概要
ハラタケ目-キシメジ科-クヌギダケ属に分類されるキノコの一種。
傘の大きさが0.7~3cmの小さなキノコで、柄は長く伸び、傘・柄共に白に近い至極淡い灰色をしている。
広葉樹の枯木や竹、フェニックスロベニーやビロウなどのヤシ科植物に生える梅雨から夏ごろの特に雨が多い日に発生する種類で、ミクロネシア、ポリネシア、東南アジアの熱帯地域を中心に、台湾や日本にも分布している。
日本では小笠原諸島や八丈島を主な自生地としており、関東似西の太平洋側にその分布が見られ、世界の傘や襞(ひだ)の部分が発光するキノコの中ではとりわけ光が強く、日本では最も明るく光るキノコとして知られており、その明るさは10個程度集めると小さな文字も読める程だという。
ちなみに漢字表記では「夜光茸」と書き、名前からして夜にしか光らない様に見えるが、実際には一日中光っている。
表面は強い粘性を持つゼラチン質で覆われており、乾燥するとやや光沢が出てくるという特徴を持つ。ちなみに毒は無いが、水っぽくカビ臭いので食用には適しておらず、鑑賞用以外の用途はほぼない。