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SOHCの編集履歴2020/04/05 00:30:29 版
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SOHC

えすおーえいちしー

一本のカムシャフトで吸気バルブと排気バルブを駆動するレシプロエンジンのこと。

レシプロエンジンにおいて、1本のカムシャフトがピストンの頭上にあるような形態。吸気用のカムシャフトと排気用のカムシャフトを別に設けたものがDOHCである。

解説

古いレシプロエンジンのカムシャフトは、燃焼室の横のシリンダーブロックに配置されており、長いプッシュロッドによって燃焼室の上にあるバルブを駆動してい。それがOHV(オーバーヘッドバルブ)という形式である。シリンダーヘッド上のカムシャフトを駆動するためにはベベルギアやカムギアトレーンが用いられていたために、OHVよりもコストのかかるシステムであった。現在は安価なタイミングベルトやチェーンによる駆動となり、部品点数がOHVより少なくなるので、小型軽量で安価になり、整備性もよい。

OHVよりは高回転向きだが、SOHCは高回転になるに従って吸排気の位相を揃えるのが難しくなるため、1980年代以降、バルブタイミングを吸気側・排気側で別々に調整できるDOHCに取って代わられる傾向がある。かつての乗用車では高機能・上級モデルはDOHCエンジン、廉価・下位モデルはSOHCエンジンというラインアップがよく見られた。

現在の日本車では軽自動車に至るまでDOHCエンジンが主流で、ディーゼルエンジンも新しいモデルはその多くがDOHCである。日本の自動車メーカーでSOHCを採用するのは本田技研工業三菱自動車ぐらいになってしまった。三菱はSOHCで可変バルブ機構の搭載を可能にし、ホンダは高級モデルのレジェンドのモデルチェンジの際、搭載するV6エンジンにSOHCを採用し話題になったことがある。

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