概要
登場カードセットは「時のらせんブロック」の「未来予知」。
このセットは、MTGの未来を表現するというコンセプトであり、未来に採用予定のシステムや、採用するかどうかもわからない実験的なシステムを持ったカードセットが目白押しだった。
そんなカードセットの中にあっても、こいつのぶっ飛びっぷりは半端ではなかった。
Steamflogger Boss / 蒸気打ちの親分 (3)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 装具工(Rigger)
他の装具工(Rigger)クリーチャーは、+1/+0の修整を受けるとともに速攻を持つ。
あなたがコントロールする装具工がからくり(Contraption)を組み立てる場合、それは代わりに2個のからくりを組み立てる。
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1番目の能力は、同族をパワーアップさせる能力であり、(当時装具工がこいつしかいなかったのを除けば)特に問題はない。
問題は2番目の能力である。「からくり」はアーティファクト・タイプと発表されているが、現在これを持つアーティファクトは1枚も存在しない。「組み立てる」にいたってはルールに何も定義されていない。すなわち、これは登場時点ではまったく無意味な能力である。
未来のルールが記されたカードは未来予知にも複数あるし、前例もあった。しかし、発売から4年経ってもいまだに登場しない能力をもったカードは、これだけである。
「からくり」がなんなのかは不明だが、装具工さえ並べば本来の倍組み立てられるのだから、実装されれば大化けするカードになりうる。
そのため、第二のタルモゴイフを夢見て、今日もせっせと親分を集めるコレクターがいるとかいないとか。