概要
ツキヨタケはハラタケ目ホウライタケ科に属する毒キノコである。
外見はシイタケやヒラタケなどの食菌に酷似しているが猛毒である。その地味な外見故に、中毒者が毎年100人近く出ており、日本国内での毒キノコの事故の半分以上はこのツキヨタケによって引き起こされているほどである。
中毒症状は摂食してからわずか30分(遅くても3時間以内)に発生し、腹痛、下痢、幻覚症状などが引き起こされ、ひどい場合は、痙攣、脱水、アシドーシスショックなどを起こす。時には死に至ることがある。
その毒性からか日本では、平安時代頃から暗殺道具として使われていたとされる。
その名は夜に笠の裏が緑色に美しく発光することから名づけられた。が、発光は弱く暗闇でなければ気付きにくい。
縦に裂き、根本に黒いしみも特徴のひとつだが、それが不明瞭な場合もある。