概要
一般的なバイクより一回り程小さい、所謂ミニバイクであった。
KSR-I/KSR-II
1990年発売。
KSR-Iが50cc、KSR-IIが80ccで、いずれも水冷2ストロークエンジンだった。
外見はオフロードバイクを小さくし、オンロードタイヤを履かせたようなもので、今でいうスーパーモタードの先駆けと言える車種であった。
(当時はスーパーモタードというカテゴリが存在せず、「スーパーバイカーズ」などと呼ばれていた。)
高性能なエンジンと、前後ディスクブレーキや倒立フロントフォークと言った豪華な装備で人気を博し、主なライバルであったヤマハのTDR50/80よりも長生きした。
KSR-Iは2000年、KSR-IIは2001年に販売終了。
KSR110
2003年発売。
エンジンを空冷4ストロークに換装して復活した。
ミッションには遠心クラッチを採用している為、スーパーカブのようにクラッチ操作をせずに変速が可能であるが、市場では概ね不評であり、アフターパーツにより手動クラッチに換装する例が多かった。
また、4ストローク化によりパワーと瞬発力が低下した為、ジムカーナなどの競技ではKSR-IIが引き続き好まれた。
2009年に国内での販売を終了。
海外では引き続き販売されたが、現在は生産終了し、国内外ともに後継のZ125PROに移行している。
余談
- KSR-I/KSR-IIはそれぞれKSR50/KSR80と呼ばれることがあるが、正式名称ではない。
- カワサキのオフロードバイクの例に漏れず、外装が紫外線に弱く、経年劣化で退色した個体が多い(特にグリーン)。