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土塚理弘

とつかまさひろ

日本の漫画家。1999年、月刊少年ギャグ王2月号に『清村くんと杉小路くん』を掲載しデビュー。スクウェア・エニックスを中心に活動している。 代表作は『清村くんと杉小路くん』シリーズ、『マテリアル・パズル』『BAMBOO BLADE』など。
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概要編集

主にスクウェア・エニックスにて漫画を連載している。卓越した構想と抱腹絶倒のギャグを得意としており、デビュー作にして現在も続いている清杉にその片鱗が窺える。

それほど画力は高くないが、その独特な作品の雰囲気に心惹かれる人も多い。

作品数が多い作家ではあるが、基本的に本人が描くのは一作だけで、あとは他の作家にネームを渡して描いて貰う事が多い。


作風編集

  • 現在手がけるジャンルはギャグ、バトルファンタジー、スポーツコメディ。『BAMBOO BLADE』はスクウェア・エニックスで初めてまともに成功したスポーツ漫画だといわれる。
  • このうち、デビュー作はギャグ漫画で、しばらくこのジャンルのみで活動していた。長大な作品ばかり構想してしまうことや画力の無さによるものだが、現在は画業20年を経て画力も大幅に向上し、より壮大な世界観の作品を世に送り出している。めくりオチや繰り返しなど、展開に拘る。
  • 赤塚賞佳作入賞者であり、『清村くんと杉小路くんと』では平気でジャンプネタを引用することがあった。週刊少年ジャンプに漫画を載せたときでも平気で自分の単行本を宣伝している。特に『マテリアル・パズル』はジャンプ的な志向が強い。
  • 常に複数連載を抱えていることや「殺す気か=もっと仕事をください」という発言から、ファンにワーカホリックなイメージを持たれている。
    • マテリアル・パズル』も当初は月60ページほどのペースで描いていた(1号に2話。これは掲載誌である少年ガンガンが月2回刊から月刊に戻った名残りでもある)。すぐ連載に使えるプロットが30本程あるらしい。
  • アニメ化した『BAMBOO BLADE』シリーズが有名だが他のシリーズはそれに比べて入手しにくい。この作品以降単独で執筆しないことも増えているが、作画担当者は今のところ元々土塚作品が好きな人(五十嵐あぐり吉岡公威)かアシスタント経験者(みなもと悠亜積沙紀)である。
  • 猫はほとんどの場合「ねこ」であり、リアルに描かれず白くて丸い。土塚の自画像でもある。犬も「いぬ」であるが、土塚は犬が苦手。ねずみも苦手だった(清杉単行本内にてねずみによる仕事場の被害を書いたことがある)。
  • ストーリー作品には強くて幼い女の子がよく登場する。美少女コメディで有名になった漫画家だが、いわゆるお色気シーンはなく、ラブコメ展開も無いことが多い。土塚曰く「必要性を感じない」らしい。
    • が、『BB』特典イラストなど自身が関わっていなかったりシナリオの大筋に絡まない箇所などは作画の人に好き放題にやらせていたりする。
  • 現在、月刊少年ガンガン巻末の漫画家コメントページは、漫画家が質問に応える形式になっている。しかし、土塚は大抵質問を無視し、近況報告や自作の裏話を書いている。
  • 2011年5月から2012年12月まで月刊少年チャンピオン誌上にて、『明日のよいち!』のみなもと悠と組んで『ハルポリッシュ』を連載した。原作という立場ではあるが、初のスクエニ以外での連載である。みなもとの作風故か、土塚作品初の露骨なお色気描写が出てきた作品となった。『ハルポリッシュ』終了と同時に、やはりスクエニ以外の会社の漫画誌であるヤングアニマル増刊にて『吾輩ノ彼ハ馬鹿である』の連載を始めている。
    • 上記の『吾輩ノ彼ハ馬鹿である』は、連載作品としては『清杉ろ』以来およそ5年ぶりのギャグ主体の漫画である(“土塚理弘×亜積沙紀”名義)。連載されていたヤングアニマルあいらんどの事実上の休刊(*最終号のみリニューアルにより、ヤングアニマルイノセントとして刊行)に伴い、ヤングアニマルDenshiに移籍し、全2巻を刊行。連載終了の翌年2015年5月より、続編となる『カレバカ〜吾輩ノ彼ハ馬鹿でR〜』の連載が同じくDenshiにて開始、と同時にまさかのwebアニメ化も発表された。webアニメは全8話(1話約5分)となっており、後に長野県のSBC信越放送のみではあるが一挙放送もされている。
    • また、『カレバカ』アニメ放送開始から程なくして、「土塚理弘スタジオねこ」なるTwitterアカウントが突如誕生。ネームや設定資料の公開を皮切りに、Twitterのアンケート機能を用いて投票を行い、結果に応じた一枚絵を投稿するなど、活発な動きを見せている。
  • 2016年10月より、ゲッサンにて『MASTERグレープ』を連載開始(作画:高橋アキラ)。学園部活モノではあるが、主人公は男子学生であり尚且つ、三節棍や薙刀などあらゆる武器が用いられる“異種武器格闘”を描いた一風変わった作品である。
  • 2017年2月より、モーニングにて『まんなかのりっくん』を連載開始。作品自体はノスタルジックなほのぼのホームコメディといった内容であるが、『MASTERグレープ』連載開始から僅か4ヶ月である事、何より『マテリアル・パズル 彩光少年』以来となる実に9年ぶりの土塚単独の連載作品である事から多くの反響を呼んだ。加えて、土塚自身初の週刊連載且つ講談社での初連載という点でも話題となっている。これにより、"スクウェア・エニックス"・"秋田書店"・"白泉社"・"小学館"・"講談社"の5つの出版社で連載を経験している。
    • また、前述の出版社に集英社(読切掲載)を含めた計6社の漫画雑誌において、自身の関わった作品が掲載されたことになる(2017年2月現在)。アニメ化が決定しており、2019年に放送予定とのこと。
  • 2018年5月より月刊モーニングtwoにて10年ぶりとなるマテリアル・パズル新章がスタート。「神無き世界の魔法使い」編の連載に先立ち、講談社レーベルで過去のマテリアル・パズルシリーズが電子書籍で配信されることになった。

作品編集

  • 1/Nのゆらぎ(全1巻)

 …スクウェア・エニックス:月刊少年ガンガン連載後、ガンガンパワードとガンガンYGにも掲載

  • 清村くんと杉小路くんと(全4巻)
    • 清村くんと杉小路くんよ(全2巻)
    • 清村くんと杉小路くんろ(全6巻)

スクウェア・エニックス:月刊少年ガンガン(清杉と・清杉ろ)、ガンガンパワード(清杉よ)

  • マテリアル・パズル(全20巻)
    • マテリアル・パズル 彩光少年(全2巻)
    • マテリアル・パズル ゼロクロイツ(作画:吉岡公威、全9巻)

スクウェア・エニックス:月刊少年ガンガン

   (→『マテリアル・パズル』連載開始当初の出版社はエニックス

   『ゼロクロイツ』は月刊連載後、ガンガンONLINEに移籍)

    • マテリアル・パズル 神無き世界の魔法使い(連載中)

講談社:月刊モーニング・ツー

  • BAMBOO BLADE(作画:五十嵐あぐり、全14巻。アニメ版ドラマCD白盤脚本も担当)
    • BAMBOO BLADE B(“土塚理弘 & スタジオねこ”名義、全12巻)
    • BAMBOO BLADE C(作画:高尾じんぐ、全7巻)
    • BBデフォルメ(“土塚理弘 & スタジオねこ”名義、全2巻)

 …スクウェア・エニックス:ヤングガンガン(BAMBOO BLADE)、

   月刊少年ガンガン(BB B)、月刊ビッグガンガン(BB C・BBデフォルメ)

  • ハルポリッシュ(作画:みなもと悠、全5巻)

 …秋田書店:月刊少年チャンピオン

  • 吾輩ノ彼ハ馬鹿である(“土塚理弘×亜積沙紀”名義、全2巻)
    • カレバカ〜吾輩ノ彼ハ馬鹿でR〜(“土塚理弘×亜積沙紀”名義)

 …白泉社:ヤングアニマルDenshi

 (→『吾輩ノ彼ハ馬鹿である』はヤングアニマルあいらんど・イノセントからの移籍)

  • MASTERグレープ(作画:高橋アキラ、2016年10月12日より連載開始。既刊1巻)

 …小学館:ゲッサン

  • まんなかのりっくん(2017年2月16日より連載開始。全3巻)

 …講談社:モーニング

関連タグ編集

清村くんと杉小路くんと

マテリアル・パズル ゼロクロイツ

バンブーブレード BAMBOOBLADEB

ハルポリッシュ カレバカ

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