咲須かのん
さきすかのん
CV:本渡楓
『パワプロ2018』に登場するマネージャー兼彼女候補の1人。10月31日生まれ。
吹奏楽部所属で、イベントを進めるとマネージャーとして野球部を兼部し、さらに吹奏楽部のレギュラーや部長にも就任する。担当楽器はサックスで、頭にも小さいサックスの髪飾りを付けている。
2018では全彼女候補に共通することだが、全てのシナリオで登場する。
性格は明るく元気、そして素直で優しい。
パワフル第二高校編では、あまりの性格の悪さと凶暴さからほぼ万人から嫌われていた「記憶を失う前の主人公」に対しても友好的に接していた数少ない人物であり、主人公嫌いの筆頭である土中実からはその事実だけで変人扱いされていた。
演奏の技量や才能は平凡かそれ以下であり、他人より多くの練習を重ねてようやく周りについていけるというレベル。しかし自主練習を重ねた分だけ確実に力を付けており、吹奏楽部顧問の教師からも密かに高く評価されている。いわゆる「努力の天才」と言えるタイプ。
イベントでは1人で自主練習に励む様子が多く描かれているが、学校の屋上でサックスを吹いているほか、河川敷でランニングや筋トレに励む場面もある。同じく吹奏楽が大きなテーマとなっているパワプロアプリの鳴響高校編と同じく、吹奏楽が実は体力勝負の演目でもあることがしっかりと描かれている。
また甘い物が好きで、ついケーキを食べすぎてしまってカロリー消費を目的に運動に励む場面もある。
容姿はかなり良く、初対面で主人公が「かわいい」とデレデレになったり、イベントを進めると吹奏楽の発表会でテレビに映ったことをきっかけにアイドルにスカウトされるほど。
性格的な難点は殆ど見られないが、強いて挙げるなら調子に乗りやすく後先を考えない所があり、アイドルのスカウトを受けた際にはすっかり有頂天になってしまい、熱心に取り組んでいた吹奏楽をやめてアイドルに挑戦することを考えるようになる。
この時主人公の選択次第で自分にとって吹奏楽や部活の仲間、そして主人公がどれほど大切な存在であったかを再認識してアイドルへの誘いを蹴り、マネージャー、吹奏楽部部長として野球部と主人公を支えるグッドエンドルートに入り、最終的には音大への進学が決まる。
逆の場合は吹奏楽をやめてアイドルに挑戦するも、結局自分には合わず辞めたことが語られるノーマルエンドとなる。
2018のサクセスは彼女候補を含めて殆どの女性キャラに主人公以外の男キャラと結ばれるNTR展開が用意されているが、かのんは全ルート通じて彼女候補4人の中で唯一それがなく、サクセスでは主人公以外の男と結ばれることはない。
同作の彼女候補は良くも悪くもくせが強いキャラが多く、その中では王道的なキャラ設定で普通に可愛らしいかのんはキャラとしてはかなり人気があるものの、マネージャーとしての性能が微妙(加えて他が強過ぎる)なため、ガチ育成では他キャラのイベント進行を阻害するという意味で邪魔者扱いされがち。
その一方ユーザーからかのんの性能の上方修正を願う声も少なくなかった。
同作のマイライフでも彼女候補として登場し、こちらではサクセスの展開通りに音大生となっている。
かのんを彼女にした状態でクリアしたサクセス選手を使ってデータを引き継ぐ場合は序盤から恋人として登場。それ以外の場合は昼か丸一日のフリー時間に本拠地の商店街で「ぶらぶら歩く」を選択するとランダムで登場する。
大学の友人が催す野外ライブの客寄せをしていて主人公を会場に誘うが、直後にトラブルでメインのギターが壊れてしまい、急遽かのんがサックスで代役を名乗り出る。はじめはギターのパートを完璧に演奏してみせて観客も舌を巻いたが、流石にギターの担当部分を吹奏楽で長時間演奏するのは無茶であり、結果酸欠で倒れて主人公達に病院へ担ぎ込まれる。
その後本拠地での試合の際に球場に訪れて、助けてくれた主人公に感謝すると同時に電話番号を渡し、デートに誘えるようになる。
恋人同士になると程なくして大学の先生から推薦を受けて海外留学することが決まる。かのんは「主人公のためにも」と意気込んで旅立つものの、現地で言葉の壁や授業の高度さに付いていけず挫折してしまい、密かに帰国してショックで自宅に引きこもってしまう。
しかし状況を知った主人公がかのんの友人達と協力して彼女の音楽を好きな気持ちに火をつけ、立ち直らせることに成功する。
これを受けたかのんは再び自分を救ってくれた主人公にあらためて感謝すると共に、一度留学も大学もやめて1から出直すことを決意。その上で自分が一番したいことが「主人公とずっと一緒にいること」であることを自覚し、以後プロポーズできるようになる。
サクセスでは性能面で他の彼女候補に劣る面があるのはたしかだが、マイライフにおいては海外留学から帰ってくるまでに間が空くことを除けば結婚条件も比較的易しく、付き合いやすい彼女となっている。