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今にも落ちてきそうな空の下での編集履歴

2019-07-01 21:45:11 バージョン

今にも落ちてきそうな空の下で

いまにもおちてきそうなそらのしたで

【今にも落ちてきそうな空の下で】とは、荒木飛呂彦作『ジョジョの奇妙な冒険~黄金の風~』の副題である

はじめに






















【警告】これより先、ある男にやってくる運命が記載されているため閲覧にはご注意ください。























ムーディー・ブルース




『タイマーは、もう25日だ・・・6月も終わっちまう。』



サルディニア島でボスの正体を探るべくムーディー・ブルースのリプレイを準備している最中、気が付くと、自身は何処かで食事をしていた。

カチャカチャと音がする方向へ目をやると、警察官が大量のガラス瓶の欠片を調べていた。 「強盗事件の犯人の指紋が残っているかも」とガラス瓶の破片を捜す警察官に、


『もし、見つからなかったら? 或いは証拠を見つけたとしても悪どい弁護士をつけてずる賢く無罪になったら?』


と訊ねると


私は結果だけを求めないさ、真実に向かおうとする意志があれば、何時かは真実に辿りつけるから


と彼は答えた。


自分は、何に打ち込んでも中途半端で終わってしまうことを悔やむのだが


「そんなことは無いよ、アバッキオ。 お前は、立派にやっているじゃあないか」


警官が自分の名前を知っていることに驚くアバッキオ。『仲間の下へ戻らなくては!』と近くのバスに乗るべく駆け込もうとするが


「君はアレに乗ってここに来たんだ。 ここが終点なんだ・・・もう元いた世界に戻ることは・・・できない・・・」


と告げられる。


自分はもう仲間のいる世界に戻れないこと、そして自身がもう死んでしまったという真実に辿りつく。そして、自分の目の前にいる警官が何者であるのかということも・・・。














【今にも落ちてきそうな空の下で・・・】


仲間達が見たもの。それはリプレイの準備中、近くで遊んでいた少年たちの一人に紛したボスに自身も知らぬ間に遭遇し、殺害されてしまったアバッキオの亡骸だった。(右胸には、大きな風穴が空いていた)

残された仲間達は「これ以上ここに残ることは危険だ」と、アバッキオの遺体を残して立ち去ろうとする。それに対してナランチャは(自身が孤独の苦しみや悲しみを味わったが故に)「アバッキオを・・・一人ぼっちで置いて行くのかよぉ!」と抵抗するが、ブチャラティに厳しく叱責されてしまう。


一行はトリッシュの護衛を継続するべく進もうとする。 だが、アバッキオの遺体にぶつかったジョルノは、アバッキオの手の中に残された石の欠片を発見。欠片に生命を与えて元の場所へ戻したところ、そこにはアバッキオが仲間達のために最後の力を振り絞り、ムーディー・ブルースがリプレイしたボスの素顔のデスマスク指紋が石に叩きつけられる形で存在していた。


想いを託して倒れたアバッキオ。その想いは確かに仲間たちに受け継がれた。



「アバッキオ、お前は立派にやったのだ・・・そしてお前の『真実に向かおうとする意志』は、あとの者たちが感じ取ってくれているさ・・・。大切なのは・・・そこなんだからな・・・。」



『あの日』以来ずっとアバッキオの心の十字架となっていた元同僚は、最期まで貫かれた彼の意志を静かに讃え、アバッキオの心は救われたのであった。



アニメ版では



一行が立ち去った後、アバッキオが倒れていた場所には、弔うように無数のルドベキアが咲き誇っていた。

ルドベキアの花言葉。それは、「強い精神力」「立派」そして、「正義」


なお、2ndOP「裏切り者のレクイエム」では、警官時代のアバッキオ(をリプレイしたムーディー・ブルース)が右胸を銃で撃たれて流血している演出が組み込まれている。拭えない過去に縛られていた自身の心の内面、あるいは、心の奥底にあった、警官になったばかりの頃の「正義の心」が招いてしまったその最期を示唆していたのかもしれない。

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