいるが、中盤からは主人公としての活躍も増え始める。
また、物語開始から珍妙な仮面を無理やりつけられる・天然ボケなどが絶えないキャラへ振り回されるというトラブルに遭いながらも、キレのある突っ込みやリアクションなどを行う、本作屈指のツッコミ担当でもある。
少し猪突猛進気味に見える行動や、実質的な師匠であるキャラの意見を聞き流して無茶な行動に出ることはあるが、基本的には仲間思いかつお人よしな性格をした好人物。一部の年長者や戦闘に長けた人物に対しては、それなりの礼節をもって接しているが、その一方で、しれっと魔力のこもった菓子を体内で起爆させると言い出したキャラに対し、手短に毒つくなど、年相応な一面もみられる。
物語の序盤から中盤にかけては、我流と大差ない体術で無茶をすることや、前述の猪突猛進気味な点などが災いして、時折手厳しい評価を受けることもあった。だが、メモリア魔法陣開催直前に知り合った、とあるキャラによる指導を通して心身ともに成長。魔法を一時的に受け流す特殊技能などを身に着け、ティトォ達の心強い味方として活躍するようになった。
息子を失った喪失感などがこじれて、家族からの心配を余所に迷走する魔法使いに対し、満身創痍の状態で、情と正義感に満ちた説得を試みるなど、並々ならぬ精神力を覗かせたことも。
生まれつき魔法などに対する耐性や抜きんでた脚力などを持っている他、その脚力を戦闘手段を持たない一般人などへの暴行や窃盗などの迷惑行為に用いず、仲間の護衛などに活かそうとする自制心もある。
ただ、精密機械や魔法に関する道具や情報などがほとんどない場所(作中の登場人物いわく、ド田舎)で生まれ育ったからか、体術はティトォの魔法によって補強されて、ようやく魔法使いとある程度渡り合えるレベルで、一部の魔法使いからその点について散々な言われ方をされたことも。
しかし、中盤から仮面にやどった謎の人外・シシメから、魔法使いに対抗する技術、幻想殺・・・"万象の杖"などを授けられ、立ち回りも少しずつ精錬されていった。
本編の途中から、鍵に関する強大な魔法を会得するが、こちらは未だ謎が多い。
万象の杖
シシメが魔法使いに対抗するために編み出した技。
相手の魔法攻撃に対して敢えて手で受け、その魔法を体内で魔力に近い状態にして素通しし、体外へ放出する形で受け流す技。
攻撃が魔法によるものであれば、足技などの打撃攻撃も受け流し可能で、間合いや状況によっては、受け流す途中で足を相手に当て、相手から受けた魔法や効果をそのまま相手にぶつけることもできる。
ただし、受け流しの際、体内で魔力を敢えて通す形になるため制御を少しでも誤れば、受けた魔法が暴発し大ダメージを受けることにもなり得るハイリスクな技でもある。(実際、本編でもシャルロックの魔法を受け流しきれず、魔法の圧縮能力の影響を少し受けていた。)
その他、足に怪我を負った状態や、半覚醒状態で空中移動させるエンゼルフェザー タナトスの影響下では使い辛い・音をとおして広範囲に魔法攻撃や索敵を行うヘルキルデスベルとは若干相性が悪いなどの難点もある。
また、傍目からは魔法を手で受け止めているように映るため、手で防御・無効化などを行う異能に見えがちだが、魔法で弾いている訳でもメモリアの対魔法技術などでかき消している訳でもないため、魔法で攻撃した者は、弾かれた際に起こるような衝撃や当たった手ごたえなどを感じず、基本的には魔法で攻撃した時の姿勢のままになる。
そのため、上記のカウンター攻撃などを仕掛けない限りはダメージは与えられないが、相手も不自然な感触などに対する疑念などで防御に移りにくくなり、他の体術を与えやすくなるメリットにもなる。
始めは打算交じりで御風に授けたのだが、味方の護衛・援護や、魔法使いを主力としている女神の三十指に対する抑止力としては有用であったため、本編ではメモリア魔法陣終了後も活用された。
原作では漢字表記で紹介されることもあれば、カタカナで呼ばれることなども多いため、関連タグが"御風"・"ミカゼ"の二つに分かれがち。漢字名で入力するのは少し骨が折れるので、カタカナ表記が少し多めか。
また、本編では黒髪を後ろで簡素にまとめた素の状態と、キツネや獣人を連想させるような仮面着用姿、師匠役であるシシメが仮面に宿った状態などで外見が異なるため、イラスト作品もばらついている。
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マテリアル・パズル第三章彩光少年、女神たちとの決戦の直後をイメージしたショートショートです。 ……ゼロクロはゼロクロで大変面白いし大好きなんですけど、神無、早く始まりませんかね。お願いします土塚先生。TAPどうなってるんでしょうか。命七乱月発動の為の生贄ってなんなんでしょう。誰か死ぬんか。そんなんゼロクロだけで十分です。もう第二章最後のあの予告みたいな絶望的な気持ちは味わいたくありません。 ……いえ、土塚先生ならちゃんとハッピーエンドにしてくれるって信じてますけどね? けど、そこに至るまでの道のりが険しいような気も、する……から……いいや、それはゼロクロだけだ思い直せ自分! 『世界でかい野菜大会』!! こんな単語が出てくるんだ、きっと神無は一章・二章の如くコメディも入る明るい話さ! 大丈夫大丈夫! 【6/24追記】うわああああああああベルジ……はやっうわああああああああ! どうしよう! ゼロクロ終わりそう! 神無始まりそう! 神無始まるのは嬉しい……けど……滅亡エンドなのも一話から覚悟してたけど……でも折角愛着沸いてきたのに……土塚先生マジ鬼畜……ひどい……でも好き…… ……ところでクリムは血胤編で活躍できるんだろうか (追記)活躍できませんでした!!!1,553文字pixiv小説作品