アイリスオーヤマ
あいりすおーやま
生活用品分野では、収納などのインテリア用品をはじめ、調理器具、日用品、園芸用品、ペット用品、事務用品、資材など自社製造商品を手広く取り扱う。
沿革
ルーツは大阪府東大阪市で大山森佑が創業したプラスチック製の養殖用ブイや育苗箱をつくっていた『大山ブロー工業』である。1964年に森佑の急逝に伴い息子の大山健太郎が19歳で引き継ぎ、1971年に法人化した。
1972年に宮城県南部に新設した仙台工場（現:大河原工場）に製造拠点を移して大阪の工場を閉鎖。1989年に本社を政令指定都市移行間もない仙台市へ移転し、1991年に現社名へ改称する。
1997年に中国・大連に直営工場を設け、製品の企画から製造、輸入、商品搬送まで一貫して行うビジネスモデルを確立。大山健太郎の「透明な衣装ケースがあったら中が見えて便利」という気づきから開発された家庭用プラスチック製透明収納ケースがヒットし、会社が大きく成長した。また、2001年のチトセ（現アイリスチトセ）買収以降、日本国内の赤字企業・部門の買収（M&A）を積極的に展開しており、子会社を通じてオフィス用品、ゴルフ練習用品、使い捨てカイロ、農業関連資材、食品などの製造販売も手掛ける。
2003年には中国で直営店「IRISlife」を開店し、小売事業に進出。日本国内でもネット通販サイトを運営するほか、2016年まで家具店「SimpleStyle」を展開していた。2014年にはホームセンター「ユニディ」の運営企業もグループ会社化している。
2009年、LED照明を皮切りに家電事業に進出。家庭用照明では国内シェア首位となっている。2013年には大阪R&Dセンターを開設。東芝、シャープ、パナソニック、三洋電機などをリストラされた技術者を多数雇い入れ、「他社の2倍」と言われるスピード開発が強み。また、大手家電メーカーが海外に製造拠点を移す中、アイリスオーヤマは国内拠点にも大規模な投資を行っており、工場と流通の自動化に重点を置いている（国内の9工場はすべて倉庫が一体化しており、ロボットが製造からトラックへの配送まで行っている）。2019年にはテレビを皮切りにAV分野にも進出した。
地域貢献活動
2004年よりベガルタ仙台のメインスポンサーとして、2009年からは東北楽天ゴールデンイーグルスのスポンサーになっているほか、仙台フィルハーモニー管弦楽団も支援している。