久遠飛鳥
くどうあすか
CV:ブリドカットセーラ恵美
人物像
戦後すぐの時代から「箱庭の世界」にやってきた問題児の1人である。ギフトカードはワインレッド。
元いた世界では財閥の令嬢であり、将来の幸福はほぼ約束されていた。しかし、自身のギフトにより、あらゆることが思い通りになる人間関係や、代わり映えのしない日々の生活に嫌気がさしていたため、「箱庭の世界」にやってきた。
プライドが高いが、決して傲慢というわけではなく、相手の意見を受け入れる柔軟さも持ち合わせている。
神霊によって10世代近くに渡り子孫を繋いできた家系に産まれ、敗戦直後の時代の救国の士を願う信仰を受けることにより、生まれながらにして半神霊と呼べる霊格を手にした。久遠飛鳥のギフトが他の2人に比べて「与える側」に特化しているのはこのためである。
所持するギフトは「威光」「ディーン」「アルマテイアの城塞」「破魔の剣」などがある。
威光
言葉で相手の精神を縛り、言う事をきかせる能力。格が自分より上の相手には一切通じず、せいぜい一瞬動きを止める程度。更に格上が使役する生物にも当然通じない。
しかし、前述の能力は本来の能力の副産物でしかなく、本来の能力は疑似神格の付与を行う恩恵。
自分よりも霊格が高い相手には作用しない、使用に特殊な条件や資格が必要なものに効かなかったのは、疑似神格の付与方法が「神託」(ことば)であり、言葉は霊格がすぐに霧散してしまう為、対象に届くまでに劣化してしまい、相手の霊格しだいで跳ねのけられてしまう為。
出力の低い恩恵でも、「威光」は疑似神格の付与により神仏の御業にまで極大化させる。
この疑似神格の付与による恩恵の極大化は与える側の力、権能に限りなく近い力であり、炎なら核熱に、稲妻なら天雷に、氷結ならば絶対零度にまで引き上げる事が可能。局地的であれば事象改変もできる可能性がある。
欠点としては、疑似神格はあくまで出力を上昇させるだけのものであり、神珍鉄のように神代の技術で造られた武具や霊格の塊である龍角に匹敵するものでなければ数回の使用で壊れてしまう。生物などに使用した場合、激痛が奔り寿命を削ってしまう。また、瞬間的に出力を上げる事を得意とするが、長時間極大化させるのは向いて居らず、水樹のような水を増減させるギフトや神珍鉄の質量変化のようなギフトでは効力は長続きしない。
神殿構築(シュライン・クラフト)
広範囲の土地に疑似神格を付与する事で神格化を行い、領地を形成する。
神殿内の木々の幹は槍衾に、葉は刃に、大地は頑強な拳となって敵対者に攻撃する。一つ一つの攻撃がアジ=ダカーハの神霊級の分身体に傷を付けるほどの破壊力をもつ。土地そのものを緩やかに神殿化をせずに木々を操ると、疑似神格によってその霊格を一瞬で燃焼させ枯れ木になってしまう。