オロシャヒカリダケ
おろしゃひかりだけ
A.蛍とかと同じ生物発光。いわゆるルシフェリン・ルシフェラーゼ反応よ。
簡単に言うと、ルシフェリンとルシフェラーゼがMg2+の存在下で酸化されてオキシルシフェリンと二酸化炭素に分解されるんだけど、このオキシルシフェリンのカルボニル基が電子的に励起された状態にあって、それが基底状態に戻る時に光が放出されるわけよ。
Q.ところでそのキノコ、食べたらバッテリーが回復するか?
A.は?
A.スネーク、あなたのバッテリーは生体電池なのよ。細胞間の電位差を利用して発電するの。
生物発光のエネルギー変換効率の高さはよく知られているけど、それはあくまでタンパク質と酵素による化学反応で――
君の言った通りだった。
何が?
オロシャヒカリダケを食べたらバッテリーが回復したんだ。
え!?
どうした?
いえ……それは……よかったわね??
えーと、スネーク、ちょっと失礼していい?
ああ。
ねぇ、今の聞いた?
ああ。生物発光するキノコを食べたからってバッテリーが回復するわけがない。
どういうことかしら?
さあな……ただの思い込みじゃないか?
あぁ。あの人、かなり単純ぽいっしな。
じゃあ特に害もないみたいだし、信じさせておきましょうか。
それがいい。
メタルギアソリッド3に登場する架空のキノコ。ただしヤコウタケのように生物発光するキノコ自体は実在する。
洞窟に生えていることが多い。
これに限らず、本作のキノコ系食糧は「シベリアヒトヨタケ(非実在) → ヒトヨタケ(実在)」や「エゾテングタケ(非実在) → ベニテングタケ(実在)」のように、似たような種は存在するが厳密には実在しないものが殆どを占めている(動物や果物等は実在するものが多い)。
これは、本来キノコが生食に向かないこと、食用キノコと瓜二つの毒キノコが存在すること、野生の食用キノコと毒キノコの見極めはその道数十年のベテランでも間違えてしまう場合があること等の危険性から、プレイヤーが真似をしてしまわないよう、全て実在しない種類に置き換えているものと思われる。
改めて記すが、食用キノコと毒キノコの判別はベテランでも間違える可能性があり、図鑑やネットで調べた程度では毒キノコを採ってしまう危険性がある。
スネークが毒キノコを食べて食中毒で済んでいるのは彼の胃腸が可笑しいくらい頑丈なためで、食べる=死に繋がるレベルの毒キノコはそこら中に存在する。
その辺に生えていたよくわからないキノコを採って食べるなんて事が無いよう、くれぐれも気を付けていただきたい。
ただし、スネークがオロシャヒカリダケを食べたら機材のバッテリーが回復するのも、投げればヴォルギンの電撃を防いでくれるのも、紛れもない事実である。
なお「食べた後で無線を聞くとその後はバッテリーが回復しなくなる」という噂が流れているが、実際には食べた後も回復するのでご安心?を。