さくらももこ
さくらももこ
人物
本名(旧姓)は「三浦美紀(みうらみき)」。おばあちゃんの名前が「きみ」なのでそれを逆にしたと自身のエッセイで語っている(※)。
集英社りぼんの担当編集者と結婚し一子をもうけたが数年で離婚した。現在はイラストレーターと再婚している。
エッセイスト、脚本家、作詞家としても活躍しており、エッセイ第一作『もものかんづめ』はベストセラーになった。
ちびまる子ちゃんやコジコジの主題歌・挿入歌は大半がさくらももこによる作詞(一部訳詞)である。『じゃがバタコーンさん』では作曲も担当している。
漫画家としては雑誌「ガロ」の影響を色濃く受けており、たま(バンド)の音楽を好む(プライベートでもメンバーと交流があった)などアングラ趣味であった。エッセイのブラックユーモアや『ちびまる子ちゃん』の登場人物の名前にガロの漫画家の名前を取り入れる(花輪くん、丸尾くん、みぎわさん)、『コジコジ』のシュールな世界観など、随所にその要素は出ているが、それを前面に出しすぎず万人受けする作品に落とし込むバランス感覚を持っていた稀有な作家でもある。
あまり表に出ることを好んだ方ではないが、ラジオ番組を持っていたりしたこともある。
実はまる子役のTARAKOと声がそっくりである。
※:なお、メディアによっては非公表となっているケースもある。
訃報
2018年8月27日に、同年の8月15日乳がんで逝去していたことが公式サイトなどで公表された。
享年53歳という若さで多くのファンや関係者に衝撃を与えた。また、その3ヶ月前の5月16日にはED『走れ正直者』を担当した歌手の西城秀樹も63歳で亡くなっている。
約7年に及ぶ闘病生活の果てであったが、交友関係にあった著名人たちにも病気のことは伏せており、病状を知っていたものはごくわずかの関係者だけだった。
病気にかかる以前はかなりのヘビースモーカーであったと言う。
さらに以前からスピリチュアル方面に傾倒していたこともあり、闘病中に疑似科学系民間医療の梯子をしていたことが親交のあるスピリチュアル雑誌の主催者から明かされている。このため標準治療が完遂できず手遅れになった可能性が指摘されている。
(乳がんの抗がん剤は副作用が特にきつい時期があるため、苦しさから代替医療に逃れて手遅れになるケースは少なくない)
ちびまる子ちゃんのアニメは放送を続行することも発表されている。
同作主演のTARAKOは「ありがとうしかない」とコメントを出している。