地熱発電
ちねつはつでん
火山付近の高温の温泉の蒸気やマグマの熱で水蒸気を発生させ、発電する方法。
火山の付近では地下水が高温になるため、高温になった地下水から蒸気を取り出して蒸気タービンを回し発電する方法。自然エネルギー発電の中では大きな出力を得られ(一概には言えないが原子力発電所1基≒地熱発電所2基とも言われている)、アイスランドのように主力の発電手段となっている国もある。
しかし日本では開発適地が温泉地帯とかぶってしまうため、温泉の湯量現象、温泉の温度低下のおそれがあるとして温泉業者や地域住民の反対を受けることが多い。それでなくても適地の多くは国立公園内などで風光明媚かつ自然豊かな場所が多く、発電所を建てる場所に制限を受ける。
また、日本は元来の地質上場所ごとに成分が異なるため腐食や結晶付着対策を建設場所ごとに素材レベルから専用に設計しなくてはならないため規格化が難しく、建造・維持コストが非常に高い。
一般的な蒸気タービンを使う発電と異なり、温度の低いところでは蒸気と水を分離したり、水より低い温度で沸騰する冷媒を使ってタービンを回すなど別の工夫が必要になることがある。また、現在マグマのある所まで穴を掘っていって、高温のマグマで蒸気を発生させ発電する方法が研究されているが、まだ発展途上の段階である。
他の発電所ほどの厳しい防犯対策を求められないため無人の発電所も存在するが、日本の場合は地下の硫化物等が事故などで噴出した場合、民間人に大量の死傷者が出る大事故へ発展する危険性がある。
この場合、人工の穴であるため収まるのを待つと言ったことも可能性が低く有効な手段等も確立されていないので対象のしょうがない。
このため、他の発電方法に比べより厳しい対テロ、事故防止対策を必要とする。