概要
『MOTHER2』の物語後、逃亡したポーキーが作り上げた巨大都市。
母・ラードナに愛されず育ったゆえに歪んだ心になってしまった彼にとって、良くも悪くもその欲望がそのまま形になった場所でもある。建物のほとんどはハリボテで、人々からは「子供っぽい町・楽しそうだけど不気味・憧れの都会生活とは違う」…などと言われ、その評判はここが如何に不自然なものか物語っている。一方で、下水道からつながっているアパートは廃墟そのもので、まさにそれは歪んだ都市をわかりやすく描いたものである。
本来ならばこうあってほしかったという無念も具現化されており、たとえばレストランではいっそ不気味なほどラードナ似のロボットの態度が溺愛レベルで甘かったり、映画館ではおそらく本当は友達として素直に接したかったであろうネスの冒険活劇が脚色なしで描かれていたりする。何でも手に入るようになった彼が手に入れられなかった、暖かい家族や大切な友人に対する渇望がある。
最終章までに、生き残った全人類を時代問わずここに呼んでおり、これまでの人類の過ちの末路がどうなるのかを見せ付けるため、ノーウェア島のドラゴンを封印している最後のハリを仮面の男に抜かせ、世界を破滅させるショーを執り行うつもりだったらしい。
中心には「エンパイアポーキービル」という100階建てのビルがあり、ここがポーキーの本拠地になっているだけでなく、実質的なラストダンジョンでもある。他にも、キングのぞうというHP99,999,999を持つ化け物の石像が建っているなどユニークなイベントもあったりする。